園内の桜尾根を歩いていると、黄金に輝く小さなUFOのような、
謎の物体を見つけました。
1センチにも満たないような、とても小さな物体です。
よくよく見てみると、触角や頭、手足があり、どうやら昆虫のようです。
透明なドーム状の背中の奥には、金ぴかの身体が透けて見えています。
これは、ジンガサハムシという昆虫の仲間です。
ジンガサという名前は、背中の透明な部分(=羽)の形が、
武士が戦の時にかぶった“陣笠”に似ていることに由来するそうです。
実際にジンガサハムシも、外敵から身を守るために
この笠のような羽を役立てています。
危険を感じると、このように触角や手足すべてを笠の下に引っ込めて守り、
透明な部分から外の様子をのぞき見ます。
陣笠に形が似ているだけでなく、用途まで似ているんですね!
このジンガサハムシ、珍しい昆虫だと思われがちですが、
実は北海道から沖縄まで、全国どこでも見ることができます。
写真のジンガサハムシは「セモンジンガサハムシ」と言い、
サクラの葉を好むそうです。
小峰公園には桜尾根をはじめ、園内にサクラの木がたくさんあるので、
皆さんも運が良ければ散策中に出会えるかも!?
伊藤レンジャー