2015年3月29日日曜日

桜が咲き始めました!





































園内の桜尾根で、ソメイヨシノ(写真:上)とヤマザクラ(写真:下)
の開花が確認されました!
4月の上旬頃には、見頃をむかえると思われます。


春の小峰は桜以外のみどころも、たくさんありますよ☆





















































上から
:ナガバノスミレサイシン
:ヒオドシチョウ
:ニホントカゲ

上を見れば、満開の桜…
足元を見れば、たくさんの春植物の花や小さな生きものたち…
小峰の園内が、一年でもっともにぎやかなる時期が、間もなく
やってきます!

小峰公園の桜は、現在「一分咲き」です。

畑田レンジャー


2015年3月27日金曜日

今年のハナネコノメ






今日は 小峰公園を飛び出して、
金剛の滝や今熊山方面のルート調査です。

併せて ハナネコノメの開花状況を確認する目的も・・・ 。



金剛の滝周辺は ハナネコノメの群生地。

昨年は 大雪に埋もれてしまって、
花を楽しむことができませんでした。




はたして、 今年の開花状況はいかに・・・ 。















はーい、 咲いてましたー。


“ハナネコノメ”



金剛の滝につづく 岩壁の回廊。

その回廊を 滝へ向かって歩いていくと、
足もとの岩々に マッチ棒の先ほどの白い花がいっぱい!



赤 白 黄色、 葉っぱの緑も・・・   きれい。












開花状況は 今がピークな感じでしたが、
開いていない花も けっこう目につきました。


雪害を受けなかった 今年のハナネコノメは、
もうしばらく 楽しめそうです。






 鈴木 レンジャー (たか)




2015年3月26日木曜日

春の儚い命…

東京にも桜の開花宣言が発表されました☆
待ちに待った春が訪れたようです!



















小峰公園の桜の開花はまだですが、「里山の小さな春」を
楽しむことができます。園路沿いにツクシが出ていました。


みなさんは、「スプリング・エフェメラル」と呼ばれる生きものを
ご存じでしょうか?
「春の儚い命…」、「春の妖精…」とも呼ばれ、春先の短い間だ
けその姿を目にすることができます。外見が華やかな種が多い
のも特徴です。


現在、園内で確認されているスプリング・エフェメラルです。



















白い大きな花が、ひと際目を引く「アズマイチゲ」の花です。
キンポウゲ科のイチリンソウやニリンソウの仲間で、花弁の
ようにみえる白い部分は「萼片」です。下草刈りが行なわれ
る日当たりの良い場所を好みます。



















スプリング・エフェメラルでもっとも有名なのは、この「カタクリ」
です。その美しさから「春の女神」と称されることもあります。約
7~8年かけて一枚葉の姿で春を過ごし、二枚目の葉がつける
頃に花を咲かせます。この地道な成長過程が、カタクリの花を
より美しく感じさせてくれている気がします。


昆虫の中でも、スプリング・エフェメラルと呼ばれる種類がいます。


















シジミチョウの仲間の「コツバメ」です。午前中に活動し、草や
葉の上にとまって日光浴をします。翅(はね)を開くことはなく、
裏側の面を太陽に向けるように傾けて、体を温めます。
午後になるとほとんど姿がみられなくなり、身近な生息しなが
らも不思議な生態をもっています。

儚い命だからこそ、感じとることのできる自然の美しさや素晴ら
しさ、おもしろさがあります…
「スプリング・エフェメラル」を観察するのは「今」です!

畑田レンジャー










2015年3月21日土曜日

花起こし 花散らし




春分 、   春です。

小峰は 小雨まじりの春分の日。



巷では、 桜の開花に 気が急いているようで、
雨や風の名に “ 花起こし ” をかぶせたり・・・。

ここでいう花とは もちろん桜のこと。



ただ、 同じタイミングの雨や風でも、
梅の花となったら 惜しむ表現になるのかな。








    “ 花散らし ”


日毎に蕾を膨らませる 桜の横で、
   早春を彩った 紅白の梅の花が、
     雨や風に 花びらを散らしています。








ひとひらと、 また ひとひらと・・・


散りゆく梅も 良いものです。












でも、 こちらの梅の花は 散ることはありません。
マンホールに刻まれた 梅の花。


あきる野市誕生以前の 旧五日市町では、
町の花が 梅だったのです。

ほら、 「 いつかいち 」 って 刻まれているでしょ。

その時の名残です。




小峰公園周辺の道路で、咲いてます。







 鈴木 レンジャー (たか)





2015年3月20日金曜日

傷をつけたのだ~れ?



















