2011年9月6日火曜日

秋の鳴く虫

こんにちは。
大きかった台風も過ぎ、小峰はすっかり秋の様相を呈しています。
気温もだいぶ落ち着き、日中はとても過ごしやすいです。
まだツクツクボウシ、ミンミンゼミなどが夏の名残りを漂わせていますが、
徐々に勢いを見せているのはコオロギや、キリギリスなどの秋の鳴く虫たちです。
今日はふれあい広場で3種類ほど写真が撮れたので少し紹介します。

まずは秋の鳴く虫の代表格 エンマコオロギです(写真はメスなので鳴きません。。)

このように、広場の芝のなかにいます。歩いていると急にコオロギが飛び跳ねるので、
よく見ることができます。とても観察しやすいです。

クサヒバリ
クサヒバリは広場の縁のアジサイの葉の裏にいました。フィリリリリリ・・・と昼も夜も鳴き声が聞こえます。

マダラスズ

マダラスズはふれあい広場の芝のなかにいます。耳をすますとジー・ジーと鳴いています。
この他にもリッ・リッ・リッ、やジリリリリ・・ などなど、様々な鳴き声が聞くことができます。
今、ビジターセンターでは季節展示「秋の鳴く虫大集合!」を開催しています。
今現在、22種類の鳴く虫を飼育しながら展示しています。普段見ることが難しい種類もたくさんいますよ。鳴き声や姿から種類の名前を知ることができます。
みなさん、小峰で秋の鳴く虫を一緒に楽しみましょう!!

林レンジャー


2011年9月2日金曜日

変なヒグラシ ~その3~

林レンジャーが報告した、ヒグラシに寄生するガの話の続きです。
小学生が夏休みの宿題に追われていたおとといの8月31日、
ついにさなぎが羽化しました! でてきた成虫がこちら↓


















セミヤドリガ(セミヤドリガ科)

大きさは1センチにも満たない、小さな小さなガ。
しかも色も黒くて地味~な感じ。……期待はずれでしたか?

でも、短命のセミに寄生するという戦略を選んだ以上、
いかにすばやく成長するかが、この種にとって重要だったはず。
だとすると、やはり体を大きくするべきではなかったのでしょう。

さらにこのガには口吻がなく、つまり成虫になってからは餌も摂らずに
生殖のためだけに生き、ものの数日間で一生を終えてしまいます。
しかも「処女生殖」、つまりメスだけで子供を産むことができ、
事実ほとんどの成虫がメスであり、オスはごく稀にしか見つからないそうです。

これらを考えると、「いかにすばやく成長し、生殖するか」という一点のみを
突き詰めて進化してきた結果が、このガの小さな体に詰まっているように思えます。


















たまにはそんな見方で自然観察してみるのも、面白いかも知れません。

谷本レンジャー

2011年8月28日日曜日

ととはらの秋祭り

今日は8月最後の日曜日。
小峰公園に面した秋川街道から、公園のほうをながめると、なんだかいつもと様子が違う。

















ビジターセンターの裏手の、八坂神社の参道の入り口に、高い高い旗がひるがえっています。


















今日は小峰公園のなかにある八坂神社のお祭り。
昔は9月に行っていた、秋祭りだそうです。


















お昼過ぎからは、氏子まわりが始まりました。山車の上ではお囃子が奏でられ、とてもにぎやかです。

お囃子には若者もたくさん参加していました。
あきる野市ではそれぞれの地区で「お囃子保存会」が結成され、伝統芸能の継承を熱心に行っています。
八坂神社を鎮守社とする、地元 留原(ととはら)地区のお囃子保存会は、とくに活発に活動していて、いくつものお囃子コンクールでの受賞経験もあるとか。

こういう風景を見ると、昔の村里の様子を少しだけ垣間見られた気がします。
自然情報とはちょっとちがいますが、今後もこのブログで地域の歴史や文化についてもお伝えできたらと思っています。



村上レンジャー

2011年8月27日土曜日

変なヒグラシ ~その2~

みなさん覚えているでしょうか?

