2011年8月24日水曜日

屁糞蔓(へくそかずら)も……

この頃は目まぐるしく気温が上がったり下がったり、
みなさん夏バテしていませんか?

今日は生垣などでよく目に付く、
身近なつる植物を3種、紹介します。


















白く清楚な印象のボタンヅル(きんぽうげ科)。
花びらはなく、十字形のがく片と開いたおしべが
打ち上げ花火のようで華やかですよね?


















こちらはヤブガラシ(ぶどう科)。
その名の通り、やぶを枯らすほど繁茂してしまう。
みなさんのお庭の雑草としても、おなじみでは?
花のオレンジ色の部分は甘い甘い蜜で、
たくさんの虫が訪れます。
ただし、スズメバチなどにとっても大好物なので、
やはりお庭には向かない花ですね。


















最後はこちら、フリルのようできれいでしょう?
なのに名前はヘクソカズラ(あかね科)。
草をもんだときの臭気のせいで、こんな名前に……。
気の毒だと思った人は、「サオトメカズラ」や
「ヤイトバナ」など、別名で呼んであげてください。

ちなみに、
「ヘクソカズラも花盛り」なんて言葉もありまして。
いやな臭いで好かれないこの植物にも、
愛らしい花を咲かせる時期があることから
「器量の悪い娘でも、年頃になればそれなりに魅力がある」
という意味らしいですが、さて……。

……信じるかどうかは、あなた次第です。

谷本レンジャー