2010年12月7日火曜日

冬のお客さま?

ついこの間まで、鮮やかに色づく木の葉が訪れる人々の目を楽しませていた小峰公園ですが、足元の落ち葉がだいぶ積もってきたと思えば、もう葉を落とした裸の木のほうが目立つようになってきました。
北向きの谷戸にある小峰公園は、周囲よりすこし気温が低いようで、朝晩の冷え込みはもう冬を感じさせます。

ここのところ園内ではあちらこちらで団体様がにぎやかです。
団体様といっても人間のお客様ではありません。
群れでやってくる野鳥、 「イカル」 です。
100羽近い群れで木の実をつついている姿が観察できます。
 太く黄色いくちばしを持ち、かたい木の実でも簡単に食べてしまいます。
桜尾根のイカルの群れ



















斜面の草地で、かさこそと草の実や昆虫などを探しているのは、「ミヤマホオジロ」。
リーゼントにサングラスのような模様が個性的。

ミヤマホオジロ

冬越しのため、北国から渡ってきた、または山からおりてきた野鳥たちでこの時期小峰公園はとてもにぎやかです。
他に、ツグミ、アカハラ、カシラダカ、ジョウビタキ、ルリビタキ、モズなどが観察できます。


桜尾根には野鳥たちの食事のあとがあちこちにありました。
ゴンズイの実
ガマズミの実
鮮やかな目立つ色をした実は、植物から野鳥たちへのアピール。
植物は、鳥に食べてもらうことでタネを遠くに運ぶことができます。

豊富な食料があるからこそ、小峰公園にやってくる野鳥たち。
彼らが毎冬変らずにやってきてくれる環境を、残していきたいですね。


村上レンジャー