2011年3月9日水曜日

壺形の小さいお花

こんにちは。笠松レンジャーです。
今日の巡回中に、「あの白く見えるのは、お花ですか?」との質問を受けました。
見てみると、緑の葉がついた木に白い塊が見えます。



近くでよく見ると、壺形をした花をつける「アセビ」が見頃を迎えていました。
スズランの花に似ていますが、ツツジの仲間です。


アセビ



アセビは、白く小さい花を沢山つけます。
しかし、その可憐な姿で可愛らしい印象とは違い、アセビの葉には苦い有毒な成分が含まれています。
名前の由来も、馬がアセビの葉を食べると酔ったようになり、足がしびれたことから名付けられたとされています。漢字では「馬酔木」と書きます。

昔は、アセビの葉を煎じて害虫駆除などに使っていたそうです。
奥多摩周辺では、シカなどの動物も好まないので増えてしまっているという現状もチラホラと…。

小峰公園では、見晴台からホオジロ尾根にかけて、数は少ないですが全体的に見頃を迎えています。
この時期ならではの自然をお楽しみ下さい。



笠松レンジャー