朝から うだるような暑さ。
風が吹いても 温風なんだよね。
蝉時雨は うるさいほどだ。
凜と咲いてるツユクサは 早起きが自慢。
夜明け前に ヒグラシが鳴いていたことも知っている。
空色の鮮やかな花弁がキレイ。
そんな花弁の奥が なにやら騒がしい。
ビィー ビィー ギィー ギィー、 騒がしい。
なんだ~ぁ?
枯れ草に セミが引っかかってるぞ !?
いゃ、違う ちがう・・・。
ヒグラシが カマキリに捕まってる。
日中は 梢や草かげで休んでいるヒグラシのことだから、
そんなところを 枯れ草色のカマキリに狙われたのかも・・・。
カマキリの鋭い腕が ヒグラシのカラダにくい込んでる。
ヒグラシだって 諦めちゃいないよ。
翅をバタつかせ 必死に抵抗している。
このブルブル波の衝撃は 凄まじいと思うな。
下手したら カマキリの腕 もげちゃう!
ブルブルブル・・・
ブルブルブルブル・・・
暑い八月のはじまりでした。
鈴木 レンジャー (たか)