2011年2月26日土曜日

春の訪れ

こんにちは。林レンジャーです。
雪が降ったかと思うと、昨日は、いきなり20度以上の春らしい陽気になり、外を歩くのに上着が必要ないほどでした。今日はそれほど暖かくはないですが、いい天気で歩くのが気持ちいいですね。
そんななか、園内を歩いていると、たくさんの発見がありました。春の訪れは気温の変化だけではないのです。
足元をよーくみて歩くと、ハコベが咲いていました。

ハコベ


















春の七草のひとつとしてもお馴染みですね。かわいらしい小さな花です。

そしてそして!今日はウグイスのさえずりを聞きました!
しかし、「ホーホケキョ」ではなく、「ホーー・・キョッ」、「ホーーホケー」だったり(笑)
キレイな「ホーホケキョ」が聞こえません。。
これは「ぐぜり鳴き」、「ぐぜり」と言われる鳴き声ですね。
早春ウグイスはこのように上手でない声を経て、徐々にキレイな「ホーホケキョ」と鳴くようになります。
去年の声を思い出しながら鳴いている、という説もあります(笑)
鳥たちも恋の季節に突入ですね。
ホオジロもさえずりをしていました。

ホオジロ


















※さえずり=繁殖期にオスがメスに求愛するため、 他のオスに対して縄張りを宣言するための鳴き声です。

そして、カタクリの葉が顔を出しました。
カタクリの葉

もう、春はそこまで来ている、といった感じですね!



林レンジャー





2011年2月14日月曜日

冬と春のはざま

三連休があけて、すこし静かな小峰公園。
今朝は白く雪化粧をした 大岳山(おおたけさん)がよく見えました。



奥多摩三山のひとつである大岳山は、ビジターセンターからよくながめられます。
どこから見てもすぐ分かり、毎日見ていると親しみがわいてくる、特徴的なかたち。
昔から信仰の山として崇められてきたのにもうなずけます。

さて、今日もまだまだ雪の残る小峰公園内を見まわっていると、谷戸田のため池に春を知らせるこんなものを見つけました。


大人の手のひらを広げたほどの大きさのものが 2かたまり、ため池のガマの生えていた浅いところに沈んでいます。

拡大するとこんな感じ。


ゼリー状のぷるぷるした中に黒い物体。
それが、たくさんたくさん集まっています。

皆さんもうお分かりでしょうか?
これは「ヤマアカガエル」というカエルの卵塊(らんかい)です。どうやら2、3日前に産卵したようです。

ヤマアカガエルは春一番、まだ雑木林の木々が芽吹く前に、流れのない浅い水辺で産卵します。
小峰公園では、毎年谷戸田のため池などで卵塊が観察できます。

繁殖期以外の季節は、産卵する水辺のまわりの林の中で生活しています。
下の写真は去年の8月に、里山尾根の雑木林で出会ったヤマアカガエルです。



水辺と、林、両方の環境がととのっていないと生きていけないヤマアカガエル。
いつまでも小峰公園に住んでいてもらいたいものです!

雪景色のなか、今日もひとつ春をみつけました。


小峰公園でも今夜は雪。
まだまだ雪はなくならなそうです。
道に積雪があまりなくても、前日に溶けた雪が翌日凍ると、大変危険な状態になります。
さきほどご紹介した大岳山も冬季は軽アイゼンが必要です。
小峰公園以外にも、ハイキングや登山を予定されている方は、油断せずきちんとした装備でお出かけください。


村上レンジャー





2011年2月11日金曜日

雪化粧

こんにちは。

今日の小峰公園は、昨日とは打って変わって真っ白に雪化粧をした冬景色を
見る事が出来ました!今年一番の積雪です。   


ふれあい広場


















園内では、子供たちが作った雪ウサギにも出会えました。



今回の雪は、水分を多く含みとても湿った重たい雪をしています。
昨年も、この時期に大雪が降ったのですが、その際には園内の細い枝などが雪の重みで折れてしまうという事がありました。あきる野市では、大雪注意報も発令されていて、明日の小峰公園は今日よりも積雪が見込まれます。

最近咲き始めた梅やセリバオウレンにも雪が積もっていました。


紅梅

セリバオウレン

園内は、雪の影響で大変滑りやすくなっています。
また、木に雪が積もるために、頭上にも注意が必要です。
小峰公園にご来園される際には、気象情報に注意し、しっかりとした冬の装備でお越し下さい。

笠松レンジャー


2011年2月6日日曜日

セリバオウレン 春のしらせ

4日の金曜日に立春をむかえ、今週末は暖かくすごしやすいお天気になりました。
とくに日曜日の今日は暖かく、園内を歩くとすこし汗ばむくらい。
公園へいらした皆さんもゆっくりと日向ぼっこを楽しんでいました。


今週末あたりから、ビジターセンターへ早春の花についてのお問い合わせが増えてきました。
なかでも多いのが、「セリバオウレンはそろそろ咲きますか?」という声です。


この花は、2月の小峰公園のスギの木広場に咲く、白い小さな花です。
2月中旬~下旬に見頃をむかえ、小峰公園にまっ先に里山の春の息吹を届けてくれます。
その頃になると、そんな春の息吹を感じにカメラ片手にセリバオウレンを見にいらっしゃる方が多くなります。

ちなみにセリバオウレンの昨年の見ごろは2月20日前後でした。


そんなセリバオウレンですが、今日の朝、開花を確認しました。
スギの木広場に2、3株、すっかり開ききってはいませんが、可憐な花をのぞかせていました。




夕方にもう一度見に行ってみると、朝には気づかなかった花芽がそこここに…!開いている花も増えていました。
どうやら今日の暖かさでだいぶ開花が進んだようです。

ほんとうに小さな繊細な白い花を見ていると、ようやく春がきたんだな!という実感が湧いてきました。寒い日がつづいたこの冬、春のおとずれの喜びもひとしおです。

日当たりのよい、梅林の足元ではオオイヌノフグリも咲き始めていました。



これから、日に日に公園の風景も変化していくことでしょう。
皆さんも春をみつけに、是非野外におでかけください!
きっと嬉しい出会いがあるはずですよ。



4月のサクラも楽しみです!


村上レンジャー

2011年2月4日金曜日

アイドル

こんにちは、林レンジャーです。
近頃、小峰公園ではしばしば、人だかりができています。
なんだろう、と思い、覗き込んでみると、大きなカメラが数台と大人が数名。
「なにかあるのですか?」と聞いてみると
「ルリビタキだよ、キレイなオス!!」
警戒心がゆるいのか、すぐ近くで観察することができます。
離れてもすぐ戻って、私たちの前に現れ、色々な表情を見せてくれます。
なんとなく、「アイドル」とイメージが重なります。

 
そこから、場所を移動することなく、もう一人のアイドル、ミヤマホオジロ。

















みなさんのシャッター音が鳴り響きます。。
ここはかなりのホットスポットですね。

ここではさらに他にも以下のような鳥も期待出来ます。
ノスリ、ミソサザイ、シロハラ、アカハラ、トラツグミ、クロジ、
アオジ、カシラダカ、マヒワ、イカルなどなど、

さあ、ココが小峰公園のドコなのか気になるかと思います(笑)
ぜひ、小峰ビジターセンターの受付で聞いてみてください。
場所も見つけるポイントもお教えしますよ。

林レンジャー