2010年10月24日日曜日

谷戸田の稲刈り


 10月も下旬。ここのところぐっと冷え込み、
イロハモミジやケヤキの枝先が徐々に色づきはじめています。
 今日は桜尾根でジョウビタキがさかんに鳴いていました。
今シーズン初めての確認です。いよいよ冬鳥シーズンの始まりですね!

 小峰公園ではすべての田んぼの稲刈りが終わり、谷戸田の景色ががらっと変わりました。



刈り取った稲は、はさかけに掛けて天日で乾燥させます。 
  
刈り取ったばかりの稲

刈り取って1週間の稲

逆さまにつるして天日で干すことで、稲に残った栄養がすべてお米にまわり、
美味しいお米になり、乾燥させることで保存性も高まります。
 最近の機械での稲刈りは、稲刈りと同時に脱穀もしてしまうので、
天日干しにはせず、モミの状態で乾燥機で乾かしているそうです。


 来月は、昔ながらの道具「千歯こき」を使い、しっかり天日干ししたお米を脱穀します。


昨年の脱穀の様子
 

脱穀は、自然体験教室で一日体験もできます!ご興味のある方は是非ご参加下さい。

(詳しくは こちら から、「自然体験教室」の欄をご覧ください。)


村上レンジャー



2010年10月15日金曜日

秋色さがし

 10月も中旬にさしかかりました。
昔の暦では、今頃の時期を「寒露(かんろ)」というそうです。
キクの花が咲き、木々の葉も色づきはじめ、露が冷気で凍りそうになる、
いよいよ秋本番の頃です。
 と、いっても、今年はまだまだ露の凍りそうな寒さにはならず、
紅葉も例年よりすこし遅めの様子。
小峰公園でも、木々の紅葉が楽しめるのはまだ先のようです。

 それでもたしかに、秋は深まっています。
今日は、いつもの見まわりをしながら、公園の秋色をさがしてみました。





 

              












   

                     
                     
       

  
 















*左上から、ノコンギク・ガマズミ・稲穂・ノハラアザミ・サクラ・ミゾソバ・ヘクソカズラ


 目線を変えて歩いてみると、はっと息を呑むほど美しい色に出会えました。
秋色さがし、おすすめです。


村上レンジャー




2010年10月11日月曜日

開花情報

今日はとてもいい天気、まさに秋晴れといったところですね。
こんなさわやかな空の下、小峰公園ではたくさんの秋の花が見頃です。
今日は最近開花が確認された花をご紹介します。
ジメジメした薄暗い林で妙な存在感を放つこちらのお花。

ギンリョウソウモドキ





















菌から栄養を得て生活をしているギンリョウソウモドキ。
東京都西多摩地区では絶滅危惧種に指定されています。

そして先日ひのき広場で確認されたサラシナショウマ。


サラシナショウマ



















まだ咲き始めですね。これからもっと開いて試験管ブラシのようになります。

以下、今小峰公園で見られる開花植物です。
ぜひ参考にしていただいて秋の散策にお越し下さい。


ユウガギク、シラヤマギク、シロヨメナ、ノコンギク、ガンクビソウ、ノブキ、オケラ、オトコエシ、ツルニンジン、ギンリョウソウモドキ、ナンバンギセル、ノハラアザミ、アズマヤマアザミ、キバナアキギリ、キツネノマゴ、マツカゼソウ、ツリフネソウ、ヤブツルアズキ、サラシナショウマ、ミズヒキ、ミゾソバ、ヒガンバナ、イボクサ、ツユクサ、キンエノコロ

林レンジャー

2010年10月6日水曜日

ナンバンギセルと秋の風

 ずいぶん涼しくなったなあ と思っていたら、いつの間にかもう10月。
食欲の秋、運動の秋、そして自然の中で遊ぶにも秋は最適な季節です。
暑さが落ち着き、秋の風が吹き始めると、小峰公園もハイキング目的のお客様が増えてきました。
 今日は、そんなお客様に
「ナンバンギセルはどこに咲いているの?」
と尋ねられました。

 そこでご紹介したのはこの場所。

  ビジターセンターの玄関のすぐ脇のススキの根元です。
 ススキの葉をどけて見ると、こんなお花がお目見えします。
この場所では9月の頭から咲き始め、まだ花が見られます。

 ただ今回ご紹介したいのは、お花ではなく、花のあと。
9月に花を咲かせていた株は、ピンクの花びらがしおれ、ぷっくり丸くふくらんでいます。

  その丸い部分をよ~く見てみると、はちきれて中から黄色い粉のようなものが出ています。
ゆびでつつくと、パラパラとこぼれ出ます。
 色は花粉みたい。でも花は終わったのに花粉が出るはずはありません。
 
  じつはこれ、ナンバンギセルのタネ!
とても小さいですが、ひとつひとつがタネ(専門的に言うと種子)です。うまくいけばこの一粒から発芽をします。
今日は雨でしっとりぬれていましたが、お天気がよくて乾燥してくるとサラサラと秋風に飛ばされて運ばれます。

ナンバンギセルは、タネを極限まで軽く小さくして、風を味方につけているのですね!




* ナンバンギセル (漢字名 南蛮煙管) ハマウツボ科 
 
 ススキやミョウガなどの根に寄生する寄生植物。
 光合成をせず、寄生主から栄養をすいとり成長する。
葉は退化し、秋になると地面から花芽がのびてきて花
を咲かせる。
 小峰公園では9月~10月にかけて園内各所で見られる。
 名の由来は、外国のキセル=マドロスパイプに形が似て
いることから。



村上レンジャー

2010年10月2日土曜日

季節の移ろい

こんにちは。林レンジャーです。
小峰公園も急に涼しくなりました。キンモクセイの香りが一層秋を感じさせてくれます。。
そして、秋の風物詩と言われる「モズの高鳴き」もよく聞くことが出来ます。
モズ(メス)




















キィーキーキィー とかチキチキチキ・・・・と鳴いたりします。
これはモズがなわばりを主張するために鳴いています。
食物が少なくなる秋・冬はオスもメスもなわばりを作り、食物を確保しながら生活をします。

一方木の上でニーニーという鳴き声。
4羽ほどのヤマガラの群れを発見。お食事中の1羽をパシャリ。



















エゴノキの実を足でしっかり押さえて、くちばしで皮をはがしています。
その場で食べてサッと飛んでいきました。

モズと違い、こちらは群れをつくっていました。さらに冬になるとシジュウカラやエナガなどの違う種類の鳥と群れを作ります。群れは沢山の目があることで効率よく食物を見つけられる、というメリットがあります。

夏が終わってばかりという感じですが、確実に季節が移ろいでいますね。
季節にあわせて変化していく自然に目が離せません!

林レンジャー


明日は里山ミニ教室です。
・ガイドウォーク「秋の昆虫さがし」 
11:00~12:00    担当:林レンジャー

・クラフト「毛糸でつくろうカヤネズミ」
13:30~15:00    担当:笠松レンジャー

・受付は当日の開始30分前からの受付となります。
・定員は各回20名程度です。
・無料

お問合せ
小峰ビジターセンター 042-595-0400

皆様のご参加お待ちしております。