2011年12月28日水曜日

年末のごあいさつ

気づけばもう年末ですね。
小峰ビジターセンターも12月はイベントが多く、師走の文字のごとくかけぬけるように仕事納めとなりました。

今年は震災や台風など、自然の脅威を感じる出来事がたくさん起こりました。そんななか、公園を訪れるお客様や子供たちと一緒に自然に触れることで、身近でかけがえのない自然に癒され、励まされることもたくさんありました。

これから冬本番、今年は冷え込みが厳しい冬となりそうですが、冬ならではの自然をさがしに小峰公園へ遊びに来てくださいね。
このブログでも冬の自然の楽しみ方をお伝えすべく、頑張りたいと思います!
来年もどうぞよろしくお願い致します。


村上レンジャー


ヤブコウジ


2011年12月24日土曜日

ルリビタキ

タイトルの通り、今日はルリビタキをみました。
綺麗な青色が惹きつけてやまないオスのルリビタキ。
かろうじて写真も撮れました。




















今年は冬鳥が少ない。 
と色々な場所、方々からよく聞きます。
実質どのぐらい少ないのか、なにが原因なのかは、わかりませんが、冬鳥シーズンは始まったばかり!もう少し長い目で観察を続けようと思います。

林レンジャー

2011年12月19日月曜日

今日もオオタカ

小峰の池や田んぼは結氷し、いよいよ冬本番といった寒さが続いていますが、
空気は澄み渡り、遠くの景色や青空も綺麗に見えます。

そんな気持ちのいい青空の下、園内を歩いていると、
「キョッ キョッ  キーキョーキーコー」という鳴き声。

イカル


















イカルがさえずっていました。黄色い大きなくちばしを持っていて、硬い木の実も割って食べます。
そんなイカルの後方に大きめの鳥の影が見えました。
即座に双眼鏡を覗くとオオタカでした。シャッターは切りましたが、残念ながら写真は下のようにオオタカは黒い点でした。。。


















12月に入ってから、3回目の確認でした。頻繁に小峰の辺りに来ているようですね。
今後、気をつけながら見ていきたいと思います。

林レンジャー

2011年12月13日火曜日

オオタカ発見

こんにちは。
タイトルの通り、今日はビジターセンターの上空を旋回しているオオタカを発見しました。


















上昇気流を利用して、どんどん高度をあげてから、一直線に遠くへ飛んで行きました。
これは、体力をなるべく使う事なく移動するためですね。
今日のような天気の良い日は空を見上げると、旋回しているタカを見つける事があります。

みなさんも天気の良い日は空を見上げてみましょう。

林レンジャー

2011年12月10日土曜日

冬の到来

今朝は冷え込みましたね。
布団からなかなか出れなかった方も多かったのではないでしょうか。
小峰でも今朝の最低気温は-1.8℃でした。園内では立派な霜柱も出ていました。




















まだ紅葉している木もありますが、だいぶ、葉をつけている木も少なくなり、冬の到来を感じます。
そのおかげで、だいぶ野鳥の姿が見やすくなり、今日は、エナガの20羽ほどの大きな群れを見ることができました。

エナガ





















じっくり見てみると、どうやら、樹木の冬芽を食べているようなのですが、逆さになったり、回りながら飛んだりと、とても動きがアクロバティックだということに気がつきました。





















エナガは体重が非常に軽い事が大きな特徴で、平均では7グラムほどと言われています。この軽さがあってこそ、アクロバティックな動きができるのだろうな、と思いました。
今、小峰公園ではツグミ、シロハラ、ルリビタキなどが最近確認されています。
だいぶ、冬の鳥のメンツが揃って来ましたね。

林レンジャー

2011年12月4日日曜日

紅葉情報その4 まだまだ見頃!

