2012年1月30日月曜日

雪の上の不思議な虫

「雪の上に小さな面白い生き物がいるぞ」と噂を聞いて、
園内ふれあい広場に残っている雪の上を注意深く見て歩きました。
なかなか見つからず、座ってさらにじっくり雪の上を探してみると、、いました!





















トビムシです。雪の中を歩き回り、時折飛び跳ねたりします。
詳しく種名まで断定できませんでしたが、どうやら菌類を主な食べ物としているようです。
地域によってはこのトビムシの事を「雪虫」と呼ぶそうです。

さて、気になる大きさですが。




















私の人差し指と一緒に写しました。 だいたい1~2mmといったところでしょう。
雪がなければまず肉眼で見つけることは無理でしょう。
探すなら今がチャンス!

林レンジャー

2012年1月29日日曜日

シメを確認!

こんにちは。今日はタイトルの通り、シメをさくら尾根で確認しました。





















枝がかぶり、「シメか?」と思われそうなボヤけた写真ですが、間違いありません。
3~4羽ほどの群れでした。
また同じくさくら尾根ではイカルの群れもよく見かけます。このアトリ類2種が最近園内を賑やかにしています。
2種とも太いくちばしが大きな特徴です。顎の力が非常に強く、硬い木の実も割って食べます。およそ30kgほどの力を持っているそうです。私はとある鳥類調査のお手伝いをしていて、このイカルに噛まれた事があり、他では味わえないものすごい痛みを経験しました(笑) 今ではちょっとした勲章のように思えます。
イカルやシメのあの立派なくちばしを見るとその痛みを思い出します。。

林レンジャー


2012年1月24日火曜日

銀世界

東京都心でも初積雪!!とニュースをにぎわせている昨夜からの雪、小峰公園でも今朝は一面の雪景色が見られました。


今朝のふれあい広場。一面の雪景色です。
小峰公園内では多いところで10~15cmの積雪がありました。


広場のケヤキには雪がたくさん積もって、なんだかいつもと樹形がちがう‥



朝の見晴らし台のながめ。木も、街も、駅も、周囲の山々も真っ白!
朝日がキラキラと、とけだした雪を照らし「銀世界」という言葉がふさわしい風景です。

木の枝に積もった雪は、昼間の日差しで大部分が溶けていますが、園内はまだまだ雪景色です。
舗装路は雪かきを行っていますが、ハイキングにいらっしゃる方は、雪でも歩くことのできる靴でおこしください。
また、雪の降ったあとは融けた雪の凍結が見込まれます。しばらくは園内大変すべりやすくなっていますので、歩かれる際には十分ご注意下さい。

また登山をされる方、まとまった雪が降ると小峰公園からアクセスするような低山でも積雪、凍結による危険箇所に出会う可能性があります。登山道に入る際には、お守りの軽アイゼンを荷物に入れて、お出かけください!


村上レンジャー




2012年1月21日土曜日

雪が降りました

東京都内で雪が降り、ニュースでも取り上げられていました。
もちろん、小峰でも雪が降り、3~5cmほど積雪があります。
今朝はまだ雪でしたが、今では雨となり、積もった雪も溶け始めています。



園内で雪が降ると気になるのはやはり、動物の足跡。
今日はこんな足跡が見られました。
だいぶ溶けてしまって特徴がしっかり確認できず、断定はできないのですが、「キツネ」かと思われます。谷戸田の辺りを歩いていました。この足跡は山のなかへと続いていました。なにをしていたのだろう・・と思いをめぐらせて、色々な想像が膨らんでいきます。

そして寒さに負けず、モズも活動していました。


写真には撮れませんでしたが、10羽以上のイカルの群れもさくら尾根で確認しました。

今回、雪による倒木などはありませんが、足元が滑りやすくなっています。小峰においでになる際は防寒と足元に気をつけていらして下さい。

林レンジャー



2012年1月17日火曜日

ヒタキvsヒタキ

今日も園内を歩いていると、「カツカツ」と鳥の声が聞こえてきました。
ルリビタキのメスです。割と近い場所にいるのでこれはチャンス。夢中になってパシャパシャと写真を撮りました。



















「あまりいい角度ではないな~」なんて思っていると、次の瞬間・・・



















一瞬でジョウビタキのメスに変わりました。。

なーんて、ルリビタキがジョウビタキに変身したわけではなく、ジョウビタキがルリビタキを追いかけていたのです。
彼女たちはなわばりを持って生活していて、そのなわばり争いをしていたのだと思います。
状況から、ややジョウビタキが優勢のようでした。
「カツカツ」という声はジョウビタキ、ルリビタキの警戒声です。
しばらく、鳴きながら追いかけ合いをしていました。

頑張って冬をのりきるんだぞ~、 と静かに両者へエールをおくるのでした。

林レンジャー



2012年1月13日金曜日

冬を越す生き物

冬が深まって、すっかり昆虫の姿が見られなくなりました。
・・・と思われがちですが、探してみるといる所にはいるのです。

















ケヤキの木にウラギンシジミがとまっていました。
近づいてもピクリとも動きません。ウラギンシジミはこの成虫のまま、冬越しして、また春から活動を開始します。
この状態で春まで過ごすようですが、かなり目立ちます。鳥などに食べられそうで、少し不安になります。。

このように、ひっそりと冬を過ごす昆虫を探してあてるのも楽しいものです。ウラギンシジミのように成虫で過ごすもの、また幼虫や卵など様々です。みなさんのお家の周りでもいるかも知れません。
小峰でもまた何か見つけたらご報告したいと思います。

林レンジャー

2012年1月4日水曜日

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
新年あけて4日目となり、小峰ビジターセンターは今日から開館しています。



























みなさまはどのようなお正月をすごされましたでしょうか?
私は食べて飲んでを中心に、忙しく、楽しい時間を過ごしました(笑)

今年も小峰公園の自然の面白さ、素晴らしさをお伝えするため、このブログ形式の自然情報を更新していきます。本年もどうぞご愛読くださいますよう、よろしくお願いいたします。

さて、今年初の自然情報は、お食事中の方にはお薦めできませんが、、ある動物のフンをたくさん見つけました。



















イタチ、もしくはテンのものと思われるフンです。
画像をクリックすると大きく見られます。なにやら木の実が混じっているのがわかるかと思います。
今の季節はこのように哺乳類動物のフンなどの痕跡が見つけやすい時季です。

フンで動物の種類を特定し、何を食べていたかを調べ、行動などを推測する。
そうすると動物の気持ちがみえてくるかも?!
オススメしたい自然観察です。ぜひ試してみてください。

また、今度の1月8日里山ミニ教室ガイドウォークは、このような動物の痕跡をテーマにして開催します。興味のある方はぜひご参加下さい。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

林レンジャー