2016年11月26日土曜日

峠のコーラ




恒例の古道めぐりツアー。


今回は 旧秋川街道にある 小峰隧道(こみねずいどう) をめざしました。



隧道とは トンネルのこと。


小峰峠を貫くトンネルが 小峰隧道です。










小峰公園バス停から 今熊山登山口バス停まで 一区間。

乗車時間 1分で いっきに 新小峰トンネルをくぐり抜けます。


さぁ ここから 旧秋川街道を辿り 小峰隧道へ GO!









いまは車も通らない 寂れた峠道を歩くこと 20分。 ※1


レンガ造りの面構えで現れた これが “ 小峰隧道 ”











「 結構 古い感じだわねぇ !?  」


「 そうですね、 このトンネル いつ できたと思います? 」


「 ・・・・・・・ 」




「 じゃぁ・・・  ヒントは これッ 」


「 ん、 コーラ? 」


























そう、 コカ・コーラが 正規輸入されたのが 1916年。  ※2

今年で ちょうど 100年。


ほら、あそこの扁額(へんがく) に 刻まれてるッ。




“ 大正五年二月成 ”     19162月完成








          
              ※1 旧秋川街道は現在、車両通行ができません
                            ※2 コーラ大好き、たか調べ


鈴木 レンジャー (たか)




2016年11月22日火曜日

移ろいゆく





いいね~、 秋色。



秋 真っ只中だねぇ。







小峰公園は 紅葉の盛りです。

葉を落としてしまった木もあれば、
まだまだ 青い木もある。

でも 秋色。








広徳寺のイチョウは いい感じだね。


散り始めているけど

黄色い絨毯が 絶妙だ。


ことしは ぎんなんが生っていないので 臭くもない(笑)









紅葉だけではなく お寺も参拝してみよう。



「 これはねぇ、山岡鉄舟が書いた・・・ 」


「 達筆すぎて 読めないですねぇ 」



いやぁ、わたしが気になったのは 左の柱の木札。

“ 合掌一礼 ” って書いてある。











正光寺も いい感じ。

ロウソクの炎のような樹形。


JR武蔵五日市駅のあたりからも 見えるんだ。

黄色い ロウソクの炎。







彩色、移ろいゆく 秋です。










 鈴木 レンジャー (たか)



2016年11月18日金曜日

「花より団子」、でも…




小峰公園の桜尾根もすっかり秋模様です。




普段はトゲトゲしい『トネアザミ』が
可愛らしい薄桃色の花を咲かせているのを見つけました。






















…ですが、どうやら先客がいたようです。
どこにいるか、わかりますか?


……
見つけた!



『何か用?』とでも言いたげな、スマートな昆虫と目が合いました。
この虫は「アシグロツユムシ」。
草原などに棲む、明るいところが好きなツユムシの仲間です。


このアシグロツユムシはなぜ花を訪れたのでしょうか?
普通、昆虫が花を訪れるのは食事のためですが…

もしかして、花粉を舐めている?

















(ノハラアザミの雄しべを舐めるホソヒラタアブ)


それとも、甘い花の蜜を吸っている?

















(ノハラアザミの蜜を吸うトラマルハナバチ)


では、アシグロツユムシも花粉や蜜が目あてなのでしょうか?

『いやいや、それじゃあ物足りないわ』


なんと、アシグロツユムシは花を丸ごと咥えていました。
人間に例えれば、お皿やコップまで食べてしまうようなもの。
ハチやアブより体が大きいからか、ものすごい食欲ですね。


昆虫の世界を覗くときには、いつも新たな発見があります。

(宮嶋レンジャー)

2016年11月17日木曜日

里山ミニ教室11月の報告&12月の告知


 

小峰ビジターセンターでは、

毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」

というイベントを開催しています。

 

当日申し込み制で気軽に参加でき、

午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、

それぞれの体験を通して

四季折々の自然にふれることができるイベントです。

 

 

今回は、11月6日(日)に実施した里山ミニ教室の様子をご紹介します。

 

 

 

ガイドウォーク『秋の花・種 観察会』

 

当日は雲一つない秋晴れの中、

ふれあい広場や谷戸田の周辺でさまざまな種類の種を観察しました。

 