12月に入ってからあいにくの雨もようでしたが、今日はひさしぶりにお日様が出て、雲ひとつない快晴!
空気も澄んでいるのか、見晴らし台からのながめも最高。これは‥と思い、さらに上へ登っていくと‥





















このながめ!
園内の最高地点よりすこし下の、北面がひらけた場所から、周辺の丘陵地の紅葉が一望できました。
雑木林の「コナラ」や「クリ」が鮮やかなオレンジに色づき、今がみごろです。モミジのような派手さはありませんが、ほっとするような美しい紅葉です。
そしてなんと丘陵地のむこうには、茨城県の「筑波山」がうっすらとながめられました!よくよく見ると、上の写真でもわかるはずです。

もちろん、モミジもみごろ。
今は、ふれあい広場の入り口の、「イロハモミジ」の大木が見事に色づいています。





























もうひとつ、今日とても綺麗だったのはホオジロ尾根の「アオハダ」の紅葉。いえ、これは「黄葉」ですね。






















他とはちょっと色味の違った、レモンイエローの葉が白い樹皮に美しく映えていました。

この季節は、普段はあまり目立たない木にもよく目がとまります。
樹木を観察するのに良い季節かもしれませんね。

紅葉は、まだしばらく楽しめそうです。お天気の良いうちにお越しください。


村上レンジャー

2011年11月25日金曜日

冬の足音

11月ももう終わりに近づき、気づけば今年もあとわずかになってまいりました‥。なるほど寒いわけですね。そろそろ季節は「冬」へと向かうころです。
手袋だけでは足らず毛糸の帽子が欲しくなるような寒さのなか、ビジターセンターに出勤してくると‥
早くも!
ビジターセンターの玄関脇にある「ミニたんぼ」の、稲刈りの終わったバットにうっすらと氷がはっていました。
初氷です。北向きのビジターセンターの玄関口は、今朝は0℃を下回ったようですね。
今日は霜も降りており、コツコツと冬の足音が近くまで聞こえてきた気がしました。

さて、これも冬の風物詩。





















のらぼうの苗です。
「のらぼう菜」とも呼ばれる五日市の伝統野菜「のらぼう」は、収穫は春先ですが、苗の植え付けはこの時期に行います。地元の方々は、のらぼうの植え付けで近づく冬を、収穫で春の訪れを感じるそうです。

写真は、小峰公園の駐車場わきの畑に先日植え付けた苗。
いらした際には、のらぼうの成長とともに季節の移り変わりを感じてみてください。

村上レンジャー


2011年11月22日火曜日

紅葉情報 その3

こんにちは。
間があいてしまいましたが、紅葉情報をお届けします。
いよいよ、紅葉の代表格イロハモミジも赤く色づき、紅葉の最盛期となってきました。


















また、冒険広場のエノキも綺麗に色づいています。

















そして、小峰、また五日市周辺には、紅葉狩りに多くのお客様方がいらしています。
今が一番の見頃かもしれません。どうぞ、お見逃しのないように。

林レンジャー

2011年11月9日水曜日

紅葉情報 その2

今日は朝からすっきりとした青空です。
ビジターセンターから西に目をむけると、大岳山が鮮やかに色づいていました。





















奥多摩三山のひとつ、大岳山(おおたけさん)。この独特なかたちは小峰ビジターセンターからもよく見えます。
山の上では、紅葉の盛りのようですね。赤い色はカエデの仲間でしょうか?

大岳山は標高1266m。標高206mの小峰ビジターセンターとは1000メートルの標高差があります。
さて小峰公園はというと、


コブシやヤマザクラなど、早い時期に紅葉する木々が鮮やかに色づいています。
カエデなどが色づくのは11月下旬頃。それまで秋の風景を楽しめそうです。
周辺のハイキングコースを歩きながらの紅葉狩りもおすすめですよ!


村上レンジャー





2011年11月5日土曜日

野鳥情報

こんにちは。
先日ジョウビタキを紹介してからも、次々と冬鳥が飛来しています。
今現在、アオジ、カシラダカが来ています。

アオジ





















ふれあい広場とさくら尾根の間の斜面によくいます。
草やぶのなかにいるので、観察することが少し難しいのですが、アオジもカシラダカも「チッ チッ」と高い音で鳴きます。「チッ チッ」が聞こえたら、聞こえた方向に集中して出てきてくれるのを待つ。 、、、このように、少し辛抱することも野鳥観察には必要な事のようです。相手は野生動物ですので。。


