2012年8月21日火曜日

トロロアオイ見ごろです

こんにちは。残暑厳しいこのごろですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
小峰公園のある 東京あきる野市の西側では、日中は痛いほどの日差しですが、朝晩はだいぶ涼しく感じられるようになってきました。夜は薄着では寒く感じられることも。朝園内を歩くと、朝露が足元をしっとりと濡らします。

さてそんな小峰公園のふれあい広場では今、トロロアオイの花が見ごろです。

このトロロアオイはもともとは中国原産の植物です。
根をすりつぶしたもは粘度が高く、これを和紙を漉くときのつなぎとして使います。
江戸時代に、この辺りでさかんに作られていた「軍道紙」の原料として使われていました。
コウゾなどの木の繊維に、トロロアオイの「ねり」(根をすりつぶしてとった粘液)をまぜて和紙を作っていたそうです。山村の農作業の合間に行なわれていた仕事でした。
 この「軍道紙」は、現在では東京都の無形文化財に指定されています。

小峰公園のトロロアオイは、あきる野市内にあるあきる野ふるさと工房(あきる野市乙津)の「軍道紙の家」さんから苗をいただき育てているものです。この工房では、軍道紙の紙漉きを体験することができますよ。興味のある方は是非足を運んでみてください。

オクラの花に似ているため、ハナオクラとも呼ばれるこの花、花を食用にすることもあるとか。
一日花なので市場には出回らないそうですが、食べるために植える人もいるそうですよ。
はかない一日花、なるべく午前中にいらっしゃると綺麗な花が見られます。


村上レンジャー