2012年6月30日土曜日

ホタルが飛びはじめました!


こんにちは。梅雨明けしたかのような、まるで夏のように蒸し暑い日ですね。
そんな初夏の日本の風物詩といえば”ホタル”。
今、小峰ではゲンジボタルが観察できます。



ボケボケの写真で申し訳ありません。。
19:30~20:30ごろ、ふれあい広場の東屋近くで活発に飛んでいますが、
小峰公園で確認できたホタルの数は今のところ5匹のみです。。
少ない、と思われるかも知れませんが、養殖して放すような事は一切していない天然のゲンジボタルです。
少ないながらもチラホラと光るホタルもいいものですよ。

※注意
・小峰公園は夜間、閉まる事はありませんが、小峰ビジターセンターは閉館しており、駐車場も使うことはできません。
・近隣には住宅があります。ホタル観察の際はお静かにお過ごし下さい。



最近、お問い合せの多いアジサイは見頃を迎えています。





その他、オカトラノオや、オオバギボウシなども咲き始めています。
昼はお花見、夜はホタル観賞ですね。

林レンジャー


2012年6月25日月曜日

花も葉も、見頃です

こんにちは。
今日は季節が逆戻りしてしまったかのような涼しい一日です。
季節の変わり目、皆さん体調を崩されていませんか。

さて、先日公園の外を歩いていると、橋の下にとても目立つ木をみつけました。

白い色がパッと目にとびこんできます。
まるで白い花が満開に咲いているようですが…

よく見てみると、ヒノキに絡みついたマタタビの葉でした。

橋の上までつるをのばして、たくさん花を咲かせています。

マタタビは、花を咲かせる時期にだけ枝先の葉が白く変わります。
目立たない花のありかを、花粉を運んでくれる昆虫達に知らせるため白くなる、
という説が有名ですが、
こうして見ると花も大きく見ごたえがありますね。

ただ下向きに花をつけるため、橋の上から見ると花の存在はほとんどわかりません。
葉が白くなるのにもうなずけます。

ちなみに…白い葉は花が終わると緑に戻っていきます。
今年は同じ木で、その様子を定点観測してみようと思います。
またこのブログでご報告しますね。

小峰公園でも杉の木広場でマタタビの花と葉、見頃を迎えています!
上から下から、観察してみてください。


村上レンジャー


2012年6月20日水曜日

雨が好き

こんにちは、谷本レンジャーです。
梅雨に入ったと思ったら、台風が早くも到来。
それも過ぎたかと思えば、また別の台風が接近中だそうです。

我々には「勘弁してよ……」という天候も、
雨が好きで喜んでいる生き物たちがいます。
どんな生き物でしょうか? 想像してみてください。
たぶん、カエルやカタツムリを思い浮かべたのでは?

ですが、今日紹介したいのはもっともっと小さな生き物。
コケの仲間です。










彼らは水分を吸収する根を持っておらず、直接空気中から
水分を得ています。なので、空気が水分で満たされる雨の日、
とっても生き生きした姿を見せてくれるのです。

普段は小さくて、なかなか目を向けることのない生き物ですが、
よくよく見ると、みんなけっこう魅力的な姿をしています。
梅雨をうらめしく思いながら過ごすより、
かわいらしいコケを観察して、ちょっとウキウキしながら過ごしませんか?





※コケ観察の際は、基本この姿勢となります。
打ちひしがれているとか、懺悔しているわけではありません。
誤解のないよう、お願いします。

谷本レンジャー

2012年6月17日日曜日

アジサイ開花情報

きょうは湿気が多く、日陰でもじっとりと暑い真夏のような気温です。
この頃お問合せの多いアジサイの花は、徐々に色づいてきました。




まだ見頃とは言えませんが、色づき始めのアジサイの花も美しいものですね。

写真は「セイヨウアジサイ」で、一番身近なアジサイの園芸品種です。
「セイヨウ」と聞くと、ヨーロッパの花かと思いますが、じつはこれ、日本に自生する「ガクアジサイ」を品種改良して作られたアジサイです。江戸時代にイギリスに伝わった日本のアジサイが、品種改良されて日本に里帰りしたのがセイヨウアジサイ、とういうわけです。
当時のヨーロッパでは、大きくて華やかな花を咲かせるこのアジサイが大流行したそうですよ。

さて小峰公園のアジサイの見頃は、例年6月の下旬から7月の頭頃です。
この頃には、オカトラノオやウツボグサなどの夏の花も楽しむことができます。
気温はどんどんと上がる頃ですが、暑さ対策をしてぜひお越しください!

