2011年10月30日日曜日

紅葉情報 その1

こんにちは。
小峰の周辺も木々が色づき始め、紅葉の美しい景色が楽しめる季節となりました。

小峰公園ふれあい広場






















まだ現在、紅葉の代表格、カエデ類は緑色のままです。この周辺の紅葉のピークは11月の下旬頃と言われています。
しかし、すでにケヤキ、ヤマボウシ、ドウダンツツジなどは綺麗に色づいていて、小峰の景色を鮮やかに彩っています。
今後、入れ替わり立ち替わりで、様々な樹木が色づいて、綺麗な景色で私たちを楽しませてくれることでしょう。紅葉が楽しめる期間は約1ヶ月ほどです。お見逃しのないように!

林レンジャー

2011年10月27日木曜日

【速報】冬鳥がきました!

こんにちは。
タイトルの通り、冬鳥がきましたよ!
今年初の冬鳥はジョウビタキ(メス)でした。

ジョウビタキ(メス)



















毎年ジョウビタキが最初にやってきますね。
次はカシラダカか、アオジか、ミヤマホオジロか、、
考えるだけでワクワクしますね。
木の葉が落ちてバードウォッチングに適した冬がやってきます。
みなさん、双眼鏡や、カメラの用意はできていますか?(笑)

※冬鳥とは、秋から早春までの間、日本で見られる鳥を冬鳥とよびます。
冬が近づき、生活している場所の寒さが厳しくなり、食べ物が少くなると、北方から日本へ渡ってきます。

林レンジャー

2011年10月25日火曜日

秋のくも

季節を感じさせるものにふいに出会うと、なにか大切なことを
思い出したような気がして、しばらく見入ってしまうことがあります。

今朝もふと空を見上げたら、天高くに秋の雲が広がっていて、
なんだか久しぶりに空を眺めた気がしました。




















うろこ雲(巻積雲)

小さな雲がたくさん集まったようなこの雲は、昔から「うろこ雲、いわし雲、さば雲」など
状態によってさまざまに言い分けられてきました。実際はすべて「巻積雲(けんせきうん)」
になるのですが、たくさんの呼び名があることが、いかに昔の人がこの空高くにできる
秋の雲に愛着を感じていたかを、あらわしていますよね。

空気が澄んでいる秋は、それこそ雲や星月夜を楽しむ絶好の季節です。
せっかくですから目線を足元から空へあげて、秋の風景を楽しんでみませんか?


足元でみられる秋のクモも、おもしろいものですが。




















ゴミグモ(どこにいるか探してみてください)




















ネコハエトリ




















イシサワオニグモ(大きくて迫力ですよ!)

谷本レンジャー

2011年10月22日土曜日

コウヤボウキ

今週末は雨もようで、すっきりしないお天気ですね。 土・日に五日市で行われている、日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)も雨のレースになりそうです。

さてきょうの話題は、いま桜尾根でたくさん見られる「コウヤボウキ」について。
日がよくあたる場所が大好きなコウヤボウキ。毎年草刈りをして、低い木があまり生えない桜尾根は格好の居場所なのでしょう。たくさんの花を見ることができます。
そんな桜尾根のコウヤボウキを見ていて、つぼみの色に気がつきました。






















とても鮮やかな色!コウヤボウキの花びらは白なのに、なんとも不思議です。
さわってみてわかりました。この鮮やかなピンクは花びらの色ではないのです。






















咲いている花の写真をよく見ると、花の奥にピンク色の部分があるのがわかります。
つぼみの時にはこの部分がのぞいていたのですね。
これは花が終わったあとに綿毛になる部分、専門的には「冠毛」と呼ばれる部分です。

2010.12月撮影























たしかに、綿毛もあわくピンクがかった色をしています。
冬枯れの園内にポンポンとひらくコウヤボウキの綿毛、大好きです。

コウヤボウキのつぼみを見つけたら、確かめてみてください。


村上レンジャー

2011年10月17日月曜日

稲刈り

こんにちは。
昨日(16日)は暑くなり、季節が逆戻りしたような陽気でした。
そんななか、小峰では、イベント「谷戸田の稲作」で稲刈りが行われました。
谷戸田の景色がガラリと変わりました。
穂が垂れていた稲はきれいに刈りとられ、束ねて木の台(はさ)に天日干しする、「はさ掛け」をされました。

はさ掛け

干すことで、保存性と栄養価を高めることができます。
近年は乾燥機が普及し、はさ掛けのある風景も減少傾向にあります。
今日から一月ほど、はさ掛けされていますので、昔ながらの懐かしい田園風景を見に来てはいかがですか。

-おまけ-
稲刈り中に沢山の生き物を発見しました。




















特にこの丸々太ったヤマアカガエル! 冬眠に備えて、脂肪を沢山蓄えているようです。
生き物は冬の備えを始めているようですね!

