2015年1月31日土曜日

また会えたね




きのう降り積もった雪を
みるみるうちに融かしてゆく日射し。

寒風を受ける頬にも、
日射しのあたたかさが 感じられました。






午前中には 幾筋もの足跡が見られた ふれあい広場。

雪を踏む感触を楽しむ 散歩の方や
そり遊びをする子どもの姿がありました。

そんな足跡も 音もなく消えてゆきます。





 

わずかに残る雪原に 変わった足跡が残っていました。




      ノウサギの足跡




ノウサギのサイズにしては ちょっと小さめかな。

仔ウサギかもしれません。







幾筋もの人の足跡を 横切っていました。


警戒心が非常に強い ノウサギのことです。
ここで人とバッタリ・・・  なんてことはないでしょうが、
人もノウサギも この空間にいたことは確かです。



雪が積もったときに現れる、
ノウサギの野生の証し。

姿は見えなくとも その存在を感じます。



   今年も また会えたね。








人の生活圏と 生きものの生活圏が、
絶妙に接しているのが “ 里山 ” 。


きょうは その接点を感じることができました。





 鈴木 レンジャー (たか)



2015年1月30日金曜日

白銀の里山

都心部でもかなり雪が積もったようですが、園内はご覧の
とおり白銀の世界になりました。


















木々に雪が降り積もり、まるで樹氷を思わせるような美しい
風景が広がっていました。里山の静けさがあいまって、歩い
ているだけで心が落ち着きます…

まだまだ他にも…
深々とふる雪の中で、ひっそりとたたずむ東屋や、


















白い雪で引き立つ、ウメの鮮やかなピンク色・・・


















みなさまも、「白銀の里山」をご堪能してみてはいかがでしょうか?

畑田レンジャー


2015年1月29日木曜日

春のお便り

昨日も雪まじりの雨が降り、まだまだ寒い日が続きます。

しかし、そんな厳しい寒さの中でも、足元に目をむけると小
さな春を感じることができますよ!


















杉の木広場で、早くもセリバオウレンの小さな花が咲いてい
ました。まだぽつりぽつりと数株しか見つかりませんでしたが、
これから暖かくなるにつれ、どんどん白い花もふえてくることで
しょう。楽しみですね!

セリバオウレンの花に夢中になっていると、谷戸田のほうから、
「キャララ…」という大きな鳴き声が聞こえてきました。
高まる期待を胸に谷戸田に足を運ぶと・・・


















やはりありました!ヤマアカガエルの卵塊(らんかい)です。
どうやらこの卵塊が、公園内では今年一番最初の産卵のようです。

小さな春を満喫し、なんだかちょっぴり温かい気持ちになりました。

畑田レンジャー







2015年1月28日水曜日

「田んぼの生きもの救出大作戦!」を実施しました

トップページのお知らせにも掲載している通り、
小峰公園では1月28日(水)から谷戸田など園内の改修工事が始まります。

工事が始まる前に、田んぼの生きものたちを避難させよう!
ということで、「田んぼの生きもの救出大作戦!」を実施しました。


参加してくれたのは、年間を通して田んぼで稲作作業を行ってきた
「谷戸田の稲作」のイベント参加者の方々です。

“田んぼの生きものお助け隊”として、
具体的にどうやって救出作業を進めるか作戦会議をしたり、
実物のヤゴを観察して姿や特徴を覚えたのち、谷戸田に向かいました。

















曇り空の下、厳しい寒さの中での作業となりましたが、
大人も子どもも田んぼの生きものたちのために一生懸命、
生きもの探しや泥運びを行いました。



















そして救出作業の後は、ヤゴの同定をしたり、ヤゴに餌を与え、
長いあごを出して獲物を捕らえるところを観察しました。

















“田んぼの生きものお助け隊”の皆さんのおかげで、
シオカラトンボ型のヤゴやヤンマ型のヤゴのほか、
ドジョウやタニシ、エビ、ヘビトンボ、ガガンボの幼虫など、
たくさんの生きものを救出することができました!