シジュウカラやヤマガラ、コゲラ、メジロなどは群れで観察できました。また、お客様から、6羽ほどのコジュケイのグループを観察した、との情報もありました。

どうやら、バードウォッチングのシーズンは始まっているようですね(笑)
みなさんも野鳥観察に小峰公園へいらして下さい。

林レンジャー

2011年10月30日日曜日

紅葉情報 その1

こんにちは。
小峰の周辺も木々が色づき始め、紅葉の美しい景色が楽しめる季節となりました。

小峰公園ふれあい広場






















まだ現在、紅葉の代表格、カエデ類は緑色のままです。この周辺の紅葉のピークは11月の下旬頃と言われています。
しかし、すでにケヤキ、ヤマボウシ、ドウダンツツジなどは綺麗に色づいていて、小峰の景色を鮮やかに彩っています。
今後、入れ替わり立ち替わりで、様々な樹木が色づいて、綺麗な景色で私たちを楽しませてくれることでしょう。紅葉が楽しめる期間は約1ヶ月ほどです。お見逃しのないように!

林レンジャー

2011年10月27日木曜日

【速報】冬鳥がきました!

こんにちは。
タイトルの通り、冬鳥がきましたよ!
今年初の冬鳥はジョウビタキ(メス)でした。

ジョウビタキ(メス)



















毎年ジョウビタキが最初にやってきますね。
次はカシラダカか、アオジか、ミヤマホオジロか、、
考えるだけでワクワクしますね。
木の葉が落ちてバードウォッチングに適した冬がやってきます。
みなさん、双眼鏡や、カメラの用意はできていますか?(笑)

※冬鳥とは、秋から早春までの間、日本で見られる鳥を冬鳥とよびます。
冬が近づき、生活している場所の寒さが厳しくなり、食べ物が少くなると、北方から日本へ渡ってきます。

林レンジャー

2011年10月25日火曜日

秋のくも

季節を感じさせるものにふいに出会うと、なにか大切なことを
思い出したような気がして、しばらく見入ってしまうことがあります。

今朝もふと空を見上げたら、天高くに秋の雲が広がっていて、
なんだか久しぶりに空を眺めた気がしました。




















うろこ雲(巻積雲)

小さな雲がたくさん集まったようなこの雲は、昔から「うろこ雲、いわし雲、さば雲」など
状態によってさまざまに言い分けられてきました。実際はすべて「巻積雲(けんせきうん)」
になるのですが、たくさんの呼び名があることが、いかに昔の人がこの空高くにできる
秋の雲に愛着を感じていたかを、あらわしていますよね。

空気が澄んでいる秋は、それこそ雲や星月夜を楽しむ絶好の季節です。
せっかくですから目線を足元から空へあげて、秋の風景を楽しんでみませんか?


足元でみられる秋のクモも、おもしろいものですが。




















ゴミグモ(どこにいるか探してみてください)




















ネコハエトリ




















イシサワオニグモ(大きくて迫力ですよ!)

谷本レンジャー

2011年10月22日土曜日

コウヤボウキ

今週末は雨もようで、すっきりしないお天気ですね。 土・日に五日市で行われている、日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)も雨のレースになりそうです。

さてきょうの話題は、いま桜尾根でたくさん見られる「コウヤボウキ」について。
日がよくあたる場所が大好きなコウヤボウキ。毎年草刈りをして、低い木があまり生えない桜尾根は格好の居場所なのでしょう。たくさんの花を見ることができます。
そんな桜尾根のコウヤボウキを見ていて、つぼみの色に気がつきました。






















とても鮮やかな色!コウヤボウキの花びらは白なのに、なんとも不思議です。
さわってみてわかりました。この鮮やかなピンクは花びらの色ではないのです。






















咲いている花の写真をよく見ると、花の奥にピンク色の部分があるのがわかります。
つぼみの時にはこの部分がのぞいていたのですね。
これは花が終わったあとに綿毛になる部分、専門的には「冠毛」と呼ばれる部分です。

