2017年6月28日水曜日

谷戸田の稲作(3)「田植え」


小峰ビジターセンターでは、年間を通して一連の稲作を体験し、

”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を

小峰公園内の谷戸田にて行っています。


今回は、6月11日(日)に行われた「第3回 田植え」の

様子をご紹介します。


前日までの天気予報は、曇ときどき雨。

でしたが、参加者やスタッフみんなの思いが届いたのか、

当日はばっちり晴れてくれました。


まずは、苗を一本ずつ分けて束ねる、「苗取り」を行います。

これをやっておくことで、スムーズに田植えができるだけでなく、

植えた後の苗の根付きが良くなります。



苗取りをしたら、いよいよ「田植え」です。

稲作経験のあるボランティアから教えてもらい、

一列になって、丁寧に苗を植えていきます。



参加者、ボランティア、スタッフ全員で力を合わせた結果、

無事に田植えを終えることができました!


植えた直後は風にあおられ、弱々しかった苗も、

その後、5日間ほどで空に向かいぴんと立っています。

どうやらしっかり根を張ったようですね。

これで一安心です。




次回は、7月中旬に「田んぼのお手入れと生きもの観察」を行います。

(梅垣レンジャー)

2017年6月20日火曜日

里山ミニ教室 6月の報告&7月の告知


小峰ビジターセンターでは、
毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申込制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して、
四季折々の自然に触れることができるイベントです。

今回は、6月4日(日)に実施した里山ミニ教室の様子をご紹介します。


ガイドウォーク『初夏の森でつくる 緑のカラーチャート』


当日は、すっきりとした青空にそよ風が心地よい
初夏を感じさせる天気となりました。

 

 
緑のカラーチャート(さまざまな緑色を載せた色見本)を使い、
参加者の皆さんと自然の中にあるさまざまな緑色を探しました。
 
たとえば、「裏葉色」は柳などの葉の裏の色を表現した色です。
それに近い色をみなさんでカラーチャートを頼りに探しました。
 
「なかなか見つからないよ。」と言っていた子も、
最後には「あったよ!ほら、あんなところに!」と、
遠くの山を指してくれました。
どうやら、白くなったマタタビの葉が、裏葉色に見えたようです。
 
足元だけではなく、遠くの景色からも色を探す感性に、
スタッフも驚かされました。
 
他の方も、普段とは少し違った角度から植物を観察することで、
新たな発見があったようです。
 
それぞれ、お気に入りの「みどりいろ」を見つけることができました!
 
 
クラフト『コケぼっくりをつくろう!』
 
 
午後のクラフトは、前回2017年2月の里山ミニ教室で
ご好評をいただいた「コケぼっくり」づくりです。
 


 
まずは、鈴木レンジャーからコケの生態についてのお話。
これからつくるコケぼっくりの素材、
コケと松ぼっくりについて予習をしました。
 
 
いよいよコケぼっくりづくりのはじまりです。
コケを少しずつちぎって、
芯になる松ぼっくりに植えてゆきます。
いつもは元気な子どもたちも、
この時ばかりは静かに集中…
 
 
最後に丸い目のシールを貼ったら完成!
大きさや表情のどれもが個性的な、
コケぼっくりたちができあがりました。
 
※今回使用した材料は、園内の清掃の際に発生したものを使用しています。
      園内での動植物の採集はご遠慮いただいております。ご協力をお願いいたします。
 
 
次回の里山ミニ教室は7月2日(日)開催です。

ガイドウォーク『初夏の里山を歩こう』
クラフト『牛乳パックでつくる エコはがき!』

詳細は以下のURLをご覧ください。

 

 
来月も皆様のご参加をお待ちしております。
 
(梅垣レンジャー)
 

2017年6月7日水曜日

選手交代



6月、梅雨の季節になりました。

草はらでは白い小菊  “ 貧乏草 ”  が咲いています。




え~  ここで 貧乏草のぉ ・・・

選手の交代を お知らせいたします~。







4月から咲いておりました ハルジオンに代わり・・・








 

6月からは ヒメジョオン。

これからは ヒメジョオン。



なっ、 花  似てるだろ !?

気づかれず そっと、  貧乏草の選手交代。





 鈴木 レンジャー (たか)



2017年6月2日金曜日

谷戸田の稲作(2)「代かき」


小峰ビジターセンターでは、年間を通して一連の稲作を体験し、

”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を

小峰公園内の谷戸田にて行っています。


今回は、5月21日(日)に行われた「第2回 代かき」の

様子をご紹介します。


当日は、夏の訪れを感じさせるような気温となりましたが、

暑さに負けずに田んぼの土づくりに励みました。


田んぼで代かきをする前に、第1回の時にまいた種もみが、

約1ヶ月の間でどのように変化したのかを観察しました。

種もみは、すくすくと成長し、10cmほどの苗になっていました。

その苗に、さらに大きくなってね!と、願いをこめて水をたっぷりあげます。





いよいよ、谷戸田での作業となります。





足から伝わる泥の感触や周りの気配を五感で感じながら歩きました。

田んぼの中をみんなで歩き回ることで、土がどろどろになります。

そうすると、お米の苗が根を張りやすくなるだけでなく、

雑草が生えにくくなるのです。


歩いて田んぼの泥をかき混ぜた後は、

「トンボ」を使って平らに均します。




参加者の皆さんからは

「意外と重くて疲れるね。」

などの声があがり、

田んぼの土づくりの大変さに驚いていたようです。




最後は、「馬鍬(ばくわ)」という馬を使って田んぼを均す道具を紹介し、

馬鍬を模したトレーを使った方法で、

家族対抗リレーを行い、代かきを行いました。





参加者、ボランティア、レンジャーの全員で楽しみながらも、

一所懸命に作業をしたおかげで

田んぼの土が平らになりました!

これで、田植えに向けての準備は無事に終了です。


次回は、6月中旬に「田植え」を行います。


(梅垣レンジャー)