2016年12月12日月曜日

さとやま の ”ほうせき”


 

 

過ぎ行く秋を感じながら

 

園内を歩いていたら、ふときらめく宝石をみつけた。

 

 

 

その宝石はふつうに歩いていたんじゃみつからない。

 

ちょっと立ち止まって目線をゆっくり落としてみる。

 

 

まるで龍のひげみたいに伸びた、

 

深緑の細長い葉が生い茂っているのが見つかるはず。

 

 

その色濃く長い葉をかき分けると、根元にそれは現れる。

 



 



 
  














この細長い葉を持つ植物は「ジャノヒゲ」。

 

あるいは、「リュウノヒゲ(龍の髭)」ともよばれる。

 

野山や庭園に生える植物で、

 

宝石のように見えるのは実の部分だ。

 

 

 

 

まるで、高く高く透きとおる秋の空を

 

ぎゅーっとまるめて閉じこめたみたいにきれいな瑠璃色をしている。

 

 

 

里山のラピスラズリみぃつけた!

 

 

(梅垣レンジャー)