2010.12月撮影























たしかに、綿毛もあわくピンクがかった色をしています。
冬枯れの園内にポンポンとひらくコウヤボウキの綿毛、大好きです。

コウヤボウキのつぼみを見つけたら、確かめてみてください。


村上レンジャー

2011年10月17日月曜日

稲刈り

こんにちは。
昨日(16日)は暑くなり、季節が逆戻りしたような陽気でした。
そんななか、小峰では、イベント「谷戸田の稲作」で稲刈りが行われました。
谷戸田の景色がガラリと変わりました。
穂が垂れていた稲はきれいに刈りとられ、束ねて木の台(はさ)に天日干しする、「はさ掛け」をされました。

はさ掛け

干すことで、保存性と栄養価を高めることができます。
近年は乾燥機が普及し、はさ掛けのある風景も減少傾向にあります。
今日から一月ほど、はさ掛けされていますので、昔ながらの懐かしい田園風景を見に来てはいかがですか。

-おまけ-
稲刈り中に沢山の生き物を発見しました。




















特にこの丸々太ったヤマアカガエル! 冬眠に備えて、脂肪を沢山蓄えているようです。
生き物は冬の備えを始めているようですね!

林レンジャー


2011年10月14日金曜日

菊日和

だんだんと秋深まり10月もなかばになりました。
木々が色づきはじめた園内では、今、野菊の仲間がたくさん咲いています。

七十二候では、今ぐらいの季節を、菊花開(きくのはなひらく)と言うそうです。
文字どおり「菊の花が咲くころ」という意味。
小峰公園でも、今がちょうど花ざかりで、種類も4種ほど見られます。
ユウガギク
























シロヨメナ























今日の午前中は、すっきりと晴れ秋らしいお天気でした。
菊の花が咲くころのよく晴れた日のことを、『菊日和(きくびより)』というそうです。
秋の日ざしをあびて、かすかな野菊の香りもぱっとにおいたつようです。
ただ午後からは雲が出はじめ、すこし暗くなってきました。
今週末は、お天気下り坂のようですね。お出かけの際には空模様にご注意ください。


○七十二候とは
古代中国で考案された、季節をあらわす方法のひとつ。中国から暦の伝来とともに日本へ伝えられました。一年を72に分け、それぞれに季節の変化をあらわす名称がつけられています。今現在使われているものは、日本の気候風土にあわせ、江戸時代に修正されたものだそうです。


村上レンジャー

2011年10月12日水曜日

サラシナショウマ

こんにちは。
今日も園内を歩いていたところ、ヒノキ広場でサラシナショウマが咲き始めていました。
昨年も紹介しましたが、試験管ブラシのような形をしている存在感のある可憐な花です。




























花だけを見ていても綺麗なのですが、小峰では、咲いている場所も幻想的でいいのです。
鬱蒼としたヒノキ広場に木漏れ日が差し込んでいて、そこにサラシナショウマが咲いているのです。



















ちょっと写真では表現しきれていないようですが。。
天気の良い日のお昼ごろが木漏れ日の具合が良いようです。
一見の価値ありですよ。

林レンジャー

2011年10月9日日曜日

秋の野草

こんにちは。きょうはいま園内で見られる植物を、
いくつか選んでご紹介します。















ツルニンジン(キキョウ科)
鐘のような大ぶりの花が美しいですね。紫の斑点模様が、
「お爺さんのそばかす」のようなので、ジイソブとも呼ばれます。
スズメバチが好きな花なので、観察や撮影をするときはご注意ください。















ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
真っ赤な実をつけ、それをヒヨドリが好むとのことです。
有毒ですが大丈夫なのでしょうか!?
反り返った花も、なんとなく鳥のようで可愛げがあります。















イヌホオズキ(ナス科)
こちらも同じナス科の花。兄弟のように似ていますね。
どちらも5本のおしべがくっついて筒状になり、めしべを守るように囲んでいます。
黄色い部分が、ちょうどその部分。















ゲンノショウコ(フウロソウ科)
胃腸薬として今も第一線で活躍しています。
飲めばたちどころに効くことから、「現の証拠」という命名は有名ですね。
また、手前に見えている種子は熟すと……。ぜひ触ってみてください。















