2014年8月31日日曜日

稲穂を見ると


猛暑の頃は過ぎ去って、
朝晩に暑さを感じることはなくなってきました。

小峰ではこのところ ぐずついた天気が続いていましたが、
ここへきて 青空も仰げるようになりました。




日中はまだ 少し動いただけで汗が出ますが、
日毎に秋へ向かっているのは確実です。





その証拠に・・・

稲穂が頭を垂らしはじめました。


このイネは早生種なので 成長がよその田んぼより早い!

でも稲穂を見ると やはり秋を感じます。


明日から9月で~す。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年8月10日日曜日

台風11号 小峰公園


台風11号の接近, 上陸によって、
各地で土砂災害や水の事故が起きているようです。

みなさんのお近くは大丈夫ですか?


小峰公園では 災害警戒の態勢を取りつつも、
特段大きな支障も無く 嵐は過ぎて行きました。

谷戸田は イネが倒れることもなく満水状態、
畑の土は たっぷりと水を吸っています。

いまのところ 園路も異常ありません。






ここ 昨日、一昨日と小峰公園ではイノシシの目撃が相次いでいます。

昨日現れた個体は 体長70~80㎝くらいの若いヤツ。
大胆にも ビジターセンターの裏を通り、
ふれあい広場へつづく舗装路を駆け抜けて行きました。
しかも 複数のレンジャーのまえをブヒブヒと・・・。


この画像は 一昨日 ブッシュの中にいる個体と目が合った瞬間です。
こっちの様子 うかがってます!

きょうは 目撃情報はありません。
でも どこかに 潜んでいるはずです。



動物や昆虫などの生きものは、
 それぞれの方法で 嵐をやり過ごしたことでしょう。

小峰公園、まだまだ たくさんの命と出会えそうです。




 鈴木 レンジャー (たか)





2014年8月6日水曜日

猛烈な暑さ


ここ数日の暑さときたら 堪らんですなぁ

この猛烈な暑さの中でも 子どもたちは元気です。

だからといって 熱中症にはくれぐれも注意を!





暑い 暑いといっても どれほど暑いのか・・・








メダカが卵を産みたくなっちゃうくらい暑い!


   (そんなバカな、 でも お腹に卵 付いてるネ)









キュウリが曲がってしまうくらい暑い!


   (それは 暑くなくても曲がります)









水を得た畑の野菜たちが 大喜びするほど暑い!


   (確かに 畑の土、カラカラだもんネ)









トンボのお腹が ペチャンコになるくらい暑い!


   (これは ハラビロトンボ、 生まれつきなんだヨ)




じゃぁ 温度計で測ってみると・・・






日なたでは  ゲッ、  42℃!


  (広場で子どもたちが 遊んでるぞ)










日かげでも  ありゃーぁ、  36℃!


数値で表さない方が よかったかも。
まぁ、 とにかく尋常でない暑さってことです。


でもねぇ、

木陰を吹き抜ける風にあたると、
なんだか 涼しく感じられるんですよねぇ。

不思議です。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年7月30日水曜日

涼感を楽しむ


先日の魚釣り催事でご協力いただいた 秋川漁協を訪ねると、
懐かしく 涼やかな飾りが 出迎えてくれました。


 それが こちら  ↓↓↓






























              「 やつがしら 」



これは 観賞用の里芋です。


多摩地域では昔から 里芋の栽培が行われています。

以前は 夏場に 「八つ頭」という大型の里芋を水鉢にのせて、
涼感を楽しむ光景が 多くの家で見られました。

最近は なかなかお目にかかれない その観賞用里芋を
秋川漁協の事務所で発見!







↑↑↑ これは小峰ビジターセンターの やつがしら。

涼やかさの演出と 多摩の里山文化の紹介として、
玄関窓口横に展示しています。





夏の暑い小峰公園にお越しの際は、
ビジターセンターにも お立ち寄りください。

まずは 昔ながらの視覚的涼感で、
皆さまをお迎えいたします。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年7月29日火曜日

金剛の滝のイワタバコ

7月ももうすぐ終わりですね。もうすでに夏休みの楽しい思い出
はできたでしょうか?
先週のような蒸し暑さはおさまって、ここ数日はからっとした空
気になりました。森の木陰でうける風はとても心地いいものです。



























ここは先々週のレンジャーブログでも紹介した今熊山の麓にある
「金剛の滝」です。夏休みに入ると、連日多くのハイカーが小峰ビ
ジターセンターに立ち寄り、この滝を目指します。深く狭い谷間に
あるため日中でも薄暗く、暑さから逃れるのにはちょうどいい場
所のようですね。滝からくる風がとても爽やかです。

現在、正午すぎから15時ぐらいの谷間に日が射し込むわずかな間、
神秘的な光景に出会うことができます。





















これです!
日射しをうけて、薄暗い谷間の中で浮き立つイワタバコのピンク色
の花です。今まさに見頃をむかえています。





















岩壁に咲くものは、花ぶりも見事です。
この夏の思い出の1ページに「金剛の滝のイワタバコ」はいか
がでしょうか?