来年度、救出したヤゴが羽化してトンボになるのが、楽しみですね。


伊藤レンジャー

2015年1月23日金曜日

なぜか 惹かれる







わたしは こういうの、

けっこう 好きなんですよねぇ。












夜の八坂神社。



みなさんは どう思うのかなぁ。


怖い?

不気味?

それとも・・・。




間接照明で 浮かび上がる社殿。

微動だにしない狛犬に、
なんだか見られているような感覚。


わたし・・・  ドキドキするんですよぉ。












社の屋根越しに

三日月など見ゆるは、

いとをかし。













夜の帳が下りるころの小峰・八坂神社には、

なぜか惹かれる わたしです。




東京の 日の入り時刻、

明日から 17時台です。







 鈴木 レンジャー (たか)




2015年1月18日日曜日

里山ミニ教室1月の報告&2月の告知

小峰ビジターセンターでは、毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。
(※1月のみ第2日曜日の開催となります)

当日申し込み制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して
四季折々の自然にふれることができるイベントです。


今回は、1月の里山ミニ教室の様子をご報告します。


ガイドウォーク「里山の赤い実めぐり」

新年最初のガイドウォークということで、
縁起の良い赤い実の観察を行いました。


















昔は、厄除けやお金に困らないようにとの願いをこめ、
お正月飾りにヤブコウジやマンリョウなど赤い実が使われていたそうです。

















いろいろな赤い実を探して園内を歩いたり、
赤い実を食べにやってくる野鳥や昆虫のお話をみんなで聞きました。


クラフト「つるを使って カゴを編もう!」

今回は小峰公園ボランティアが主体となって、
クズのつるを使ったカゴ作りを行いました。

雑草として邪魔者扱いされることも多いクズですが、
自然界では生きもの達の大切な隠れ場所になっているほか、
人間との関わりも実は深く、食用として利用されたり、
さまざまな家財道具にも用いられてきたそうです。

















実際に園内でクズの生えているところを観察したあと、
各自クズのつるを編んで、カゴ作りに挑戦しました。




















次回の里山ミニ教室は、2月1日(日)開催です。

ガイドウォーク「はじめてのバードウォッチング」
クラフト「節分飾りで 福は内!」

詳細は以下のURLをご覧ください。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

来月も皆さまのご参加を、お待ちしています!


伊藤レンジャー

2015年1月13日火曜日

平成27年度 小峰公園ボランティア募集のお知らせ


小峰公園内では、
年間を通じてさまざまな自然体験活動を行っており、
それらのサポート役として、ボランティアさん達が
活躍しています。

このたび平成27年度 小峰公園ボランティアの募集を開始し、
来たる2015年2月13、14、15日に、説明会および研修会を
実施する運びとなりました。

人と接するのが好きな方、里山で作業をしてみたい方、
自然観察を楽しみたい方、自然素材で工作がしたい方…
ぜひ私たちと一緒に、小峰公園で活動してみませんか?


















【内容詳細】

日 時:2015年2月13日(金)・14日(土)・15日(日) 10:00~15:00
         ※全日程、同じ内容となります。いずれか1日をお選びください。
集 合:小峰ビジターセンター
対 象:高校生以上
持ち物:筆記用具、印鑑(説明会当日に登録をお考えの方)、昼食、飲み物
         ※小峰公園周辺には、コンビニ・飲食店等はございませんので、ご注意ください。
服 装:野外活動に適した格好、防寒着、履きなれた靴(園内を歩く時間があります)


【お申し込み方法】

電話、FAX、E-mail(携帯不可)、官製はがき、封書にて、
①参加希望日 ②氏名(ふりがな) ③電話番号 をお知らせください。
※受付期間:2015年1月13日(火)~2月8日(日)必着


 



★お申し込み・お問い合わせ先★

小峰ビジターセンター
〒190‐0152 東京都あきる野市留原284‐1
Tel: 042-595-0400  Fax: 042-595-2365
E-mail: komine@tokyo-park.or.jp


皆さまからのご応募を、お待ちしています!