ステゴビル(ユリ科)
最後は被写体として、最近注目の希少種ステゴビル。
ひっそりと清楚な姿が魅力です。
くれぐれも大切に愛でてくださいね。

簡単な紹介でしたが、本日のブログでした。

谷本レンジャー

2011年10月8日土曜日

ルリボシヤンマ

最近、小峰の周りでは、少しばかり、木々の葉が色づき始めました。
まだまだ紅葉の見頃まで、あと1ヶ月以上ありますが、日々、秋の深まりを感じます。

そんななか、今日は田んぼの手前の池で、ルリボシヤンマの産卵シーンに遭遇しました。





















腹部を水の中に入れて、泥土、植物の組織内に卵を産みつけています。

まだ8月の暑い頃にオス同士が激しく縄張り争いをしていました。
停まる事なく飛び続けながら、縄張りの見周りをし、他のオスが近づくと激しい追い払いの攻防戦。
そんな彼らの活動を固唾を呑んで、観察していた事をふと思い出しました。
争いに勝ち残り、このメスとペアになったのかなあ、、なんて、彼らのドラマに思いを馳せてみました。
来年、ヤゴとなった彼らの子どもに会いたいものです。

林レンジャー

2011年10月5日水曜日

旅をする蝶

こんにちは、朝晩はめっきり涼しくなりましたね。
秋分も過ぎ、暦の上ではもうすぐ寒露(かんろ)。
もうまもなく、秋も本番です。

本日は最近よく見る、可憐な生きものを紹介します。
私が蝶を好きになったきっかけも、何を隠そう
この「旅をする蝶・アサギマダラ」です。















ゆったりと羽ばたき、ひらひらと優雅に舞う姿。
鮮やかな水色の前翅と、それを引き立てる赤褐色の後翅。
そして「アサギマダラ」という美しい響きの名前。
(アサギ=浅葱色、新撰組の羽織の色ですね。)
すべてが魅力的な蝶だと思います。

また、この蝶は長い旅をすることで有名です。
春から夏にかけて暖かい南から北上し、秋になると
南下していることが、この10年ほどでわかってきました。
愛好家たちが羽に日付と場所をマーキングしたところ、
春には奄美諸島などから本州へ、
秋には本州からは台湾へ渡っている個体が見つかりました。















冬を越せない寒い地域にある食草でさえ、夏の間だけでも
利用するためにこの危険な旅をしていると考えられています。
優美な姿とは裏腹に、とてもたくましい生きものですね。

谷戸田の周りで最近続けて見ています。
みなさんも、ぜひ。

谷本レンジャー

2011年10月3日月曜日

エゾビタキ

こんにちは。
キンモクセイの香りが漂い、より秋が深まってきましたね。
風邪などひかないように気をつけましょう~

さて、今日はエゾビタキを確認しました!あまりいい写真とは言えませんが、なんとか撮影できました。





















エゾビタキは渡り鳥で、春から夏をシベリアなどで過ごし、台湾やフィリピンなどで冬を越します。その移動の途中に日本に立ち寄り、一時的に生活をします。
しばらくは見る事ができますが、じきにいなくなってしまいます。
そんな期間限定のエゾビタキ、今日は桜尾根で見ることができました。
観察するには、どうぞお早めにいらしてください。

林レンジャー

2011年9月28日水曜日

ステゴビル

こんにちは。
最近小峰は、秋の気持ちのいい陽気のおかげか、たくさんの方が自然観察にいらっしゃっています。そんななか多いお声が「ステゴビルどう??」「ステゴビル咲いてる?」
などなど大人気のステゴビル!ということで現在のステゴビルの状況をご案内します。
今現在、見頃をむかえていて、7~8株ほど咲いています。
場所は杉の木広場です。






















とても可憐で可愛らしい花なのですがステゴビル(捨子蒜)という名前がついています。
この植物はニラやノビルなどと似ていますが、あの特有の香りはなく、食用として使われることがなかったようです。これらの植物を総称して蒜(びる)と呼びます。使われず捨てられてしまう蒜、ということでステゴビルという名前がついたそうです。
食用としては使われないにしても、今、私たちの目を楽しませてくれていますね。

