小峰ビジターセンターでは、年間を通して一連の稲作を体験し、
”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を
小峰公園内の谷戸田にて行っています。
今回は、9月23日(土)に行われた「第5回 鳴子づくり・案山子づくり」の
様子をご紹介します。
始めに、みんなで谷戸田の観察をしました。
7月に、草取りなどの手入れを行ってから、稲はぐんぐん成長し、
気がつけば黄色い稲穂が首を垂れています。
そうなれば、心配なのはイノシシ。
なんと、一週間前の台風18号の襲来時に谷戸田の周りにも現れていたようです。
田んぼの端の稲がかじられていたり、あぜに足跡がありました。
その時の食害の痕も観察しました。
イノシシが道の端を歩いた跡や、稲を食べた痕を見て、ある答えにたどり着きます。
「なんだか、おそるおそる歩いているように見えるね」
「イノシシって怖がりなんじゃないの?」
「ということは、こっちの様子をよく観察してるかもしれないね」
「それなら、イノシシがびっくりするような”鳴子”と、
人に似せた”案山子”をつくって、おどろかそう!」
早速、材料からイメージをふくらませ、家族で一つの鳴子をつくります。
「かっこいいのをつくりたい!」
「じゃあ何が必要か考えてみよう!」
手だけではなく、頭も働かせます。
夢中になって作業をしました。
午後は、案山子づくりを行いました。
各家庭から持参した古着を着せ、
その中に藁や新聞紙を入れ、人間に似せていきます。
最後に、案山子の顔を描いたら完成です。
「イケメンに描いてくれよ~」
なんて声が聞こえてきそうですね。
ウィッグをつけて、可愛く仕上げたご家族も。
「私たちのお米をどうか守ってください。」
と願いを込めて、みんなで鳴子と案山子を谷戸田に設置しました。
次回は、10月下旬に「稲刈り」を行います。
(梅垣レンジャー)