2015年2月21日土曜日

咲いてますよー






「 梅が咲いてるって聞いて 来たんですけど・・・ 」





誰に聞いて 来たんでしょうか?


そんなことを 聞いてしまいたくなるように、
みんな 口をそろえて 窓口で尋ねられます。







はいッ、  咲いてますよー。


紅梅は早くから咲いていましたが、
ここへ来て、白梅もしっかりと咲き出しました。

全体としては まだ 5~6分咲きってとこですが、
遠目に見ても 十分観賞できるほどです。









こちらにも スポットを当ててみましょうか。


石垣の隙間から 可愛らしいスミレの花が・・・

コスミレです。



陽だまりの石垣は ポカポカの床暖房のよう。

春の暖かさを先取りの コスミレです。






 鈴木 レンジャー (たか)




2015年2月18日水曜日

冷たくとも




きょうは 朝から雨模様。

雪にも みぞれにもならずに
冷たい雨が 降り続きます。






まだ 雪の方が温かみ? を感じられそうな・・・

そんな 冷たい雨が降り続きます。



池の傍らでは ヤマアカガエルが鳴いている。

この冷たさを 感じていないのだろうか。









時折り 雨垂れを落としながら、
紅梅が鮮やかに咲いています。

たとえ冷たくとも ひと雨ごとに、
梅は花の数を増やしています。



ただいま 小峰公園の紅梅は、
五分咲きです。







 鈴木 レンジャー (たか)




2015年2月17日火曜日

タカはタカでも…

多く野鳥が飛来する冬の里山…
野鳥観察を目的に来園される方も、多く見受けられます。



















今年、特に多く飛来しているのが、この「カシラダカ」です!
「~タカ」という名前から、ついつい猛禽類を想像してしまいがち
ですが、このカシラダカはホオジロの仲間(科)です。
頭がトサカのように逆立っていることから、「頭高」という名前が
ついています。


















普段は、数十羽の群れとなって行動していますが、谷戸田の
周辺で、群れを離れて数羽で行動するカシラダカをみることも
あります。

草を刈った跡をうろうろして、何かを熱心に探しているようです…


















ひょこっと顔を出したカシラダカのクチバシには小さな木の実が…
一生懸命、餌を探していたんですね!
一見地味にも思える茶色と白色の体色が、枯れた草の色にとけこ
み見事な保護色となっています。

そういえば、ふれあい広場の草を刈った跡にも、たくさんのカシラ
ダカが来ていたような…
里山において、ごく普通に行われてきた「草刈り」という作業が、
植物以外の生きものにも恩恵を与えているのでは…?

そのようなことを感じることができた一日でした。

畑田レンジャー


2015年2月14日土曜日

竹取の翁





今は昔、

竹取の翁といふ者ありけり

野山にまじりて 竹を取りつつ・・・







あッ、 いた。

竹取の翁。














そう、 小峰公園の竹取の翁たち。


彼らは 公園の里山景観の維持のために、
いま 竹林の間引き作業をしているところ。



      「 そっちへ 引っ張ってくんねぇ! 」

      「 こんくれぇかやぁ? 」



まわりの植栽や建物を傷めないように、
慎重に チームワークで竹を切り出します。







竹って 樹木のように 年々大きくなったりしません。
いきなり 大きく 太くなっちゃうんです。

ここで切り出した竹は たったの3歳。


若かろうが 古株だろうが 気にしません。
混み合うようだったら バッサリいきます!










切るときは 切る。


それが 小峰公園の竹取の翁たち。

それが 小峰公園の竹取の流儀。



      「 じゃぁ 次、 これ 切んべぇぇ 」

      「 そうすんべぇぇ 」






 鈴木 レンジャー (たか)



2015年2月10日火曜日

陽気な口笛の主

風は頬に突き刺さるような冷たさですが、日中の日差しには
暖かさが感じられました。


ビジターセンター内で作業をしていると、

「ふぃーふぃー」

外から、なにやら楽しげな口笛のような鳴き声が…
       

















ビジターセンターの前に植えられているナツツバキにオスの
ウソが止まっていました。
窓越しではありますが、こんなに間近で観察したのは私も初
めてです!
よくみると、クチバシに何かを食べた残りのようなものが…
ふくらみ始めた桜の花芽を食べた後でしょうか?