林レンジャー

2011年9月26日月曜日

マルハナバチ

こんにちは。
ご報告遅れましたが、先日の台風では大きな影響はありませんでしたが、一部、倒木などにより、通行止めの箇所があります。場所は八坂神社付近、ホオジロ尾根の一部です。詳しくはビジターセンターまでお問い合わせ下さい。(042-595-0400)
さて、最近はツリフネソウが見頃を迎えています。谷戸田の奥にある「緑の回廊」にたくさん咲いています。
そこにたくさん集まる昆虫がいました。トラマルハナバチです。花の中にすっぽり体をいれて花の蜜を吸っています。






















もうひとつ、トラマルハナバチが好きな花があります。キバナアキギリ。




















見事に体をすっぽり入れていますが、足に注目です。
右後足に黄色い塊があるのわかりますか?
これは花粉団子という花粉の塊なのです。
これを巣に持ち帰り、蓄え、保存食として使うようです。

そんなマルハナバチの営みが今、観察しやすい時期です。
秋の気配を楽しみながら、生き物観察してみてはいかがですか。

林レンジャー

2011年9月20日火曜日

モズの高鳴き

こんにちは。
台風が近づいている影響で今、小峰は雨が降ったり、止んだりを繰り返していて、
空には、暗い雲が広がっています。明日には強い雨も降るそうですね。
そんななか、雨に負けじと元気に鳴いている生物がいます。
モズです!


モズ





















昨年も紹介しましたが、毎年この「キイーキイキイキイ」と
秋の風物詩でもあるモズの高鳴きを聞くと
秋が来たなあ、、としみじみします。


林レンジャー

2011年9月17日土曜日

実はカワイイ?!

こんにちは。
今日はレンジャーの間で流行?!している生き物を紹介します。
それは・・「クモ」なのです! クモというと"恐い"、"不気味"などネガティブな印象をお持ちな方も多いかと思います。
しかし、今日紹介するクモはとてもカワイイ?!のです。もしかするとクモの見方が変わるかも知れません。

では、まずはミスジハエトリグモ


ミスジハエトリグモ






















とっても目がつぶらでカワイイですよね。

次はオスクロハエトリ。
オスクロハエトリ
























クモのなかでも、ハエトリグモというどれも5~8mmくらいの小型のクモです。
糸で網を張らず、ピュッと素早く飛んで、自分と同じくらいの大きさの虫などを捕らえて食べます。
昔、クモは農業における害虫を食べるので、益虫とされ、クモを嫌がる人は少なかった、といわれています。
いつからか、クモは嫌われがちですが、じっくり見てみると、可愛かったり、面白かったり、不思議だったり、色々な発見があり、もしかすると貴方もハマってしまうかもしれません(笑)
ぜひ、お家の周りでも探してみてください。



そしてそして、、そんなクモにハマってしまうきっかけに成り得る観察会が予定されています。
「里山のクモ観察会 クモの不思議な世界」
10月23日(日) 
講師に新海栄一先生をお招きし、クモの不思議な世界に迫ります。
詳しくはこちら→小峰ビジターセンターHP_自然体験教室
ご興味があればぜひ、ご参加ください。

林レンジャー

2011年9月13日火曜日

谷戸田のはたらきもの

きのうは中秋の名月でしたね。東京はよく晴れて、まんまるの満月を見ることができました。まだまだ昼間は暑くて大汗をかいていますが、季節はもう秋なんですね。

小峰公園の谷戸田でも、着々と稲穂が育っています。稲穂に触ってみると、ぎっしりと中身がつまっています。






















そんな谷戸田は、、おとといからとてもにぎやか。





















ビジターセンターで行っている、「谷戸田の稲作」イベントで作った案山子(かかし)たちです。
お米が大好物な鳥たちから秋の収穫をまもるために大切な谷戸田の相棒です。

ワラのおさげをつけた可愛いのや、半そでの元気なの、シャツとパーカーでかっこよくコーディネートされたのなど、それぞれ個性的な案山子が並びます。
そして最前列の彼は‥






















見るからに、勤勉に働いてくれそうな出来ばえ。
しっかりとネクタイをしめて、谷戸田を守っています。

ちなみに案山子(かかし)は、魚の頭や毛などを燃やしてくさい臭いで鳥よけをしていたのが始まりだそうで、「かがし(嗅がし)」がなまって、「かかし」になったと言われています。

来園された際には、にぎやかな秋の谷戸田の風景を楽しんでいってください。


村上レンジャー