2017年10月17日火曜日

里山ミニ教室10月の報告&11月の告知


小峰ビジターセンターでは、
毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申込制で気軽に参加でき、
午前はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して、
四季折々の自然に触れることができるイベントです。


今回は、10月1日(日)に実施した里山ミニ教室の様子をご紹介します。

ガイドウォーク『秋の小峰公園を歩こう!』

気持ちの良い晴天のなか、岸レンジャーと秋探しに出発です!


雑木林では、クリやドングリ、野菊の仲間など、
秋ならではの自然をじっくり観察しました。

谷戸田のまわりでは、草むらにひそむ秋の生きものを
参加者の皆さんと一緒に探しました。

草むらでは、たくさんのイナゴを発見!
収穫を間近に控えた田んぼの稲をねらって、集まってきたようです。

観察した後は、元いた場所に戻してあげました。

※小峰公園内では動植物の採集をご遠慮いただいております。
 ご理解とご協力をお願いします。


木々はまだ緑色でしたが、さまざまな秋を見つけることができました。
これから移りゆく景色が楽しみですね。


クラフト『ねんりんマグネットづくり』

今回のクラフトは、「ねんりん」の模様が特徴的な
マグネットづくりでした。


まずは、鈴木レンジャーから工作手順の説明を受けました。
いざ手を動かしはじめると、子どもたちは真剣な顔つきに。
すっかり作業に集中し、みんな無口になってしまいました。

最後に、完成した「ねんりんマグネット」を飾ってみました。
きれいにできたかな?

皆さんの手でかっこよく仕上がった「ねんりんマグネット」ですが
実は、台風で流されてしまった木からつくられたものなのです。

一度は死んでしまった木も、人間の手で美しく復活するのですね。


次回の里山ミニ教室は11月5日(日)開催です。

ガイドウォーク『草木の実・たねであそぼう!


クラフト『あんぎん織りでコースターづくり



 詳細は以下のURLをご覧ください。


http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

来月も、皆様のご参加をお待ちしております。

(楜澤レンジャー)



2017年10月12日木曜日

谷戸田の稲作(5)「鳴子づくり・案山子づくり」


小峰ビジターセンターでは、年間を通して一連の稲作を体験し、

”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を

小峰公園内の谷戸田にて行っています。


今回は、9月23日(土)に行われた「第5回 鳴子づくり・案山子づくり」の

様子をご紹介します。



始めに、みんなで谷戸田の観察をしました。

7月に、草取りなどの手入れを行ってから、稲はぐんぐん成長し、

気がつけば黄色い稲穂が首を垂れています。


そうなれば、心配なのはイノシシ。

なんと、一週間前の台風18号の襲来時に谷戸田の周りにも現れていたようです。

田んぼの端の稲がかじられていたり、あぜに足跡がありました。

その時の食害の痕も観察しました。



イノシシが道の端を歩いた跡や、稲を食べた痕を見て、ある答えにたどり着きます。


「なんだか、おそるおそる歩いているように見えるね」

「イノシシって怖がりなんじゃないの?」

「ということは、こっちの様子をよく観察してるかもしれないね」

「それなら、イノシシがびっくりするような”鳴子”と、

人に似せた”案山子”をつくって、おどろかそう!」


早速、材料からイメージをふくらませ、家族で一つの鳴子をつくります。

「かっこいいのをつくりたい!」

「じゃあ何が必要か考えてみよう!」

手だけではなく、頭も働かせます。


のこぎりやピンバイス、使い慣れない道具を手に

夢中になって作業をしました。



午後は、案山子づくりを行いました。
 
各家庭から持参した古着を着せ、
 
その中に藁や新聞紙を入れ、人間に似せていきます。
 
 最後に、案山子の顔を描いたら完成です。
 
「イケメンに描いてくれよ~」
 
なんて声が聞こえてきそうですね。
 
ウィッグをつけて、可愛く仕上げたご家族も。
 
 
「私たちのお米をどうか守ってください。」
 
と願いを込めて、みんなで鳴子と案山子を谷戸田に設置しました。
 
 
 
次回は、10月下旬に「稲刈り」を行います。
 
(梅垣レンジャー)