ヒグラシなどのセミに寄生する、
世にも奇妙な生きものの話を。
今回は8月14日に林レンジャーが投稿した、
「変なヒグラシ」のその後の話……。

実はここ数日、ヒグラシのおなかに寄生していた
セミヤドリガの幼虫をこっそり飼っていました。

ある日の朝、ふと幼虫を見るとなんだか様子が違う。


















幼虫ももともと白い綿のようでしたが、それがさらに顕著になり、
もはや完全に綿くず。それにしてもまったく動かないので、
かわいそうな気もしますが、ちょっと綿を剥いでみることに。
すると……。



















中でこの通り、立派なさなぎに変態していました。
恐らくあと数日で、羽化して成虫のガとなることでしょう。


それにしても、どうやってかセミに取り付き、体液を吸って
急激に成長し、あっという間に成虫になる。
なんとも奇妙な生きもの、セミヤドリガ。
その後の経過も報告したいと思っていますので、ぜひご覧下さい。

谷本レンジャー

2011年8月24日水曜日

屁糞蔓(へくそかずら)も……

この頃は目まぐるしく気温が上がったり下がったり、
みなさん夏バテしていませんか?

今日は生垣などでよく目に付く、
身近なつる植物を3種、紹介します。


















白く清楚な印象のボタンヅル(きんぽうげ科)。
花びらはなく、十字形のがく片と開いたおしべが
打ち上げ花火のようで華やかですよね?


















こちらはヤブガラシ(ぶどう科)。
その名の通り、やぶを枯らすほど繁茂してしまう。
みなさんのお庭の雑草としても、おなじみでは?
花のオレンジ色の部分は甘い甘い蜜で、
たくさんの虫が訪れます。
ただし、スズメバチなどにとっても大好物なので、
やはりお庭には向かない花ですね。


















最後はこちら、フリルのようできれいでしょう?
なのに名前はヘクソカズラ(あかね科)。
草をもんだときの臭気のせいで、こんな名前に……。
気の毒だと思った人は、「サオトメカズラ」や
「ヤイトバナ」など、別名で呼んであげてください。

ちなみに、
「ヘクソカズラも花盛り」なんて言葉もありまして。
いやな臭いで好かれないこの植物にも、
愛らしい花を咲かせる時期があることから
「器量の悪い娘でも、年頃になればそれなりに魅力がある」
という意味らしいですが、さて……。

……信じるかどうかは、あなた次第です。

谷本レンジャー

2011年8月14日日曜日

変なヒグラシ?!

こんにちは。
暦では「立秋」を過ぎましたが、夏真っ盛りです。
相変わらず、セミの声が小峰公園を埋めつくしています。
朝方、夕方にカナカナカナ・・・と少し物悲しい声で鳴くヒグラシ。 
・・・ですが、なんだか様子が変なヒグラシを見つけました。




















写真のヒグラシのお腹まわりに注目です。
なにやら白い物体がくっついています。
なんだろう・・?と色々な想像が膨らむと思いますが、
これは「セミヤドリガ」というガの幼虫で、このヒグラシに寄生しているのです。
セミの体液を吸って幼虫期を過ごしています。
ヒグラシの成虫自体の寿命がおよそ2週間ほど。
その短い間で成長し、違う場所でサナギになるそうです。

本当に色んな生き物がいるものですね。
セミに寄生する生き物というのは世界的にも珍しいそうです。
後々、サナギも探してみようと思います。みなさんもそんなヒグラシ探してみてはいかがですか?

林レンジャー

2011年8月12日金曜日

たまごとそうめん

残暑きびしいこのごろ、ひなたを歩くとつよい日差しと高い湿度にくらくらとしてきます。
そんななか、ふうふうと見晴台までのぼってみると、こんなものが地面からつき出していました。






















たまごの殻から口紅のさきっぽがつき出ているような?
とてもあざやかな赤が目をひきます。
じつはこれ、出たばかりのキノコ(幼菌と言います)。まわりをみるとぽこぽこと同じキノコが生えていました。






















グリム童話にでもでてきそうな、毒々しい赤いキノコ。
根元の「つぼ」と呼ばれる白い部分、これがたまごの殻のようなので「タマゴタケ」という名前がつけられています。

けやき広場におりてくると、こんなものも。






















広場の片すみににょきにょきと、よくよく見ると沢山生えています。
これは「シロソウメンタケ」 たしかに‥そうめんのように白くて細長い形、なんとも面白い名前をつけたものです。

湿度たっぷりの小峰公園、キノコの生育に最適なようで、林のなかではこのほかにもいろいろなキノコを観察できます。
ちなみに小峰公園は動植物を採ることはできませんが、キノコも同じです。
採るのではなく、撮るだけにしてくださいね。

ひなたを避けて、木陰でキノコウォッチング、してみてください。



村上レンジャー