2014年7月20日日曜日

コヤマトンボ

連日不安定な天候で、小峰公園でも雷雨が続いています。

生きものが活発に活動する小峰公園の夏…
野外に出なくても、小峰ビジターセンター内で作業している
と、いろいろな生きものに出会うことができます。暑さをしの
ぐために、涼しい建物の中に入ってくるのでしょうか?

昨日、「トイレに大きなトンボがいますよ。」と来館者が教えて
くれました。スタッフが同行すると約8センチほどの黒色と黄色
のしま模様のトンボがとまっていました。


このしま模様をみると、多くの方がオニヤンマを想像される
と思いますが、このトンボの名前は「コヤマトンボ」で、おそらく
メスだと思われます。小峰公園内では初確認で、東京都でも絶
滅危惧種に指定されている貴重なトンボです。

以下はコヤマトンボの特徴です。



















翅胸(しきょう):オニヤンマと違って、黒い模様に光沢があります。



















翅(はね):つけ根の部分が黒くなります。個体差はありますが、
      翅全体がうすい褐色に染まります。(メスの特徴)
      ※オスの翅の色は、ほぼ無色透明です。
      


































顔の模様、複眼(写真上:コヤマトンボ 下:オニヤンマ):
   顔の黄色い線の模様は、コヤマトンボは一本だけです。
   同じ緑色の複眼でも、オニヤンマの方が色が明るいよう
   です。


一見、同じようにみえる自然や生きものも、少し見方を変えれば、
思いがけない出会いがあります。みなさんも夏の小峰公園で、自
分だけの自然の楽しみ方を、発見してみてはいかがでしょうか?

畑田レンジャー