畑田レンジャー

2014年7月28日月曜日

勇気ある撤退


北陸・東北地方の梅雨明け発表があり、
これで日本全国が 夏本番となりました。

あきる野・五日市でも梅雨明け以降 暑い日がつづき、
夏色がますます濃くなっています。




そんな 暑く夏色の濃い昨日 7月27日(日)、
小峰公園近くを流れる 秋川をフィールドに、公募行事を催しました。


“ 里山暮らし体験  昔ながらの魚釣り! ”


「自分で釣竿を作り  エサを捕まえ  魚釣りを楽しむ」  をコンセプトに、
昔の里山の子どもたちと同じように、
素朴な夏の遊びを体験するという企画です。

小学3年生の子どもから 70代のむかし子どもだった方まで、
幅広い年齢層の参加者で催行されました。




まずは釣り道具作りからスタート。

小峰公園内で篠竹を切り出し オリジナル釣竿を作ります。
その釣竿に細い糸と小さな釣り針をつけて仕掛けは完成!
ウキもオモリも なーんにも付けません。

こんな簡素な道具で 本当に魚が釣れるのか、
参加者は半信半疑の心持ちです。





午後からは秋川へ移動して 実際に釣りをやってみました。


釣り方は多摩地方で 昔から行われてきた伝統の“あんま釣り”。
浅い流れに立ち入って エサを流して 魚を誘い釣る方法です。

参加者は川底にいる川虫を捕まえて 釣り針に付け、
釣竿を前後に動かしながら 魚が食いつくのを待ちます。

やがて辺りから 「釣れたーッ!」 の声が 次々と聞こえ出しました。



ほらね、本当に釣れたでしょッ!
昔の子どもたちは皆、こうやって釣りを楽しんだんだよ。





オイカワやウグイ、カワムツなどの小魚のほか、
15㎝くらいの若アユまで釣れました。

釣りあげられた魚たちは 水槽に入れて観賞。
ちょっとした 秋川水族館 の感じです。



そうこうしているうちに 辺りは黒い雲で覆われ、
雷鳴がとどろき 稲光の閃光が走るように・・・


 さぁ、帰ろう!


子どもたちは 非常に残念がっていましたが、
今回の魚釣りは ここで終了です。





解散後、 親子で参加された あるお父様から、
スタッフに声をかけていただきました。


「昔ながらの魚釣りを 子どもはとても楽しんでいました」

そして・・・

「子どもに勇気ある撤退を経験させていただき、ありがとうございました」  と。



自然の中で過ごす時間は、いつも楽しさと危険が隣り合わせ。
その危険を見極めるチカラ、その恵を享受する術を伝えてゆくことも、
わたしたちレンジャーの仕事なのかもしれません。




 鈴木 レンジャー (たか)



2014年7月24日木曜日

タンポポの綿毛?

小峰公園も夏本番となりました。公園内の巡回中に、生きも
のの写真撮影のために地面にしゃがみ込んだのですが、顔
から汗が滝のように出て止まりません。野外で活動する際は、
水分が手放せない季節です。



















木々の葉が緑濃く生い茂る小峰公園内…
薄暗い森の低い場所にある葉っぱの上で、2センチぐらいの
このようなふわふわしたものをみつけました。季節外れのタン
ポポの綿毛でしょうか?



















下からのぞくと、セミに似た顔つきの小さな昆虫でした!この
昆虫の名前は「アミガサハゴロモ」で、まだ幼虫です。野鳥の
羽毛のようにもみえるこの白い毛は、幼虫の間だけ身にまとっ
ています。この昆虫は危険を感じると、バッタのようにピンッと
高く飛び跳ねますが、落下する時は、この羽毛は開いたままな
ので、まるでパラシュートの降下のようにみえて、とても興味深
いです。

このようなユニークな昆虫に出会えるのも、夏の里山の魅力
です。熱中症の対策を充分にして、ぜひ小峰公園に遊びにき
てください!

畑田レンジャー