2014年12月27日土曜日

小さな助っ人





年末の大掃除 、



素直に あきらめました。

だって 時間が ・・・ 。



でも 人間以外の生きものに、
怠惰な言い訳は通じません。

だから ちゃんと やりましたよ、
水槽の掃除  だ・け・は 。






水槽の掃除って 結構時間かかるんですよぉ。

秋川の魚たちが泳ぐ 90cmの水槽なんかは、
一日がかりの作業なんです。

無理な体勢で 腰も痛くなるし、
その後には 事務仕事も 残ってるし・・・。



そんなときでした。


     「 なにか お手伝いできること ありますか !? 」










普段は 公園内で遊んでいる 近所の子どもたちが、
ビジターセンターの窓口に声をかけてきたんです。

決して ボランティアグループの活動でもなく、
学校で実施される 職業体験の時間でもありません。

子どもたち 自らの行動です。


  「 じゃぁ、 いっしょに やろうかぁ」



子どもたちの表情に
ワクワク と ドキドキが表われていました。








これは 何のための仕事(作業)なのかを 説明してあげて、
子どもたちに 仕事をまかせます。

おとなに仕事をまかされるのって 嬉しいのかな!?

あーでもない こーでもない と言いつつ、
子どもなりに 真剣そのもの。

おとなたちは フォローしながら 見守ります。



作業効率としては 私たちがやった方が良いのですが、
小さな助っ人たちは 数値では表せない、
職場を和ませてくれる 大きなチカラを発揮してくれました。



年末のビジターセンターの事務所、
暖かく やわらかな時間が流れました。





 鈴木 レンジャー (たか)




2014年12月20日土曜日

ず~っと 見てたよ






        今年も 目ざとく 来たな!












     「 まさか バケツの中で喰ってるとは 思わないだろうな ヒヒヒヒ・・・ 」













     「 お土産も ひと粒 くわえたことだし、はやく帰ろッ 」















     「 ヤバい、 見つかっちゃったッ!」











バケツの中には 稲ワラの屑が、
ふかふかの状態で入っていました。







その中に潜り込むようにして、
米粒を漁っていたのです。



最初から 最後まで、 ず~っと見てたよ。






 鈴木 レンジャー (たか)




2014年12月17日水曜日

往時の面影




各地で 冬の嵐が吹き荒れているようです。


小峰でも 冷たい西風が強く吹き、
時折り 風花が舞っています。



  さてぇ ・・・






この光景は 去る11月23日(日)に催した、
「小峰の絶景もみじと古道めぐり」のときのもの。

ビジターセンター裏にある どろぼう山の、
失われた 八王子みちの位置を解説しているところです。

“八王子みち” とは 小峰峠を越えて、
 五日市と八王子を結んだ古道のこと。



そして今日、その八王子みちの痕跡が、
ハッキリと姿を現しました。




それが こちら ↓ ↓ ↓












画像左中央の木立から 右端の管理スタッフに向けて、
なだらかなスロープ状の地形がわかります。

これが 八王子みち そのものです。


今回 ビジターセンター裏の斜面の刈り込みを
大々的に行ったことで その姿が現れました。







遥か昔、 薪炭や生糸を背負った荷馬が、
このみちを行き交っていました。


草木が生い茂る 来春までは、
往時の面影を 楽しむことができそうです。






 鈴木 レンジャー (たか)




2014年12月9日火曜日

里山ミニ教室12月の報告&1月の告知

小峰ビジターセンターでは、毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。
(※翌1月のみ第2日曜日の開催となります)

当日申し込み制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して
四季折々の自然にふれることができるイベントです。


