2013年12月24日火曜日

モミの木


小峰公園の里山尾根を歩くと、
こんなものが足元に いっぱい落ちています。
ふれあい広場のある登り口から、
尾根みちを登りきった 最高地点まで。


これ・・・ モミの木の実・・・ の破片。
この破片(隣片)といっしょに タネも表に飛び出すんだ!


ちょっと 拾ってみたよ。

右側にあるのが タネが収まっていた隣片。
左側にあるのがタネです。
このタネには 板状の羽根が付いているのが判りますか。
この板状の羽根で風を受けて 遠くへ飛んでいくしくみなんです。



 

里山尾根には モミの木が たくさん生えています。
スギやヒノキにも負けずに すぅーっと 真っ直ぐに、
しかも どっしりと太く・・・。
こんな古びた モミの株跡に出会うこともできます。
 
 
 
 

ちゃんと 命はつながっていますね。
モミの若木も ちらほら見受けられます。
どの株も 羽根の生えた 小さなタネ一粒から
始まっています。



ちなみに、 小峰公園で一番空に近い木は・・・
この写真のとおり 最高地点にあるモミの木です。


 Merry  Christmas
 
 

 鈴木 レンジャー

2013年12月22日日曜日

真っ赤だなぁ~


♪ 真っ赤だなぁ~ 真っ赤だなぁ~
      からぁ~しゅうりぃ~って 真っ赤だなぁ~ ♪ ♪

吹き抜けのある ビジターセンターの展示室に
小っちゃな女の子の歌声が 響いていました。
だぶん 自然情報ボードに描かれている カラスウリの実を見て
歌っていたのでしょう。




  はいっ、 カラスウリの実。




 
真っ赤な秋は もう終わってしまったけど、
カラスウリの実は まだまだ 真っ赤なままです!


 鈴木 レンジャー



2013年12月20日金曜日

初冠雪


夕方になり 近くの山々に掛っていた雲が晴れてきました。
雲の切れ間からは 茜色の光も射してきて・・・


中央の山は 光明山
左端の山は 馬頭刈山

どちらも うっすらと 木々が白くなっていました。
小峰公園では 冷たい雨でしたが、
山の上の方では 雪になっていたようです。

右奥に見えているのは 大岳山



 
大岳山は うっすらどころか 真っ白!
ビジターセンターからは 初冠雪になります。

夕陽を浴びた 雪化粧の大岳山。
う~ん、 美しい。


 鈴木 レンジャー

柑橘系の香り


雨上がりの けやき広場。
たくさんの落ち葉が雨水を溜めています。
木や土の香りも漂っています。

ただ 今日は、それだけではなく、
柑橘系の香りまで感じられました。



ミカンの皮を剥いた時の香り・・・





けやき広場から ホオジロ尾根を上がって行く途中でも
同じように香っています。

この柑橘系の香りの正体は コレ↓↓↓





カラスザンショウ(烏山椒)の実です。
房状のかたまりで落ちています。





雨に濡れて 香り成分が漂っていたのでしょう。
手にとってみると、ハッキリと匂っているのがわかります。

この香り、人それぞれに 好き嫌いが分かれると思います。
わたしは結構好きなんですがね。


 鈴木 レンジャー



2013年12月14日土曜日

薪割り

寒い日が続きます…。
現在小峰公園では、今年の園内作業で出た間伐材を割って薪にしています。
大きな間伐材を割るのはなかなか重労働ですが、強い味方がいます。
それがこれです…。


油圧式の薪割機です。
2本のレバーを前後交互に動かすと薪を押し上げ、先のとがった部分が突き刺
さり徐々に薪が割れていくという仕組みです。これを使うと大きな丸太も比較的
簡単に割ることができます。



















また薪割をしていると、こんな生き物に出会うことができます。




















越冬中のカメノコテントウ(写真上)とクサギカメムシ(写真下)です。
狭い樹皮と幹の間に身を隠して、寒さを凌いでいたようですね。最初は触っても
動かなかったので、冬眠の真っ最中だったのでしょうか?起こしてごめんなさい…

畑田レンジャー

2013年12月13日金曜日

テイカカズラ


今日は午前中から風が吹いていて、
実際の気温よりも寒く感じられました。
すばらしく晴れていて 青空がきれいなのですが、
その分 空気の乾燥が・・・



この乾燥した強い風を待っていたモノに出会いました。




テイカカズラの種です。

白い種髪をひろげて風を受けて、
遠くまで飛散するのです。

今日みたいに風が強く 空気が乾燥しているときが
絶好の飛散日和!



 
いまはまだ、飛び始めたばかり。
飛散のピークは年が明けてからだと思います。
小峰公園にお越しの際は、
ぜひ手に取って 飛ばしてみてください。
不思議なくらい よく風に乗って 飛んでいきますよ。
 
 
 鈴木 レンジャー



2013年12月7日土曜日

夜のお楽しみ


日暮れの早さをしみじみ感じる 今日この頃。
閉館作業を終えると、もう外は夜の帳がすぐそこに・・・。
さぁ、これから もう一仕事!
明日の準備に取り掛かります。


今日はちょっと お楽しみがありまして・・・

準備の途中で外へ飛び出しました。





きれいな三日月です。

クレーターのゴツゴツ感もよくわかります。
きのうは金星もきれいでしたね。

スマホ撮影を頑張っているのは、村上レンジャー。




みなさんにも三日月、お裾分け。

さぁ~てと、明日の準備・・・ がんばろっ!