園内で、アオキの実が赤くぷっくりと膨らんでよく目立ちます。
これは実が成長したわけではなく、虫が卵を産みつけること
によって実が変形する“虫こぶ”です。
展望広場からホオジロ尾根の園路沿いで見られます。

アオキは雌雄異株(しゆういかぶ)といって、木によってオスと
メスがはっきりと区別できます。赤い実をつけている写真の木
は、“メス”の木です。

その“メス”の木の側で、足元を見てみると…


















赤い実がたくさん落ちています。
さらによく見てみると、実の表面に刃物で傷つけたような跡が
ついているのが分かりますか?
どうやらある生きものが、この実を食べようとして落としてしまっ
たみたいです…

人間の目の高さぐらいまで移動できて…
赤い実が好物で…
細い線のような傷をつける口を持つ生きもの…




答えは…


















野鳥(ヒヨドリ)でした!

みなさんは、どんな生きものを想像しましたか?

畑田レンジャー




2015年3月18日水曜日

カタクリ 咲いた




数日前から その蕾を重そうに下げていたカタクリ。

ハイカーの方から 公園スタッフまで、
みんな いつ咲くかと 気になっていて・・・。



     「 今日、端の方で 咲いてたわよー! 」



と、 園地管理スタッフの “おねえさま”

よく 見ていらっしゃること。











おーッ、 咲きましたーぁ!

この咲きっぷり、見事です。



花弁の山型模様も くっきりと表れています。









今日のところ 3輪ほど咲いていました。

辺りには 蕾を膨らました株が たくさんあります。



今年の カタクリ・シーズン、はじまりました。







 鈴木 レンジャー (たか)




2015年3月11日水曜日

今日も切ってます





「 十二の日は 山で木ぃ切ったりしちゃいかん 」


「 どうしてですか? 」


「 山の神様が木の数をかぞえる日だ。
    そんなとき 木ぃ切ったりしたら 命持ってかれんぞッ 」



全国に伝わる 十二様(じゅうにさま)。
その習俗が 小峰にも残っていました。


信じるか 否かは あなたしだい・・・。








今日は 園路脇の立ち枯れたコナラを切ります。

12日は明日だから いのち持ってかれることはなさそう。

それでも 安全対策はしっかりとして、
伐倒作業に取り掛かります。



「 ロープの高さは こんくれぇで いっか? 」

「 そんなもんで よかんべぇぇ 」










たとえ 枯れているとしても、
大きな木を切る前には 清めを・・・。


「 んじゃ まぁ、 切んぞッ 」









激しく噴き出す 大量の木屑。

野鳥の声を掻き消す エンジン音。


いざ、切るときには 躊躇はありません。

チェーンソーのブレードが吸い込まれるように
コナラの幹に食い込んでいきます。










ほんの一瞬の静寂。


つぎの瞬間 バリバリと音をたてて、
立ち枯れのコナラは 身を横たえました。



樹齢 約25年   (年輪推定)


小峰公園が開園した頃に
芽生えたコナラでしょうか・・・。









芽生え、育み、 そして 切る。
枯れて なお切り倒す。

里山の森は 人の手が加わり、
そうして続いてきました。


この子どもたちが 大人になったとき、
豊穣な小峰の森が 残っているように・・・

今日も 木を切っています。





 鈴木 レンジャー (たか)