今回は、12月の里山ミニ教室の様子をご報告します。


ガイドウォーク「冬越しの生きものさがし」

ガイドウォークでは、冬の森にいる生きものたちの様子や、
さむい冬を乗り切るための工夫を観察しました。



















ヨコヅナサシガメの集団越冬、ジョロウグモの卵、
ロゼット状に広がったさまざまな野草など、
身近にありながら普段は気づきにくいものを中心に見ていきました。



















参加者の方々からは、
「自然を見る目が変わりました」
「さむい冬に生きものたちが頑張っていることがわかった」
などの感想をいただきました。


クラフト「落ち葉のステンドグラス」

紅葉や落葉の仕組みのお話を聞いたあと、
実際に野外に出て、樹木や葉っぱの観察を行いました。



















その後、さまざまな色や形の落ち葉を拾って、
水を張った容器に入れて、みんなで観賞しました。



















水の中に入れて、ライトの光を当てることで、
葉っぱの色がより鮮やかに見えて、
参加者の方々から「きれい!!」と感嘆の声があがっていました。


次回の里山ミニ教室は、1月11日(日)開催です。
(※1月は第2日曜日の開催となります)

ガイドウォーク「里山の赤い実めぐり」
クラフト「つるを使って カゴを編もう!」

詳細は下記URLをご覧ください。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

来月も皆さまのご参加を、お待ちしています!


伊藤レンジャー

2014年12月5日金曜日

天然のイルミネーション!?

先日、とあるお客さまから
「園内でイルミネーションはやらないのですか?」と
お問い合わせをいただきました。


たしかに、園内の木々に電飾をつけたら綺麗な気もしますが、
ここは、たくさんの生きものが生活している自然公園。

夜なのに明かりをピカピカ光らせると、
生きものたちをびっくりさせてしまうため、
園内では、夜はなるべく暗闇を保てるようにしています。


その変わりと言っては何ですが、昼間の森の中で、
イルミネーションにそっくりなものを見つけました!


















鮮やかなオレンジに色づいた、カラスウリの実です。

現在、冒険広場から桜尾根へと至る道の途中で、
たくさんのカラスウリの実が見られます。

どうぞ、天然のイルミネーションをお楽しみください!



ちなみに、最寄りの武蔵五日市駅前では、
本物のイルミネーションが点灯しています。


















連日、午後4時30分から午後10時まで点灯しており、
今月末(12/31)まで楽しむことができるそうです。

こちらのイルミネーションも、おすすめです!


伊藤レンジャー

2014年12月3日水曜日

現品限り




12月です。


冬の足音が・・・
なんて言うのはヘンですね。

もう 冬ですよ、 冬。

小峰は 寒いんですから。







ふれあい広場の梅林の際には、
 4㎝ほどに伸びた霜柱が乱立。

イノシシが掘り起こした地面のところは、
とくに大きく 伸びていました。








池には薄っすらと 氷が張って・・・

今シーズン初の結氷だと思います。



ねッ、 もう冬景色でしょ。












それでも 陽だまりには 秋のたたずまいが、
もう少しだけ 残っています。


そよ風にでさえ はらはらと散る もみじの葉。

ことしの小峰の秋色は まもなく終わります。



この光景、 この秋色、

現品限りです!







 鈴木 レンジャー (たか)





2014年11月29日土曜日

真打は最後に




   “ 真打は最後に登場するものだ ”


とは よく言ったもので、
紅葉のピークを過ぎてから、
趣のある きれいなモミジが 姿を現しています。










高木の森が広がる ひのき広場では、
背の高いモミジが 色鮮やかに 枝葉を広げています。

ここのモミジは 森の外からは見えません。

谷戸田の最奥、ひのき広場へ足を踏み入れた者だけが、
この真紅と黄金色の錦絵を 楽しむことができます。








竹林の傍らには 和の趣を感じられるような枝葉が揺れています。

まるで どこかの鉄道会社のCMのようです。

でも ここでは特別な演出はしていませんよ (笑)









きょう 午前中の雨で 随分と葉が落ちましてねぇ、
その葉を拾ってきて こんなものつくってみました。

ガラス瓶に水を張って もみじ葉を詰めたモノ。

立体的に秋を切り取れたようで けっこう気に入ってます!


しばらくは ビジターセンターの窓口にでも、
飾っておきましょうか・・・。





 鈴木 レンジャー (たか)






2014年11月25日火曜日

古道を歩いて





 11月23日(日)  快晴!


