2014年11月29日土曜日

真打は最後に




   “ 真打は最後に登場するものだ ”


とは よく言ったもので、
紅葉のピークを過ぎてから、
趣のある きれいなモミジが 姿を現しています。










高木の森が広がる ひのき広場では、
背の高いモミジが 色鮮やかに 枝葉を広げています。

ここのモミジは 森の外からは見えません。

谷戸田の最奥、ひのき広場へ足を踏み入れた者だけが、
この真紅と黄金色の錦絵を 楽しむことができます。








竹林の傍らには 和の趣を感じられるような枝葉が揺れています。

まるで どこかの鉄道会社のCMのようです。

でも ここでは特別な演出はしていませんよ (笑)









きょう 午前中の雨で 随分と葉が落ちましてねぇ、
その葉を拾ってきて こんなものつくってみました。

ガラス瓶に水を張って もみじ葉を詰めたモノ。

立体的に秋を切り取れたようで けっこう気に入ってます!


しばらくは ビジターセンターの窓口にでも、
飾っておきましょうか・・・。





 鈴木 レンジャー (たか)






2014年11月25日火曜日

古道を歩いて





 11月23日(日)  快晴!


小峰ビジターセンター主催のツアー、
『小峰の絶景もみじと古道めぐり』 が催されました。

秋空の下、 紅葉と古道歩きを楽しむツアーです。
























ツアー前半の古道は “八王子みち”


秋川に架かる歩行者専用橋の あゆみ橋を起点に、
昔の小峰峠方面へ向けて 八王子みちを辿りました。

あゆみ橋のたもとにある粟島神社(淡島さま)から小峰峠を越えて、
八王子方面へ抜けて行く道が 八王子みちです。

参加者とともに 橋の上から眺めた小峰の山並。
昔の旅人も同じように 眺めたことでしょう。







古道を辿りながらの途中で、
郷土の野菜 “のらぼう菜” のお話し。

遠い昔に この野菜が、
飢饉から村人たちを救ったとか・・・。








道端のモミジは 眩しいほどに色鮮やか!

もみじ葉を手にとってみて・・・

「ギザギザがあるよ、これオオモミジだね」


みなさん、 秋の古道歩きを満喫しています。








懐かしの写真も登場。

「へ~ぇ、昔はこんな風景だったんだぁ」

「よく、こんな山道を越えて行ったねぇ」


眼下には スタート地点の あゆみ橋が見えていました。









ツアー後半は 小峰・留原の旧八坂神社探訪。


元祖甲州街道ともいえる “古甲州みち” を辿りながら、
御神木の切り株を探しに。

落ち葉に埋もれた 大きな杉の切り株。
その御神木の傍らから 神酒口(徳利)が出土!

それには参加者一同、どよめきが起きました。






陽が傾いた 午後二時過ぎ。

ビジターセンター裏に鎮座する八坂神社へ戻ると、
氏子たちによる 新嘗祭が執り行われていました。



昔から続いてきた 収穫を感謝する新嘗祭を前にして、

道も 時間も 文化も 脈々と続いているものだと
参加者とともに感じることができました。




 鈴木 レンジャー (たか)




2014年11月24日月曜日

紅葉情報②

前回の紅葉情報から10日以上が経ち、桜尾根のオオモミジは、
すっかり赤く色づきました。園内の紅葉は今が見頃です。



















前回のオオモミジ(2014年11月13日:桜尾根)



















本日のオオモミジ(2014年11日24日:桜尾根)

連休の最終日ということもあり、多くの来園者が見受けられま
した。雲が多く、一日中すっきりとした秋晴れとはいきませんで
したが、薄雲が太陽を覆うことで陽射しが柔らかくなり、かえっ
て紅葉の色彩が引き立っていたように思います。



















お昼時、ふれあい広場横の東屋は、家族連れやハイカーで
にぎわっていました。紅葉を鑑賞しながらの昼食…この季節
ならではの楽しみですね!




































雑木林の中を歩くと、さまざまな落葉樹の色合いの変化を楽
しむことができます。また足元の色鮮やかな落葉に目をむけ
るのもおすすめです。もしかしたら、新たな紅葉の魅力を発見
できるかもしれません…

小峰ふれあい自然郷(小峰公園)の紅葉は、今週末までが見
頃となりそうです。

畑田レンジャー














2014年11月21日金曜日

どろぼう山




小峰ビジターセンターの背後には、
こんもりとした 小さな山(丘?)があります。







通称 「 どろぼう山 」


小峰・留原の八坂神社が鎮座しています。


この鎮守の杜は、サクラやコナラ、
ケヤキ、スギ、モミなど
多種多彩な樹木で覆われています。



今シーズンは公園内の他の場所よりも、
紅葉具合が遅いかな!?