昨年の7月2日の様子

 

村上レンジャー

2012年6月13日水曜日

黄金の虫

こんにちは。
今日は梅雨の中休み。日差しは出ませんでしたが、
園内では子供たちのにぎやかな声が聞こえました。

この季節、公園の車道沿いの生垣ではこんな花が咲きます。

淡い桃色のラッパ型の花を咲かせるコヒルガオです。
このコヒルガオにやってくるのは‥


黄金に輝く、不思議な虫!ガラスのように透き通る部分もあります。
まるで、SFアニメに登場しそうなビジュアルです。

これは「ジンガサハムシ」というハムシの仲間の昆虫です。写真のものは黒い色が混ざっていますが、個体によっては完全な金色になるものもあります。


上の写真は、ジンガサハムシだ!と思って撮影したものですが‥
金色の部分がありません。
これは「イチモンジカメノコハムシ」という、同じくハムシの仲間の昆虫です。
ムラサキシキブの葉のつけ根でじっとしていました。この虫はムラサキシキブやヤブムラサキをエサとするそうです。

黄金のジンガサハムシ、
どこにでも生えるヒルガオとコヒルガオの葉をエサにするため、そんなに珍しい虫でもありません。よ~くよ~く探せば、皆さんのお宅の周りでも出会えるかもしれません。


村上レンジャー



2012年6月12日火曜日

梅雨に咲く花

こんにちは。
梅雨に入りましたね。
小峰はシトシトと小雨が降り続き、厚い雲が空を覆っています。
少し気が滅入りそうな季節になりましたが、いくつか花が咲き始めました!

梅雨といえば、この花。




ふれあい広場周辺に植栽されたアジサイが咲き始めました。
まだ数株しか咲いていませんが、例年、6月下旬ころが見頃になります。

また、こんな変わった花も咲いていました。

ギンリョウソウです。
光合成をせず、菌から栄養を得て生活しています。
色素をもたないため、全体が白色です。
葉緑素ももたず、花に色をつけず、とても変わった花です。
どうやら、この白色が昆虫にとって目につきやすく、
普通の花同様、昆虫を介して受粉しているようです。


暗い林のなかで咲いているのですが、とても目立ちます。
そして、妖しい雰囲気を放っています。
ギンリョウソウの花期は短いので、お早めにどうぞ!

林レンジャー



2012年6月8日金曜日

田んぼの生物 3

こんにちは。
今日は保育園の子どもたちが来園して、田植えを体験しました。
小峰の田んぼ4枚のうち、2枚の田植えが終わりました。
今月中旬には全て終わり、また小峰の風景も変わっていきますね。

そんな田植えがされた田んぼに来ている生物は、


ツバメです。
おそらく、巣をつくるために、田んぼの泥を運びにきたのかと思います。
たくさん、泥をくわえていました。


写真がブレていてスミマセン。。
シオカラトンボが産卵していました。
近くでオスが見守っていました。
他のオスに邪魔されないためですね。
うかうかしていると、産卵している間でも他のオスと交尾してしまう事もあるそうです。。

最近、谷戸田で活動することが多いのですが、
毎日、色々な発見がありますね。
谷戸田で生物さがし、ぜひお試しください。

林レンジャー



2012年6月2日土曜日

羽に目?

こんにちは。
最近は、アゲハやタテハチョウなどの綺麗なチョウがよく見られます。
しかし、今日は地味だけど、変わった模様の羽を持つチョウの仲間を紹介します。


コジャノメです。
地味ですが、とても印象的な丸い模様。これ、、”目”に見えませんか?
他の生物に自分は大きな生物だと思わせて、天敵に襲われないためにあるようです。
名前の由来も、蛇の目(ジャノメ)です 。

ほかにもこんな模様の生物。



ハグルマトモエ、というガの仲間です。
こちらの”目”、、なかなか迫力がありますね。

このように生物の模様には色々な意味があるようです。
生物を見た時、何でこんな模様をしてるのかな、なんて考えてみてはいかがでしょうか。

林レンジャー