2011年1月10日月曜日

どんど焼き

寒の入りをすぎ、一年でも一番寒さが厳しい季節がやってきました。
公園の中を歩いていても、寒さで思わず首がすくんでしまいますが、
陽のあたる日中はポカポカハイキング日和です。

今朝、秋川にかかる橋を渡っていると、河原に見慣れない大きな山がふたつ。
てっぺんに長いものがついています。

















じつはこれ、どんど焼きの「小屋」と呼ばれるものです。
どんど焼きとは、お正月明けに行われる火祭りのこと(さいの神とも言います)。
青竹を組んだところにヒノキの葉っぱが積まれ、ところどころ門松の松ものぞきます。
そこにだるま、しめ縄、お正月飾り、てっぺんにはだるまが串だんごのようについています。

















この行事は、その年に飾った門松やお正月飾りを焼き、お正月にまねいた年神さまを炎とともにお見送りするといった意味があり、地方によって色々な名前で行われているそうです。
ちなみに「どんど」とは、年神さまの「歳徳神」(としとくじん、とんどさん) からきているそうですよ。

火をはなつと、あっという間、青竹のはぜる「パンッ」という音とともに炎がまわり、
白い煙が高くあがります。
てっぺんのだるまが焼け落ちるまで10分もかかりませんでした!

















だるまといえば、今日は「だるま市」です。
武蔵五日市駅前の檜原街道沿いにだるまを売る市が立ちます。
東京多摩地方のだるまは、「多摩だるま」、「東京だるま」とも呼ばれます。関東では群馬の「高崎だるま」が有名ですが、五日市のだるま市で売られるのは、多くが多摩地域の数軒の家が作っている多摩だるまです。

高崎だるまよりほりが深く、表情がやさしげなのが多摩だるまの特徴。
なんでも、養蚕が盛んだった多摩地域では、マユダマのことを「メェダマ」と呼んだので、それをだるまの目玉にひっかけて、だるまに「マユがたくさんとれますように」と祈願したそうです。
養蚕は時代の流れとともにしだいに消えていきましたが、だるま人気は健在!五日市以外に、青梅や拝島など各地でだるま市が開かれます。


温和な顔つきの多摩だるま、鼻が高い


















小峰公園のまわりには、魅力的な郷土の行事がまだまだたくさん残されています。
また機会があればこのブログでもどんどんご紹介していきたいと思います。


おまけ*

秋川にいたアオサギ 魚をねらってじっと動かない




村上レンジャー