梅雨入り早々 大量の雨が降り、
小峰公園近くの秋川は連日 白濁の激流と化していました。
ここへきて ようやく川模様が穏やかになって、
水量も平常並みに戻った感じです。
ビジターセンターの展示室には、
秋川の魚たちを紹介した水槽があります。
今年もエメラルド色が鮮やかなオイカワの雄が
この水槽に登場です!
赤い大きなヒレに 鮮やかなエメラルドグリーンのボディー。
威風堂々とした清流魚の姿です。
そして小峰ビジターセンターへ来ることとなった、というか、
私に捕らえられてしまった彼(♂)は、
既に 壮絶なドラマを経験していたようです。
捕獲した時には まったく気づかなかったのですが、
水槽に放してみて その衝撃的な姿をさらしたのです。
魚体 右側面に大きな傷が!!!
しかも 赤身の筋肉にまで深く裂けている・・・。
これ・・・ サギやカワセミなどの鳥に狙われた跡でしょう。
鋭いクチバシが電光石火のごとく 水面から突き下りてくる。
ハッ と気づいた彼は 瞬時にヒレを大きくひろげ、
そのエメラルドの体を精一杯よじった。
だが次の瞬間、その右肩に 熱い衝撃が・・・
というような 野生のドラマがあったのかもしれません。
彼はいま ビジターセンターの水槽の中を、
悠然と泳いでいます。
鈴木 レンジャー (たか)