例年より早い梅雨明けをしてからというもの、
小峰公園では毎日夏らしい日が続いています。
むせかえるような熱気にやられながらも、
鳴き始めたセミの声や青々と茂る草花に、
季節の変化を確かに感じることができます。
最近開花している野草で、ちょっと変わったものをご紹介します。
オオカモメヅル(ガガイモ科)
イワタバコ(イワタバコ科)
どちらも目立たず、地味な部類の花なのですが、よーく観察すると
かわいいし、花のつくりなどが変わっていて面白いんです。
オオカモメヅルはガガイモ科らしく毛むくじゃらの花弁をしていて、
おしべとめしべはくっついて柱のようになっています。
果実は髭のように長い毛で、ふわふわ風にのって飛んでいきます。
イワタバコは高尾山や、ここらでは金剛の滝が有名ですね。
「水の染み出るような岩場」に群生する姿が、いかにも涼しげです。
小峰公園でも「水の染み出るような岩場」を探せばみつかりますよ。
……まぁ、蛇口つきの「水の染み出る岩場」ですけど。
ただこの2種、もうすぐ花が終わってしまいそう。
その代わりに咲き出したのが、みなさんお待ちかねの
ヤマユリ(ユリ科)
です。
ヤマユリは観賞用にもされていますが、やっぱり自然の中で
見る姿が一番生き生きとして美しいですね。
この花には強い芳香があり、香りだけでその存在に気づくことも。
まだまだ見頃はこれからですが、堂々と、気品のある姿は
一見の価値アリ! ですよ。
ぜひ小峰公園に遊びにきて、本物を見て、香りをかいでみてくださいね。
谷本レンジャー