小峰ビジターセンター主催のツアー、
『小峰の絶景もみじと古道めぐり』 が催されました。

秋空の下、 紅葉と古道歩きを楽しむツアーです。
























ツアー前半の古道は “八王子みち”


秋川に架かる歩行者専用橋の あゆみ橋を起点に、
昔の小峰峠方面へ向けて 八王子みちを辿りました。

あゆみ橋のたもとにある粟島神社(淡島さま)から小峰峠を越えて、
八王子方面へ抜けて行く道が 八王子みちです。

参加者とともに 橋の上から眺めた小峰の山並。
昔の旅人も同じように 眺めたことでしょう。







古道を辿りながらの途中で、
郷土の野菜 “のらぼう菜” のお話し。

遠い昔に この野菜が、
飢饉から村人たちを救ったとか・・・。








道端のモミジは 眩しいほどに色鮮やか!

もみじ葉を手にとってみて・・・

「ギザギザがあるよ、これオオモミジだね」


みなさん、 秋の古道歩きを満喫しています。








懐かしの写真も登場。

「へ~ぇ、昔はこんな風景だったんだぁ」

「よく、こんな山道を越えて行ったねぇ」


眼下には スタート地点の あゆみ橋が見えていました。









ツアー後半は 小峰・留原の旧八坂神社探訪。


元祖甲州街道ともいえる “古甲州みち” を辿りながら、
御神木の切り株を探しに。

落ち葉に埋もれた 大きな杉の切り株。
その御神木の傍らから 神酒口(徳利)が出土!

それには参加者一同、どよめきが起きました。






陽が傾いた 午後二時過ぎ。

ビジターセンター裏に鎮座する八坂神社へ戻ると、
氏子たちによる 新嘗祭が執り行われていました。



昔から続いてきた 収穫を感謝する新嘗祭を前にして、

道も 時間も 文化も 脈々と続いているものだと
参加者とともに感じることができました。




 鈴木 レンジャー (たか)




2014年11月24日月曜日

紅葉情報②

前回の紅葉情報から10日以上が経ち、桜尾根のオオモミジは、
すっかり赤く色づきました。園内の紅葉は今が見頃です。



















前回のオオモミジ(2014年11月13日:桜尾根)



















本日のオオモミジ(2014年11日24日:桜尾根)

連休の最終日ということもあり、多くの来園者が見受けられま
した。雲が多く、一日中すっきりとした秋晴れとはいきませんで
したが、薄雲が太陽を覆うことで陽射しが柔らかくなり、かえっ
て紅葉の色彩が引き立っていたように思います。



















お昼時、ふれあい広場横の東屋は、家族連れやハイカーで
にぎわっていました。紅葉を鑑賞しながらの昼食…この季節
ならではの楽しみですね!




































雑木林の中を歩くと、さまざまな落葉樹の色合いの変化を楽
しむことができます。また足元の色鮮やかな落葉に目をむけ
るのもおすすめです。もしかしたら、新たな紅葉の魅力を発見
できるかもしれません…

小峰ふれあい自然郷(小峰公園)の紅葉は、今週末までが見
頃となりそうです。

畑田レンジャー














2014年11月21日金曜日

どろぼう山




小峰ビジターセンターの背後には、
こんもりとした 小さな山(丘?)があります。







通称 「 どろぼう山 」


小峰・留原の八坂神社が鎮座しています。


この鎮守の杜は、サクラやコナラ、
ケヤキ、スギ、モミなど
多種多彩な樹木で覆われています。



今シーズンは公園内の他の場所よりも、
紅葉具合が遅いかな!?







赤く染まったサクラがあります。

これは よく見られるサクラの色合いですね。








そして・・・

葉が まったく赤くならずに、
黄色にだけ染まる 大きなサクラもあります。

この秋、はじめて気づきました!




「 どろぼう山 」

まだ 認知されていない魅力が
たくさんあるような 気がします。





 鈴木 レンジャー (たか)



2014年11月15日土曜日

紅葉とともに




今朝は 寒かったぁー!