林レンジャー


2011年10月14日金曜日

菊日和

だんだんと秋深まり10月もなかばになりました。
木々が色づきはじめた園内では、今、野菊の仲間がたくさん咲いています。

七十二候では、今ぐらいの季節を、菊花開(きくのはなひらく)と言うそうです。
文字どおり「菊の花が咲くころ」という意味。
小峰公園でも、今がちょうど花ざかりで、種類も4種ほど見られます。
ユウガギク
























シロヨメナ























今日の午前中は、すっきりと晴れ秋らしいお天気でした。
菊の花が咲くころのよく晴れた日のことを、『菊日和(きくびより)』というそうです。
秋の日ざしをあびて、かすかな野菊の香りもぱっとにおいたつようです。
ただ午後からは雲が出はじめ、すこし暗くなってきました。
今週末は、お天気下り坂のようですね。お出かけの際には空模様にご注意ください。


○七十二候とは
古代中国で考案された、季節をあらわす方法のひとつ。中国から暦の伝来とともに日本へ伝えられました。一年を72に分け、それぞれに季節の変化をあらわす名称がつけられています。今現在使われているものは、日本の気候風土にあわせ、江戸時代に修正されたものだそうです。


村上レンジャー

2011年10月12日水曜日

サラシナショウマ

こんにちは。
今日も園内を歩いていたところ、ヒノキ広場でサラシナショウマが咲き始めていました。
昨年も紹介しましたが、試験管ブラシのような形をしている存在感のある可憐な花です。




























花だけを見ていても綺麗なのですが、小峰では、咲いている場所も幻想的でいいのです。
鬱蒼としたヒノキ広場に木漏れ日が差し込んでいて、そこにサラシナショウマが咲いているのです。



















ちょっと写真では表現しきれていないようですが。。
天気の良い日のお昼ごろが木漏れ日の具合が良いようです。
一見の価値ありですよ。

林レンジャー

2011年10月9日日曜日

秋の野草

こんにちは。きょうはいま園内で見られる植物を、
いくつか選んでご紹介します。















ツルニンジン(キキョウ科)
鐘のような大ぶりの花が美しいですね。紫の斑点模様が、
「お爺さんのそばかす」のようなので、ジイソブとも呼ばれます。
スズメバチが好きな花なので、観察や撮影をするときはご注意ください。















ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
真っ赤な実をつけ、それをヒヨドリが好むとのことです。
有毒ですが大丈夫なのでしょうか!?
反り返った花も、なんとなく鳥のようで可愛げがあります。















イヌホオズキ(ナス科)
こちらも同じナス科の花。兄弟のように似ていますね。
どちらも5本のおしべがくっついて筒状になり、めしべを守るように囲んでいます。
黄色い部分が、ちょうどその部分。















ゲンノショウコ(フウロソウ科)
胃腸薬として今も第一線で活躍しています。
飲めばたちどころに効くことから、「現の証拠」という命名は有名ですね。
また、手前に見えている種子は熟すと……。ぜひ触ってみてください。















ステゴビル(ユリ科)
最後は被写体として、最近注目の希少種ステゴビル。
ひっそりと清楚な姿が魅力です。
くれぐれも大切に愛でてくださいね。

簡単な紹介でしたが、本日のブログでした。

谷本レンジャー

2011年10月8日土曜日

ルリボシヤンマ

最近、小峰の周りでは、少しばかり、木々の葉が色づき始めました。
まだまだ紅葉の見頃まで、あと1ヶ月以上ありますが、日々、秋の深まりを感じます。

そんななか、今日は田んぼの手前の池で、ルリボシヤンマの産卵シーンに遭遇しました。





















腹部を水の中に入れて、泥土、植物の組織内に卵を産みつけています。

まだ8月の暑い頃にオス同士が激しく縄張り争いをしていました。
停まる事なく飛び続けながら、縄張りの見周りをし、他のオスが近づくと激しい追い払いの攻防戦。
そんな彼らの活動を固唾を呑んで、観察していた事をふと思い出しました。
争いに勝ち残り、このメスとペアになったのかなあ、、なんて、彼らのドラマに思いを馳せてみました。
来年、ヤゴとなった彼らの子どもに会いたいものです。

林レンジャー

2011年10月5日水曜日

旅をする蝶

こんにちは、朝晩はめっきり涼しくなりましたね。
秋分も過ぎ、暦の上ではもうすぐ寒露(かんろ)。
もうまもなく、秋も本番です。

本日は最近よく見る、可憐な生きものを紹介します。
私が蝶を好きになったきっかけも、何を隠そう
この「旅をする蝶・アサギマダラ」です。















ゆったりと羽ばたき、ひらひらと優雅に舞う姿。
鮮やかな水色の前翅と、それを引き立てる赤褐色の後翅。
そして「アサギマダラ」という美しい響きの名前。
(アサギ=浅葱色、新撰組の羽織の色ですね。)
すべてが魅力的な蝶だと思います。

また、この蝶は長い旅をすることで有名です。
春から夏にかけて暖かい南から北上し、秋になると
南下していることが、この10年ほどでわかってきました。
愛好家たちが羽に日付と場所をマーキングしたところ、
春には奄美諸島などから本州へ、
秋には本州からは台湾へ渡っている個体が見つかりました。















冬を越せない寒い地域にある食草でさえ、夏の間だけでも
利用するためにこの危険な旅をしていると考えられています。
優美な姿とは裏腹に、とてもたくましい生きものですね。

谷戸田の周りで最近続けて見ています。
みなさんも、ぜひ。

谷本レンジャー

2011年10月3日月曜日

エゾビタキ

こんにちは。
キンモクセイの香りが漂い、より秋が深まってきましたね。
風邪などひかないように気をつけましょう~

さて、今日はエゾビタキを確認しました!あまりいい写真とは言えませんが、なんとか撮影できました。





















エゾビタキは渡り鳥で、春から夏をシベリアなどで過ごし、台湾やフィリピンなどで冬を越します。その移動の途中に日本に立ち寄り、一時的に生活をします。
しばらくは見る事ができますが、じきにいなくなってしまいます。
そんな期間限定のエゾビタキ、今日は桜尾根で見ることができました。
観察するには、どうぞお早めにいらしてください。

林レンジャー