 鈴木 レンジャー



2013年11月30日土曜日

衝撃のシーン


小峰ビジターセンターの玄関前にある 超ミニミニ田んぼ。
今朝は結構しっかりとした氷が張っていました。
数日前から籾殻が散らばっていて、
それらが氷の中にとじこめられています。
刈り取って干していた稲穂から落ちたのでしょうか。


そして、衝撃のシーンを目の当たりにすることに・・・





     えっ、 まさか・・・









     おっ、  おい!   おまえっ!











     よせっ、 よせってばぁ








     あぁ~ あ、、、、


〔 スズメ 〕  スズメ目 スズメ科
        
 人間の生活圏に生息する野鳥。
 生態は人の稲作文化と密接に関係しているといわれる。



 鈴木 レンジャー


2013年11月29日金曜日

きょうの出会い


小峰の森を巡回パトロールしていると
公園を利用している方々と出会います。
この時季、いちばん多いのが健脚のハイカーさん。

 
きょうは、どちらまで行かれるのかな?



この時季、日暮れは早いですから、
余裕をもって 楽しんできてくださいね。




昨日ご紹介したモミジの近くでは、
スケッチを楽しんでいる方と出会いました。




あまりに天気が良かったので、
小峰公園へスケッチを楽しみに来てくださったとか・・・

しかも ステキな絵まで見せていただき、
ありがとうございます!


 鈴木 レンジャー

2013年11月28日木曜日

もう少し、モミジ


これまで小峰公園を彩っていた木々たちは
ハラハラと葉を舞い散らせて、
森の中がかなり明るくなりました。
落ち葉の下ではたくさんのドングリが根を伸ばし、
冬越しの準備を進めています。


一見すると紅葉は終わってしまったようですが、
実は他の木々で隠されていた美しいモミジが
ちょうどいま、 見ごたえある姿で現れています。





森の中で ゆっくり ゆっくり 色づいた モミジたち。





晩秋の日差しに よく映えます。





赤や黄色に輝く モミジ葉。




今週末の小峰公園は、
残照のようなモミジの輝きを楽しめますよ。



 鈴木 レンジャー


2013年11月25日月曜日

いっぱい、 いっぱい


秋色の小峰ビジターセンター、玄関前です。

突然ですが、
みなさん 見えますか?
いっぱい、いっぱい、 たくさん映っているのですが・・・






ハイ、 雪虫です!





 
アブラムシの仲間です。
雪虫という名前は俗称で、何種類もいます。
お尻の白い綿毛のようなものが
風に舞う雪のように見えるところから「 雪虫 」
寒くなってくると人目につくようになります。

数日前から公園内で ふわふわ飛び始めていましたが、
今日は うわぁ~増えたぁ~ って感じられるくらい、
いっぱい飛んでおります。




まだまだ 彩りの秋を楽しんでいたいけれど、
冬の足音も聞こえてきたようです。


 鈴木 レンジャー

2013年11月19日火曜日

つながり、 伝える


晩秋色が濃くなりだした小峰公園です。
時折、谷戸を吹き抜けていく風にあおられて、
木の葉が舞い散ります。
逆光で眺めると なんと美しいこと!


そんな谷戸にある ふれあい広場の一画に
なにやら お触れ書が・・・


          この地に 江戸野菜  育てる事 奨励す
 
 

実は ふれあい広場に於いて、
江戸時代より伝わる 「江戸野菜」の展示栽培を実施しています。
 
 
小松菜をはじめ、
子安三寸人参
練馬大根
東京長かぶ
滝野川牛蒡
亀戸大根
 

お江戸の野菜たちが育っています!
 
「昔は 大根は辛いもんと決まってたんだがねぇ・・・」
と、畑を眺めていた初老のおじさま。
 
確かに幼いころに食べた大根は辛かったです、ハイ。
 
そして、おじさまは最後に・・・
「タネを残し伝えていくのが大変なんだよな」
 
そうなんですよねぇ。
伝わらず絶えてしまったら、それでもう終わりなんです。
野菜も ほかの生き物も みんな命あるものは、
つながり 伝わっていかないと絶えてしまうんです。
私たちの生活や文化にも同じことが云えるかもしれませんね。
 

亀戸大根が発芽しはじめました。
これも江戸時代より つながり 伝わってきた、
いのち と文化のすがたです。
 
是非、見に来てください。
 
 
 鈴木 レンジャー
 
 

2013年11月18日月曜日

イネからコメへ

こんにちは。
秋晴れのよいお天気ですね。
この週末もお天気が続き、ハイキングにピクニックと、とても賑わった小峰公園でした。
さて昨日の日曜には、ビジターセンターの自然体験教室
「谷戸田の稲作」の第7回目が行なわれました!
10月に稲刈りが終わり、今回はご飯をたべるためにやらなくてはならない「脱穀」です。
まずは手を使ってやってみました‥
10分やってもこれしかとれない~!
おにぎり一個分にもなりませんね。
そこで登場するのが、この手づくりの「千歯こき」。
これを使うとみるみる作業効率があがります。
千歯こきが発明されるまでは、一本一本手作業での脱穀だったそう。
お米ひと粒の重みを感じる体験です。
そして次に登場したのが、この「唐箕」。
風を使って、食べられるお米を選別する道具です。
資料館などでは見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際使う機会はなかなかない道具です。
ハンドルをぐるぐるまわす役は子供たちに大人気でした。
もみまきから始めて、ずっと成長を見てきた「イネ」が、
脱穀を終えて「コメ」と「ワラ」になりました。
次回は「もみすり」です。
食べるのが待ち遠しいですね。


村上レンジャー