2014年6月27日金曜日

田植えを行いました。

不安定な空模様が続きますが、晴れ間が出たときの蒸し暑さ
は、間もなく夏が訪れることを、強く実感させてくれます。

先日の日曜日、小峰公園では谷戸田の稲作の第3回目が行
なわれました。天候が悪く、雨足が強まることもありましたが、
多くの家族が参加し、元気に活動してくれました。今回の作業
は、田植えを行いました。









































田植えの前に、まずは水をたっぷり入れた田んぼの泥を平ら
にする「代かき」をします。整備用具や板を使用し、何度も何
度も泥をならして平らにします。子供達も泥だらけになりながら
、一生懸命作業してくれました。






















その後、植える苗を小分けにする「苗取り」を行い、準備が整
ったら、いよいよ「田植え」です!足場が悪い泥の中をゆっくり
後ろにさがりながら、1本1本ていねいに植えていきます。ふら
ふらになりながら、泥の中にしりもちをついたり、昔の農家の人
たちの苦労を実感する貴重な体験となったのではないでしょう
か。





















本日の苗の様子です。植えたばかりの時は弱々しかった苗も
少しずつ根を張り、たくましく育っています。このまま元気にお
いしいお米を実らせてほしいものです。

畑田レンジャー

2014年6月24日火曜日

モンキチョウの産卵

夕方頃からあきる野市の一体も雷雨になるなど、小峰公園周
辺でも不安定な天候が続いています。



















お昼過ぎは、時折、日が差すこともあり、活動する生きもの
を観察することもできました。ふれあい広場ではムラサキツ
メクサにとまり、吸蜜するモンキチョウがいました。よくみると、
オスとメスのペアです。



















同時に、この時期のふれあい広場では、地面の近くをゆっくり
飛ぶモンキチョウのメスをみかけます。メスはオスよりも翅(は
ね)の色がうすいです。葉っぱに止まっては、すぐ次の葉っぱ
に移る動作をくり返しますが、注意して近づくと、おしりを葉っ
ぱにくっつけていることが分かります。



















その葉っぱを注意深く観察すると…………ほらっ!
1~2mm程の小さな細長い卵がありました!卵を産みつけた
葉は、モンキチョウの幼虫が大好きなシロツメクサやムラサキ
ツメクサです。幼虫が生まれても、エサに困ることのないように
工夫しているんですね。四葉のクローバー(シロツメクサ)を探し
ていると、モンキチョウの卵にうっかり出くわすことも…!?

まだ梅雨のジメジメは続きそうですが、小峰公園の自然観察の
楽しみを、少しずつお伝えしていきたいと思います。

畑田レンジャー


2014年6月23日月曜日

オカトラノオ


スッキリしない 梅雨空の下で、
白い花がよく目立ちます。

小峰公園の桜尾根の道脇には、
オカトラノオの白い花が咲き始めました。




花房は動物のしっぽのように曲がるものが多いなか、
株によっては 藤の花房のように ダラリと垂れさがるもの、
空へ向かって ピンッと突き立っているものもみられます。

小さな白い花は 徐々に咲いてゆくので、
あっと言う間に咲き終わってしまうことはありません。







現在 見ごろなのは、“ 桜辻 ” と呼ばれる辺りの一群です。


群れになって 白く咲き染めているものも良し、
一株立ちで 凜と咲き誇るものも良し。


さまざまな見方で 楽しめます。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年6月21日土曜日

この畑 ・・・



およそ ひと月前に植え付けを行った小峰公園の畑が、
ようやく作物が育ち始めて 畑らしくなってきました。

真夏のような猛暑に見舞われたかと思えば、
大雨で水責めにあってしまったりと、
ちゃんと芽が出て 順調に育っていくのかハラハラしていました。




いまでは 色とりどりのアジサイの花に見守られながら、
作物は日ごとに成長しています。

里芋をメインとして 枝豆と落花生の三種です。

里芋と枝豆は ほぼ100%の芽出しに成功し、
落花生は80%の芽出しに成功しました。





成長の度合いにバラつきはあるものの、
子どもの顔ほどの大きさにまで葉をひろげた
立派な里芋の株もあります。


そんな畑の端の方に 植えた憶えのない作物が現れました。






 これ・・・  キュウリ だよねぇ !?







こちらの隅では 小さな白い花がいっぱい咲きだして・・・

これ 蕎麦だよ、 そばの花!