その後、園内の桜尾根に行ってみると…




































いました!いました!
5~6羽のウソが、次から次へ桜の花芽をむしゃむしゃと…
ちなみに、こちらのウソはのど元が赤くないのでメスです。

この食欲ゆえに、桜の有名な観光地などでは「やっかいもの」
のあつかいをうけているそうです。
しかし、小峰は生きものと人間が共存する「里山」…
桜の花芽を食べるウソも大事なお客様です。

でも、春に人間が楽しむ分もちゃんと残しておいてね☆

畑田レンジャー










2015年2月8日日曜日

たとえば こんなヤツ




日毎に 田んぼの改修工事が進んでいます。

と言っても まだ 泥の搬出作業の段階ですけど・・・






先月末に 非力ながら ヤゴやドジョウなどを
下の池へと 移しましたが、

救出損ねた 多くの生きものは
小型ユンボで 泥ごとゴッソリと かき出されちゃいました。

あぁ~ぁ。



でも まぁ こんなもんですよ、
田んぼの生きものなんて。


これまでも 耕作時の犠牲のもとで 水田環境に順応し、
そこで繁栄してきたのですから。

きっと、 必ず、 生きものたちは 戻って来ますよ。









“ 生命 ” って 凄いパワーを持ってるんです。


どんなに厳しい状況でも 必ず 生きる道を切り開き、
前に進んでゆく者が 現れるんですから・・・

その証拠に 地球に生命が誕生して以来、
現在まで いのちの火は 消えたことはありません。









たとえば こんな・・・  


ずる賢いヤツとか・・・










んッ、  ザリガニかぁ?



お前、そこで なにしてるッ!

ここは いま  立ち入り禁止だぞッ!


( それにしても よくユンボに 潰されなかったなぁ )






 鈴木 レンジャー (たか)



2015年2月2日月曜日

里山ミニ教室2月の報告&3月の告知

小峰ビジターセンターでは、毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申し込み制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して
四季折々の自然にふれることができるイベントです。

今回は、2月の里山ミニ教室の様子をご紹介します。


ガイドウォーク「はじめてのバードウォッチング」

これからバードウォッチングを始めてみたい!という方に向けて、
実際に園内を散策しながらレクチャーをしました。


















まずは双眼鏡の使い方の練習!ということで、
離れたところに隠したぬいぐるみを見つけるゲームを行った後、
実際に園内を回り、バードウォッチングに挑戦しました。



















今回観察できた野鳥は、以下の通りです。
ノスリ、カシラダカ、ジョウビタキ、モズ、キセキレイ、ウソ、
エナガ、ヤマガラ、シメなど…


クラフト「節分飾りで 福は内!」

今回は、木の枝を使って節分の飾りをつくりました。

まずは、楽しいお話や劇をまじえて、
節分は元来、魔除けのための行事だったということや、
魔除けの飾りに用いられる素材の紹介などをしました。


















お話を聞いたあとは、一人一つずつ、
節分飾りをつくりました。

















土台となる木の枝の組み方や飾りの配置など、
すべて各自が自由な発想でつくったので、
個性あふれる素敵な作品ができあがりました。

















「デザインから自分で考えて作ったので、思い入れもひとしおです」
「帰ったら家に飾ろうと思います!」などの感想をいただきました。


次回の里山ミニ教室は、3月1日(日)開催です。

ガイドウォーク「早春の田んぼ観察会」
クラフト「竹でつくる 素敵なマイ箸」

詳細が決まり次第、HPに掲載予定です。

来月も皆さまのご参加を、お待ちしています!


伊藤レンジャー