2013年8月25日日曜日

お米の花が咲きました

お盆をすぎて少し涼しくなってきましたね。
強い日差しが雲に隠れた昨日は、ビジターセンタースタッフで谷戸田の草取りをしました。

お盆の頭あたりから、自然体験教室「谷戸田の稲作」の田んぼではお米の花が咲き始め、昨日はちょうど花の盛りといった様子でした!
上を向いた穂をよく見ると白いおしべがのぞいているのが分かります。
秋になると、ぎっしりと実った稲穂はおじぎをするように下をむきます。
草とりをしていると、いろいろな生き物にも出会えます。
昨日は、今まで小峰公園では繁殖が確認されていなかった、トウキョウダルマガエルのこどもをみつけました。
稲あにあはヤゴの羽化殻が仲良く2つならんでついていました。
無事に花が咲いてほっと一安心、10月の収穫が待ち遠しいです。
その前に台風の被害がない事を祈ります。

小峰公園へお越しの際には、お米の花を観察してみてくださいね。


村上レンジャー


2013年8月14日水曜日

ハイイロチョッキリ

こんにちは。
暑いですね~。小峰公園では絶え間なく蝉しぐれが聞こえます。
最近はツクツクボウシも加わりましたね。

さて、小峰公園のけやき広場では、こんなものが落ちていました。



ドングリをつけたコナラの枝葉がたくさん落ちています。
まだ枯れず、緑色をしているのになぜでしょう?
これはハイイロチョッキリという昆虫の仕業です。
ドングリに卵を産みつけ、枝を切って落とすという不思議な生き物の行動。


ハイイロチョッキリが卵を産んだ痕


幼虫はこのドングリを食べて成長します。
なぜ、落とすのでしょう?

コナラは、このように、ドングリに穴を開けられると、
タンニンという虫の嫌がる成分を分泌し、虫による害を防ごうとします。
そのタンニンを分泌される前に切って落とし、幼虫が食べられるようにしている、のだそうです。

他にも説はありますが、これが有力なのではないでしょうか。

ぜひ、園内に落ちているコナラの枝葉を観察して見て下さい。
そして、ドングリに産み付けているハイイロチョッキリの姿も探してみて下さい。
これがまた難しいのですが。。。

林レンジャー

2013年8月3日土曜日

夏の田んぼ

こんにちは。
いよいよ8月ですね。ニイニイゼミの声が優勢だった小峰公園も、ミンミンゼミが加わりより賑やかになっています。

さて、去る7月21日、自然体験教室「谷戸田の稲作」の4回目が行なわれました。
夏の田んぼの仕事は、草取りです!
もちろん小峰公園の田んぼでは除草剤は使っていませんので、コナギやイボクサ、セリなどなど‥
田んぼならではの草がたくさん生えてきます。これは、稲の成長にはちょっと邪魔者。
今回は、稲を踏まないように慎重に歩きながら、草取りを行ないました。
草取りは炎天下に行なう大変な作業ですが、大事なお仕事です。
草をとりながら株間を歩き、泥がかき混ぜられると、土に新鮮な空気が入り稲がより元気になります。
 上の写真が21日の作業後の写真です。きれいに草取りが終わりました。
そして下の写真がそれから2週間後の今日の谷戸田の様子。
草取りの後、稲はより元気に成長しています。
根元からどんどんと新しい茎が伸びてきて、2週間前より青々と大きくなっています。

ただ元気に育っているのは稲だけではなく‥
草取りで取りきれなかった小さな草が成長し、またこんなに増えてきてしまいました。

しばらくしたら、またスタッフで草取りをしたいと思っています。
皆さんも小峰公園にお越しの際には、是非田んぼの様子をのぞいてみて下さい。


村上レンジャー