発芽した植物は大きく根を張り、その場から動きませんが、

そんな植物が活発に動きまわる時が一年に一度だけあります。

 

「動く」と言っても自ら歩き回るわけではなく、

風の力を利用したり、鳥やけものに便乗するなど、

遠くまで種を運び、次の年も子孫を繁栄させようと工夫を凝らします。

 

 

まずは、そんな種たちの代表格「ひっつきむし」を、

フェルトを使っていろいろ集めました。




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(※小峰公園では動植物の採集を禁止しています。)

今回の観察会で集めた種も、最後に元の場所へ戻しました。

 

 

かぎ針のようになっている種や、べとべとした種。

いろいろな種が観察できました。

 
















イノシシの模型を使ったり、参加者の皆さんの服についた種を見たり、

動物によって運ばれていく様子を学びました。

 
















ふれあい広場のケヤキやイロハモミジの種も観察しました。

こちらは風に乗って遠くに種を飛ばすグループの代表格です。

 

種を上から落としたり、

風に乗って運ばれていく様子を観察しました。

 

 

 

 

クラフト『もみじ葉タペストリーづくり』

 

園内ではいたるところで紅葉が始まっています。

やっと色づき始めた木もあれば、すっかり葉を落としてしまった木も、、、

 

いろいろな種類の葉っぱを拾ってタペストリーづくり開始!

 
















熱中して落ち葉を拾う参加者の皆さん。

 

拾った落ち葉の裏に好きな色の絵の具をぬって


布にあてて手のひらで上から押すと、、、

 















ほら!きれいに布に押せました!

 

 















布より大きい葉っぱを押して模様にするなど、

参加者の皆さんの発想が豊かで驚かされました。

 













 

 
次回の里山ミニ教室は、12月4日(日)開催です。

 

ガイドウォーク『とっておき!晩秋の小峰公園ツアー』

クラフト『ワラで作る おしゃれコースターづくり』

詳細は以下のURLをご覧ください。


 
来月も皆さんのご参加を、お待ちしています!

 

梅垣レンジャー

 

 

2016年11月14日月曜日

今年も開催!収穫市

昨年に引き続き、里山のめぐみに感謝をこめて、
今年も「小峰ふれあい自然郷 収穫市」を行います。

※以下の写真は昨年の収穫市の様子です

 

地元・留原地区で収穫された野菜の販売、
自然素材を使ったクラフト体験などを予定しています。

 

 

開催概要は、以下の通りです。※小雨決行(荒天中止)


【日時】2016年11月20日(日)9:30~ ※品切れ次第終了

【開場】都立小峰公園 小峰ビジターセンター駐車場

【内容(予定)】
・地元の農産物実費販売
・自然素材を用いたクラフト体験
・小峰公園ボランティアPR

皆様お誘いあわせの上、ご来場ください!


伊藤レンジャー

2016年11月9日水曜日

今年のイチョウ




木枯らし一号が吹いた今日、

小峰公園も 強い風に見舞われました。




サクラやケヤキの葉が 天高く舞い上がります。




朱や山吹色の木の葉が ひらひらと・・・。


























はい、  広徳寺の大イチョウ。



色変りは 5~6分ってところかな。

まだ 真っ黄色の絨毯には なっていないね。


























こちらは 正光寺のイチョウ。


やっと 黄色味がかってきた。

見ごたえある姿になるのは もう少し先のよう。







 鈴木 レンジャー (たか)




2016年11月1日火曜日

ここで ずっと






わたしは アズマヒキガエル。




ここで ずっと 暮らしてきた。

何年も、 何年も。



























ここで 畑を見守ってきた。

去年も、 その前の年も。



今年も 収穫のときを 迎えたようだ。




























夜な夜な現れる イノシシの群れから、

トタン板の壁が 作物を守っていたことを・・・




























芋を掘り上げたときの、

歓声の大きさと その重みを・・・



























湯気があがった瞬間に、

皆が 飾り気のない笑顔になることを・・・




わたしは 知っている。


























さぁ~て と、



畑も 静かになったことだし、

ぼちぼち 眠る準備でもするか。








 鈴木 レンジャー (たか)