この畑、 おもしろいです。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年6月19日木曜日

紫陽花が見頃です!

じめじめとした梅雨らしい日が続いていますが、今回は、そん
な梅雨の不快感を吹き飛ばす花の開花便りです!























ふれあい広場から谷戸田の奥までの園路沿いの紫陽花が見
頃をむかえています。濃淡の青や紫のしっとりとした色合いは、
梅雨ならではの美しさといえるのではないでしょうか。この時期
の小峰公園では、アジサイとガクアジサイの花をみることができ
ます。





















紫陽花の上で元気に動きまわる昆虫を発見しました。おそらく
ヨツスジハナカミキリと思われます。「ハナ(花)カミキリ」は、その
名のとおり、花によく集まり初夏から盛夏によく観察することがで
きます。色鮮やかで美しい種もいるので、紫陽花を観察する際は
ぜひさがしてみて下さい。

畑田レンジャー

2014年6月18日水曜日

野生のドラマ



梅雨入り早々 大量の雨が降り、
小峰公園近くの秋川は連日 白濁の激流と化していました。

ここへきて ようやく川模様が穏やかになって、
水量も平常並みに戻った感じです。




ビジターセンターの展示室には、
秋川の魚たちを紹介した水槽があります。

今年もエメラルド色が鮮やかなオイカワの雄が
この水槽に登場です!






赤い大きなヒレに 鮮やかなエメラルドグリーンのボディー。
威風堂々とした清流魚の姿です。

そして小峰ビジターセンターへ来ることとなった、というか、
私に捕らえられてしまった彼(♂)は、
既に 壮絶なドラマを経験していたようです。





捕獲した時には まったく気づかなかったのですが、
水槽に放してみて その衝撃的な姿をさらしたのです。

魚体 右側面に大きな傷が!!!
しかも 赤身の筋肉にまで深く裂けている・・・。

これ・・・  サギやカワセミなどの鳥に狙われた跡でしょう。




鋭いクチバシが電光石火のごとく 水面から突き下りてくる。

ハッ と気づいた彼は 瞬時にヒレを大きくひろげ、
そのエメラルドの体を精一杯よじった。

だが次の瞬間、その右肩に 熱い衝撃が・・・



というような 野生のドラマがあったのかもしれません。


彼はいま ビジターセンターの水槽の中を、
悠然と泳いでいます。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年6月7日土曜日

雨の季節


全国的に梅雨入りしたかと思えば、
局地的な大雨に見舞われたところもあるようです。

皆さまのところは、いかがでしょうか・・・  大丈夫ですか?

小峰は昨日夜半から今朝にかけて、
相当強い風雨に見舞われ 警報が出ておりました。




きょうは 来園者がほとんどなく、
しっとりと濡れた 静かな小峰公園。






ふれあい広場の中ほど あずま屋の横に
白い輝きを放つ樹が目立ちます。






いま、ヤマボウシの花が満開!

白い花弁のように見えるのは 総苞片という蕾を覆っていた部分。
その中心に小さな緑色に見える球状の部分が本当の花です。

このヤマボウシの隣にある桜が 紅葉していました。
雨に濡れた濃緑の中に 紅白の演出がキレイです。





雨による災害は 全くよろしくありませんが、
これから しばらくの雨の季節の中に、
美しいもの めずらしいもの おもしろいもの、
たくさん出会えたらいいなぁ と思います。


 鈴木 レンジャー (たか)


2014年6月1日日曜日

うるおう谷戸田


連日、夏のような暑さになり、早くも夏バテ気味かも?と感じる
今日この頃です。

昨日の代かきと田植え作業に伴い、大量の水が谷戸田に入りました。
この時を待ちわびたかのように、いきもの達が活発に動きます。





































谷戸田のあちこちでみられる、この泡状の物体はシュレーゲルアオガ
エル(写真:2枚目)の卵塊(らんかい)です。田植え前の谷戸田に水が入
るタイミングを見計らったかのように、泥の中やあぜ道に産みつけます。
里山における人と自然の深い関わりを垣間見ることができます。




















まだしっぽが残っていますが、ヤマアカガエルのオタマジャクシに手足が
生え、泥の上をぴょんぴょんと飛んでいました。もうすぐ、谷戸田や水辺
まわりで、小さなかカエルたちが観察できるようになるでしょう!

いきものでにぎわう小峰公園の谷戸田に、ぜひ遊びに来てください!

畑田レンジャー