小峰公園の桜尾根もすっかり秋模様です。
普段はトゲトゲしい『トネアザミ』が
可愛らしい薄桃色の花を咲かせているのを見つけました。
…ですが、どうやら先客がいたようです。
どこにいるか、わかりますか?
…
……
見つけた!
この虫は「アシグロツユムシ」。
草原などに棲む、明るいところが好きなツユムシの仲間です。
このアシグロツユムシはなぜ花を訪れたのでしょうか?
普通、昆虫が花を訪れるのは食事のためですが…
もしかして、花粉を舐めている?
(ノハラアザミの雄しべを舐めるホソヒラタアブ)
それとも、甘い花の蜜を吸っている?
(ノハラアザミの蜜を吸うトラマルハナバチ)
では、アシグロツユムシも花粉や蜜が目あてなのでしょうか?
『いやいや、それじゃあ物足りないわ』
なんと、アシグロツユムシは花を丸ごと咥えていました。
人間に例えれば、お皿やコップまで食べてしまうようなもの。
ハチやアブより体が大きいからか、ものすごい食欲ですね。
昆虫の世界を覗くときには、いつも新たな発見があります。
(宮嶋レンジャー)