2016年8月31日水曜日

雨の恩恵?

























台風10号が過ぎ去った小峰公園では、
園内のあちらこちらから水が浸みだして、
足元がかなりぬかるんでいます。

 
靴がなければ、歩くのも大変…
私にとってはそんなつらい状況でも、
恩恵を受けている生きものがいるようです。



















うっとりするような美しい翅(はね)
カラスアゲハのメスが吸水にきていました!

風後の思いがけない出会い…
足元がぬかるんで不快だった気分は、すっかり吹き飛んでいました。

 
畑田レンジャー

2016年8月10日水曜日

里山ミニ教室8月の報告&9月の告知

小峰ビジターセンターでは、
毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申し込み制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して
四季折々の自然にふれることができるイベントです。


今回は、8月の里山ミニ教室の様子をご紹介します。

ガイドウォーク『夏休み!朝の昆虫探検隊』

8月は夏休みということで、通常より早く朝8時から
ガイドウォークを実施しました。


駐車場で挨拶をしたのち、ふれあい広場へ。
さっそく出てきたカミキリムシの観察中・・・

















びゅーんと飛んでいくハプニング!
びっくりしましたが、もう一回捕まえて
みんなで観察をしました。

 

その後も寝ているチョウの観察や



 
 
草むらのバッタなどさまざまな昆虫を観察しました。




















そして、夏休み特別企画の目玉!
普段は仕掛けることはできないバナナトラップです!
(小峰公園では採集を禁止しています。)

今回は三か所にバナナトラップを仕掛けました。

 
 
チョウやアリがほとんどでしたが、
1か所だけカブトムシを見つけることができました!

歩いている最中に捕まえて観察した昆虫は、
ガイドウォークの最後に元居た場所に戻して
ビジターセンターに帰ってきました。


クラフト『自由研究お助け!リサイクル工作』
 
通常の里山ミニ教室では、間伐材や竹などの
山の素材を中心にクラフトをしていますが、
今回は夏休みということで、自由研究でよく
とりあげられる『身近な環境問題』をテーマに、
リサイクル資源の有効活用を目的としてペット
ボトルを用意しました。

 クイズ形式でそれぞれの私生活をふりかえり、
普段の生活で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素
がどこから出ているかを学びました。

 

クイズのあとはいよいよクラフト開始!


自然素材とペットボトルを使って
リサイクルオブジェを作っていきます。
ペットボトルを切ったり、材料をひもで繋げて
組み立てました。

 


 
最後に、
ごく当たり前にある身の回りの自然や生きものが、
地球温暖化をはじめとするさまざまな原因で
どんどん数が減っています。

この夏休み、地球温暖化を防いで、

かけがえのない自然を守るための
目標をみんなで考えました。





次回の里山ミニ教室は、9月4日(日)開催です。

ガイドウォーク『晩夏の里山を歩こう』
クラフト『ねんりんマグネットづくり』



詳細は以下のURLをご覧ください。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html


来月も皆様のご参加を、お待ちしています!


秋元レンジャー





2016年8月8日月曜日

雨上がりのお楽しみ


8月になり、梅雨も明け、暑くなってきました。

 この時期の雨はジメジメしていて少し気が滅入ってしまいますね。
天気の良くない日が続くと生きものたちも身を潜めています。

そんな日には“キノコ観察”はいかがでしょうか?















キノコといえば秋のイメージがありますが、
秋に限らずいつでも見ることができます。

ジメジメとした場所によく生えるキノコは、
雨上がりの小峰公園では、園路沿いにたくさん生えています。

数日しか地上に出ない種類も多く、
形もあっという間に変わってしまいます。

そのため、同定が難しいと言われていますが、
さまざまな色やかたちがあり、種類がわからなくても
なんだかワクワクしてきます。




















雨上がりの散策はキノコを見る絶好のチャンスです。

小峰公園にはどんな色形のキノコがあるか、
雨上がりの小峰公園もぜひお楽しみください。

秋元レンジャー

2016年8月3日水曜日

狐日和(きつねびより)

今日の小峰公園は
雨が降ったり止んだり、
日が照っているのに雨が降ったりと
変なお天気でした。

晴れているのに降る雨を、
「日照り雨」や「お天気雨」などと言いますが、
「狐の嫁入り」という言い方もあるそうです。




















 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ススキも雨に打たれていました。
昔の人は、不思議なこと、理解できないことがあると
「狐にばかされた」と言って納得していました。
「晴れているのに雨が降る」というのも
どうにも理由がわからず、キツネのせいにしたのでしょう。
 
小峰公園ではいま、こんな花が咲いています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この植物、葉がなく花だけが出ているので、
美しくも怪しげです。
昔の人も、そんな姿を不思議に思ったのでしょう。
狐につままれたような花だ、ということで、
“キツネノカミソリ”と名づけました。
 
葉っぱは春先に見られ、他の植物が生えて
いないうちに日の光をたっぷり浴びて養分を得ます。
その葉の形が、昔の“剃刀”の形に似ていることが
和名の由来です。