赤く染まったサクラがあります。

これは よく見られるサクラの色合いですね。








そして・・・

葉が まったく赤くならずに、
黄色にだけ染まる 大きなサクラもあります。

この秋、はじめて気づきました!




「 どろぼう山 」

まだ 認知されていない魅力が
たくさんあるような 気がします。





 鈴木 レンジャー (たか)



2014年11月15日土曜日

紅葉とともに




今朝は 寒かったぁー!

今シーズン二度目の霜が降りた朝でした。








今年の小峰公園は ドングリが不作になってしまったようで、
とくにコナラの実は ほとんど見つけられません。

昨年の今ごろは たくさん落ちていたのに・・・。








コナラの木の下にある 古びた木製テーブル。

その隙間に以前 上手くドングリが落ちたんでしょうね。
しっかりと根を張って 葉を広げていました。

9月末のことです。



それから ひと月半・・・









テーブルの上のコナラは 落葉していました。

葉を落として 冬を迎える準備は完了です。

ちょっと さみしげな姿ですけど。








ただいま 小峰公園の生きものたちは、
冬を迎える準備を 急いでいます。

美しい紅葉とともに そんな命の営みも、
小峰公園では 見ることができます。





  鈴木 レンジャー (たか)






2014年11月9日日曜日

里山ミニ教室11月の報告&12月の告知

小峰公園では、毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申し込みで気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して小峰公園の
四季折々の自然にふれることができるイベントです。


今回は、11月の里山ミニ教室の様子をご報告します。

前回のガイドウォークは残念ながら、雨天のため中止となりました。
今回も前日からの予報で雨になるかと心配でしたが、当日の天気は晴れ!



















午前・午後ともに、無事に開催することができました。


ガイドウォーク「赤トンボ博士になろう!」

今回のガイドウォークは秋の風物詩、赤トンボの観察会でした。




















用意したフローチャートを使って、
参加者の方々と一緒に赤トンボの判別をしました。



クラフト「葉っぱのコースターづくり」

午後は日射しが陰り始め、少し肌寒くなりましたが、
ふれあい広場の東屋にてクラフト教室を行いました。



















植物についてのお話をしながら東屋まで歩いた後、



















東屋周辺で皆さん思い思いの葉っぱを集め、
葉っぱに絵の具を塗って、葉脈がしっかりとうつるようおさえ、
布の上から葉っぱをトントンと叩いて完成です。



















こうしてできた作品がこちらです!



















今回の作業自体はとてもシンプルなものでしたが、
その分、皆さん一人一人の個性が表れた作品に仕上がりました。

次回の里山ミニ教室は、12月7日(日)開催です。

ガイドウォーク「冬越しの生きものさがし」
クラフト「落ち葉のステンドグラス」

詳細は下記URLをご覧ください。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

来月も皆さまのご参加を、お待ちしています!


秋元レンジャー

2014年11月1日土曜日

時を越えて



小峰公園周辺には お手軽に楽しめるハイキングコースがあり、
ビジターセンターには 多くのハイカーが立ち寄られます。

中でも人気のコースは 金剛の滝や今熊山方面、
そして 弁天山 , 網代城山へ通じるコースです。




そのうちのひとつ、
弁天山のコースを実踏調査してきました。





あきる野の街の方から 弁天山を遠望すると、
山頂だけ紅葉しているのがわかります。

実際に山頂へ行ってみると サクラやケヤキが紅葉していました。




今回は 紅葉の程度やハイキングコースの状況など、
注意深く確認しながらの調査登山です。

キョロキョロと視線を振りながらの調査では、
いろいろなモノや場面に 出会います。

今回の行程では こんなモノを発見しました。









立ち止まって お茶を飲んでいたときのことです。
足もとに 鈍く光を放つ小さなモノが・・・


これ、何に 見えますか?


金属でできた 留め具(ワッシャー)かな・・・と思いながら、
一応 手に取ってみたんです。

そしたらなんと 古銭だったんです!







                     「 寛永通宝 」



幕末まで 多く流通し 使われていた古銭です。

錆びたり 欠けたりして かなりくたびれています。

いったい いつ 誰が落としてしまったんでしょうか?



よくも まぁ わたしも、この古銭の前で お茶を飲んだものです。
何かの縁があって 引き寄せられたのかなぁ。

もし、幕末の頃に この登山道を歩いた人が落としたとしたら、
150年くらいもの時を越えてきたことになります。

その間 何人の人が この古銭を跨いで行ったのでしょうね。




わたし、 何人目なんだろう・・・?





 鈴木 レンジャー (たか)