伊藤レンジャー

2015年1月12日月曜日

どんど焼き



朝から駅の周辺で 晴れ着姿の女性がちらほら・・・。

きょう 1月 12日(月)は 成人の日。


以前は曜日に関係なく 1月15日が成人の日でしたが、
祝日の規定が変わり 1月第2月曜日になりました。


1月15日といえば 小正月の行事(神事)が執り行われますが、
いまではその行事も 市民の生活様式に合わせて、
1月第2月曜日に変更することが多いようです。








数日前から 着々と準備が進められていた小正月の 「どんど焼き」。

この秋川流域のどんど焼きも 例にならって 本日執り行われました。



空は雲ひとつなく 真っ青な 「 関東ブルー 」、
赤い多摩だるまが よく映えることッ!

とくに ここ小峰の留原&中村自治会のヤマは大きなモノ。
広~い 秋川河川敷に どぉ~んと そびえ立っています。


張られたテントでは 豚汁やら酒が振る舞われて、      ←あくまでも御神酒ってことね(笑)
集まったみんな・・・  点火前から 楽しそう。










午前8時過ぎ。

地域の子どもらの手によって 点火!

自分の背丈ほどの炎を前にして、
子どもたち 腰が引けてるぅ。







あっと言う間に 大きな火柱になっていきます。

炎の熱は結構 広範囲にまで届くのですね。

河原の冷気と炎の熱気との境目が ハッキリと感じられました。









空のはずれに 他の煙が上がるのが見えはじめます。

近くの別会場でも どんど焼きが行われているのですね。



それにしても 立ち上る炎と煙のスゴイこと。

戦国時代ののろしも こんなに凄かったのかなぁ?









時が経ち 火がまわるにつれ、
集まった人たちは 黙って炎を見いるように・・・。

この天を焦がすような火柱のもとで、
新年への 想いや願いを浮べているのかも。


歳神様を御見送りして、
ついでに 邪気は焼いてしまえッ!







       新たな年、 大難は小難に  小難は無難に、

                みんなが 健やかに過ごせますように・・・






  鈴木 レンジャー (たか)





2015年1月8日木曜日

ぽつぽつと・・・




寒の内、

冬の寒さが 一番厳しい時期です。

“寒い” というより “痛い” と言った方が合っていそう。


それでも 松の内を過ぎたら、
日暮れ時が 若干遅くなっていることを
感じられるようになりました。









       ふれあい広場の梅林で、

              可愛らしい春を見つけたよ。










早咲きの紅梅です。


昨年より 三週間くらい早く咲いたかな !?


風のあたらない陽だまりで、
寒空の下 ぽつぽつと 咲いていました。






 鈴木 レンジャー (たか)





2015年1月4日日曜日

山の神



あけまして おめでとうございます



元日に降った雪は わずかに積もりましたが、
終日陽の当らない場所には、
まだその名残がありました。

雪と言うより ほとんど氷状態。





小峰ビジターセンターは 本日1月4日から始動です。

園地管理のスタッフも 同じく 本日から始動。
でも いつもとは 様子がおかしい。


んっ ?

チェーンソー、 刈払機、 鎌、 ナタ、 ノコギリ・・・
なんで 出さないの?
なんで 点検しないの?



「 そんなことしたらぁ 山の神様に怒られんべぇよぉ 」


やッ、山の神様 !?








この五日市周辺では、
元日(年末)から一月十日の鏡開き前日までは、
大きな山仕事をしてはいけない 習わしがあるそうです。

とくに ナタやノコギリなどで 木を切ることはタブー。
山で刃物を使うと 山の神の怒りに触れるらしい。


ということで、

新年最初の園地管理作業は、
熊手やホウキを使って 園路の落ち葉かきです。

いつも威勢のイイ 地元の男衆も、
山の神の前では 地味~に お仕事!








豊かな自然環境も さることながら、
そこで暮らす 人びとの習俗や食文化、
ときには 地域に根付いた いにしえからの信仰など、
すべてが絡み合って 里山なんだと思います。

それらを 一度に伝えることは 難しいですが、
少しずつでも伝え 後世につないでいけたらと・・・。

里山での活動が また今日からはじまりました。





静かな谷戸に野鳥の声と 落ち葉をかく音が、
いつまでも 聞こえていました。



 鈴木 レンジャー (たか)