2015年3月7日土曜日

子育ての準備

小峰公園内で、シジュウカラやコゲラ、エナガなどの小鳥が、
森の中を忙しそうに飛び回っています。
徐々に近づく春に合わせて、子育ての準備が始まったようですよ☆





































木の幹につかまり、何かを探しては集めるエナガ…
巣の材料となる苔やクモの糸を集めている真っ最中です。


「邪魔しないから、ちょっとこっちむいてよ~!」

そんなことを思いながら、巣作りにはげむエナガを
そっと見守りました…

畑田レンジャー























2015年3月5日木曜日

そぉ~っと、のぞいてみると…

本日は日差しが降り注ぎ、春のポカポカ日和でした!
梅が満開のふれあい広場は、お昼ごはんを食べる
園児の楽しそうな声でにぎやかでした。


















ふれあい広場を奥に進むと、「谷戸田」と呼ばれる谷間に広
がった田んぼがあり、その周囲には「ため池」があります。




















その池の中を息を潜めて、そぉ~っとのぞくと…
春の訪れを感じさせてくれる、小さな生きものに出会うことが
できます。



















小さなメダカがたくさんが泳いでいました!
人の気配を感じると逃げてしまいますが、静かに待っていると、
岸の近くまでやってきます。



















そのほかにも、卵からかえったばかりのヤマアカガエルの
オタマジャクシや…


















水面をすばやく移動するハシリグモの仲間もみられました!
動きがちょっとコミカルで、見ていて楽しい気分になります。


春の陽気に誘われて、小さな生きものたちが動き出しました。
みなさまもぜひ池の中を「そぉ~っと」のぞいてみてください☆

畑田レンジャー



2015年3月4日水曜日

里山ミニ教室3月の報告&4月の告知

小峰ビジターセンターでは、毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申し込み制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して
四季折々の自然にふれることができるイベントです。

今回は、3月の里山ミニ教室の様子をご紹介します。


ガイドウォーク「早春の田んぼ観察会」

この日はあいにくの雨でしたが、
小峰公園ボランティアのメンバーが主体となって、
田んぼの周りの生きもの観察を行いました。



















ヤマアカガエルの卵塊(らんかい)やオタマジャクシ、
小さな草花など、春の訪れを感じられる生きものが見つかりました。


















さらに、谷戸田で捕まえることができた生きものたちをバットに入れて、
あずまやに移動してじっくり観察も行いました。

たくさんの生きものたちがいる小峰公園の谷戸田に
参加者の方々もすっかり魅了されてしまったようで、
来年度の「谷戸田の稲作」にもぜひ参加してみたい!
などの嬉しいお声をいただきました。


クラフト「竹でつくる 素敵なマイ箸」

クラフトでは、竹のマイ箸づくりを通して、
里山の竹林問題や間伐材の有効活用について考えました。


















ナイフを用いて竹を削っていく作業の前に、
まずはナイフを使う時の約束事について全員で確認。

どうしてこの約束をしなくてはいけないのか?
もし守らないと、どんな危険があるのか?

一つ一つの約束について、みんなで改めて考えました。
その甲斐あって、全員怪我もなく楽しく作業を終えられました。


















最後に、マイ箸づくりということにちなんで、
他にも地球環境のために自分たちができる工夫について話し合い、
「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」について紹介しました。


参加者の方々からは、
「竹が好きになった」
「ナイフで削るのが楽しかった」
「日頃は使わない感覚が動き、とても新鮮な体験ができた」
などの感想をいただきました。


次回の里山ミニ教室は、4月5日(日)開催です。

ガイドウォーク「桜咲く里山 花さんぽ」
クラフト「桜の枝のネームプレート」

詳細が決まり次第、HPに掲載予定です。

来月も皆さまのご参加を、お待ちしています!


伊藤レンジャー

2015年3月2日月曜日

チョウが飛びはじめました

最近、天気が移り変わりやすくなっていますね。
「春に三日の晴れなし」ということなのでしょうか?


 本日は、ご覧のとおり見事な「快晴」!
すっきりとした青空の下で見る梅の花は、ひときわ色鮮やかに
感じます。見頃をむかえ、甘い香りを楽しむこともできますよ!







桜尾根では、チョウが飛びはじめていました。
どこにいるかわかるでしょうか?


















翅(はね)を開くと、その姿がはっきりとわかります。
タテハチョウの仲間の「テングチョウ」です。秋に羽化した成虫
がそのまま冬を越し、日差しが温かくなってきたので活動を始
めたようです。
寒い冬をじっと耐えてきた様子を想像すると、翅をいっぱいに
広げて日光浴をする姿がとても気持ちよさそうにみえます。

「やっと春がきたね…」

そのような言葉を、ついついテングチョウに語りかけてしまいそ
うになりました。


梅の花に、小鳥のさえずり、飛びはじめたチョウ…
小峰に春のお便りが続々と届いています。

畑田レンジャー