生態展示。
なんと 難しいのでしょうか。
単に 生きものを 飼育するのではありません。
その生態を観察できるように 飼育し 展示する。
しかも 解りやすく 観てもらえるように・・・ 。
賑やかな幼稚園児の一団が 展示ホールを後にする。
しばらくすると 「秋川の魚たち」 の 水槽の中の動きがおかしくなった。
えッ、 マジ!
オイカワの産卵が はじまった。
小石混じりの砂底に メスが魚体をこすりつけるように産卵。
すかさず オスが魚体を震わせながら 受精を促す。
サケの産卵のようすに よく似ている。
でも サケではなく オイカワの産卵。
正真正銘 オイカワの産卵。
ほら、 産卵したそばから 他の魚が卵を食べに来ている。
野生と同じことが たった90cmの水槽の中で起きている。
こういうの 観てもらいたかったんだよ!
でも その時、 展示ホールには 私ひとりだけ。
生態展示・・・ 難しい。
鈴木 レンジャー (たか)