2018年2月20日火曜日

里山ミニ教室2月の報告&3月の告知


小峰ビジターセンターでは、
毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申込制で気軽に参加でき、
午前はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して、
四季折々の自然に触れることができるイベントです。


今回は、2月4日(日)に実施した里山ミニ教室の様子をご紹介します。

ガイドウォーク『冬の早朝野鳥観察』


木々の葉が落ちるこの時期は、野鳥観察におすすめの
シーズンです。
今回のガイドウォークは、より多くの野鳥との出会いが
見込める、早朝(8:00~9:30)に観察会を行いました。



まずは野鳥観察には欠かせない、双眼鏡と
フィールドスコープの使い方の練習です。
動きまわる野鳥を、視野の中に捉えることは、
なかなか難しかったようですが、ボランティアのスタッフが
お手伝いしてくれたので、子どもの参加者もいっしょに
野鳥観察を楽しむことができました。



小峰公園内をゆっくりと回り、9種類の野鳥を観察する
ことができました。双眼鏡を使って体の特徴や行動を
じっくり観察しました。

観察できた野鳥を、一部紹介します。



長い尾が特徴の“エナガ”です。
群れで木々を飛びまわり、小さなクチバシで
虫の卵や苔をついばむ様子がみられます。



続いて、茶色のお腹が目立つ“ヤマガラ”です。
2月頃には「ツーツーピー」という、さえずりを
園内のあちらこちらで聞くことができます。




この時期、地面でよく食べ物をさがしている
のは“シロハラ”です。
背面が茶色で枯葉に溶けこみますが、
「カサッカサッ」という落ち葉をひっくり返す音で、
その姿に気づくことがあります。



桜尾根には、ウソという野鳥が来ていたようです。
足元をみると、ウソが木の上で食事した後の食べカスが落ちて
いました。土の上に落ちてしまうと見つけにくいのですが、
雪の上では、かなりの量の桜の蕾を食べたことが分かります。

雪上ならではの野鳥観察を楽しむことができて、
参加者からは、「来年も楽しみにしています!」
という声をいただきました。

(畑田レンジャー)


クラフト『立春到来!梅の一輪挿しづくり』

2月4日の里山ミニ教室当日は「立春」でした。
立春とは、旧暦上で春が始まる日のことをさし、
これから徐々に春めいた気温や天気に変わっていく、という意味です。

暦の上では気温の底のピークを過ぎたとはいえ、まだまだ寒さが厳しい頃に、
いろいろな花にさきがけて咲く有名な花といえば「梅」があります。

小峰公園でも1月下旬から梅の花が一輪、また一輪と咲き始めました。

今回は、咲き始めたばかりの梅を彩る一輪挿しを
園内の竹を使ってつくりました。

まずは篠竹に和紙を貼って、装飾します。


参加者の皆さん、夢中で和紙を貼ります。
見本を参考に工夫を凝らし、独創的な作品ができそうです。

和紙を装飾したら、篠竹同士を紐で結んでいきます。


おもてに、梅を挿す真竹を取り付けたら完成です。

作業前に解説した、「梅・桃・桜」の特徴を
和紙でうまく表現した作品をつくった方もいました。

 
「桃と桜も咲くのが楽しみ!」
(作品を見ながら)「家のどこに飾ろうかな?」
と楽しそうな会話が飛び交い、満足していただけたようでした。

※小峰公園では、動植物の採取をご遠慮いただいております。
ご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。

次回の里山ミニ教室は3月4日(日)開催です。

ガイドウォーク『小峰の冬芽探検隊!


クラフト『春よこい!ウグイス笛をつくろう



 詳細は以下のURLをご覧ください。


http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

来月も、皆さまのご参加をお待ちしております。

(梅垣レンジャー)



2018年2月6日火曜日

谷戸田の稲作(9)「お米づくりのふりかえり」


小峰ビジターセンターでは、年間を通して一連の稲作を体験し、

”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を

小峰公園内の谷戸田にて行っています。


今回は、1月14日(日)に行われた「第9回 お米づくりのふりかえり」の

様子をご紹介します。


当日は、風がなくおだやかで

谷戸田の稲作の今年度最後の活動にうってつけの天気となりました。


まずは、参加者の皆さんが9月につくった案山子の解体をしました。


風雨にさらされながらも、案山子は動物除けとしての役目をしっかり果たし、

大切な稲を守ってくれました。

その案山子の製作に使ったわらなどを田んぼで燃やし、

残った灰を田んぼにすき込むことで、

来年稲作を行うときの大切な栄養分となるのです。


次は、広場の落ち葉かきを行いました。


落ち葉を一カ所に集めておくことで、

土中の小さな生きものたちがゆっくりと落ち葉を分解します。

そうしてできた土は栄養が多く田んぼの肥料となります。


みんなで協力し、あっという間に落ち葉の山ができました。

せっかく集めたのだからと、落ち葉の中に飛び込んだり、

潜って泳いでみたりと、普段はできない体験をしました。



「たき火」と「落ち葉かき」の二つの作業をしたことで、

美味しいお米が食べられたことへの感謝を田んぼに伝えるとともに、

来年また稲作を行うための準備ができました。


最後は、谷戸田の稲作の一年間を振り返りました。

参加者の方からは、

「自分たちの力でお米が作れることに感動した。」

「自分たちで脱穀をしたらお米の貴重さがよくわかり

無駄にはできないと感じた。」

などのお声をいただきました。


これにて、「谷戸田の稲作2017」は完結いたしました。



つぎは、どんな家族が来てくれるかな?

2018年3月頃、「谷戸田の稲作2018」募集開始予定!


(梅垣レンジャー)