今シーズン二度目の霜が降りた朝でした。








今年の小峰公園は ドングリが不作になってしまったようで、
とくにコナラの実は ほとんど見つけられません。

昨年の今ごろは たくさん落ちていたのに・・・。








コナラの木の下にある 古びた木製テーブル。

その隙間に以前 上手くドングリが落ちたんでしょうね。
しっかりと根を張って 葉を広げていました。

9月末のことです。



それから ひと月半・・・









テーブルの上のコナラは 落葉していました。

葉を落として 冬を迎える準備は完了です。

ちょっと さみしげな姿ですけど。








ただいま 小峰公園の生きものたちは、
冬を迎える準備を 急いでいます。

美しい紅葉とともに そんな命の営みも、
小峰公園では 見ることができます。





  鈴木 レンジャー (たか)






2014年11月9日日曜日

里山ミニ教室11月の報告&12月の告知

小峰公園では、毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申し込みで気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して小峰公園の
四季折々の自然にふれることができるイベントです。


今回は、11月の里山ミニ教室の様子をご報告します。

前回のガイドウォークは残念ながら、雨天のため中止となりました。
今回も前日からの予報で雨になるかと心配でしたが、当日の天気は晴れ!



















午前・午後ともに、無事に開催することができました。


ガイドウォーク「赤トンボ博士になろう!」

今回のガイドウォークは秋の風物詩、赤トンボの観察会でした。




















用意したフローチャートを使って、
参加者の方々と一緒に赤トンボの判別をしました。



クラフト「葉っぱのコースターづくり」

午後は日射しが陰り始め、少し肌寒くなりましたが、
ふれあい広場の東屋にてクラフト教室を行いました。



















植物についてのお話をしながら東屋まで歩いた後、



















東屋周辺で皆さん思い思いの葉っぱを集め、
葉っぱに絵の具を塗って、葉脈がしっかりとうつるようおさえ、
布の上から葉っぱをトントンと叩いて完成です。



















こうしてできた作品がこちらです!



















今回の作業自体はとてもシンプルなものでしたが、
その分、皆さん一人一人の個性が表れた作品に仕上がりました。

次回の里山ミニ教室は、12月7日(日)開催です。

ガイドウォーク「冬越しの生きものさがし」
クラフト「落ち葉のステンドグラス」

詳細は下記URLをご覧ください。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html

来月も皆さまのご参加を、お待ちしています!


秋元レンジャー

2014年11月1日土曜日

時を越えて



小峰公園周辺には お手軽に楽しめるハイキングコースがあり、
ビジターセンターには 多くのハイカーが立ち寄られます。

中でも人気のコースは 金剛の滝や今熊山方面、
そして 弁天山 , 網代城山へ通じるコースです。




そのうちのひとつ、
弁天山のコースを実踏調査してきました。





あきる野の街の方から 弁天山を遠望すると、
山頂だけ紅葉しているのがわかります。

実際に山頂へ行ってみると サクラやケヤキが紅葉していました。




今回は 紅葉の程度やハイキングコースの状況など、
注意深く確認しながらの調査登山です。

キョロキョロと視線を振りながらの調査では、
いろいろなモノや場面に 出会います。

今回の行程では こんなモノを発見しました。









立ち止まって お茶を飲んでいたときのことです。
足もとに 鈍く光を放つ小さなモノが・・・


これ、何に 見えますか?


金属でできた 留め具(ワッシャー)かな・・・と思いながら、
一応 手に取ってみたんです。

そしたらなんと 古銭だったんです!







                     「 寛永通宝 」



幕末まで 多く流通し 使われていた古銭です。

錆びたり 欠けたりして かなりくたびれています。

いったい いつ 誰が落としてしまったんでしょうか?



よくも まぁ わたしも、この古銭の前で お茶を飲んだものです。
何かの縁があって 引き寄せられたのかなぁ。

もし、幕末の頃に この登山道を歩いた人が落としたとしたら、
150年くらいもの時を越えてきたことになります。

その間 何人の人が この古銭を跨いで行ったのでしょうね。




わたし、 何人目なんだろう・・・?





 鈴木 レンジャー (たか)